2024.1.9一日一季語 羽子つき(はねつき) 【新年―生活】

 

遣羽子や我墨つける君が顔     正岡子規

 

羽根つきの「罰ゲーム」として定着している「顔に墨で描く」というルールにも魔除けの意味が込められている。古くから、墨のような黒い色は鬼が嫌う物であるとされており「互いに健やかであるようにという願いが途切れてしまっても、墨を塗ることで厄・鬼から身を守れる」という言い伝えがあった。

子規の句は、仲良く遊んでいるだけのようにも感じる。

*2023.12  浅草寺 羽子板市にて

 

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【傍題季語】

羽子(はね) 羽子(はご) 追羽子(おいばね《おひばね》) 揚羽子(あげばね) 遣羽子(やりばね)

 

 

【季語の説明】

日本の正月に行われてきた伝統的な遊戯のひとつであり、ムクロジの種子に羽を付けたものを羽子板で打つ遊戯。一年の厄をはね、子供の健康と成長を願うという意味がある。遊び方には一つの羽子をつき上げては互いに送りあい、競いあう「追羽子」。一人で数え歌を口ずさみながらつく「揚羽子」がある。

 

 

【例句】

ぼろぼろの羽子を上手につく子かな   富安風生

羽子をつくとき長身の妻にして     波多野爽波

その中に羽根つく吾子の声澄めり    杉田久女

わが宿の姉いもうとの羽子の音     後藤夜半

追羽子の日和の声のきこえくる     長谷川櫂

 

 

今日は何の日

とんちの日

とんちで有名な一休さん(一休宗純)から、「いっ(1)きゅう(9)」の語呂合せ。

 

殉教者の日 [パナマ]

1946年のこの日、アメリカ統治下のパナマ運河地帯の高校で、米国国旗だけを掲揚した事から暴動が発生し、米軍の発砲で両国民に死者が出た。

 

青々忌

ホトトギス派の俳人・松瀬青々の1937(昭和12)年の忌日。

 

宵戎

十日戎の前日。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)