2019.4.29

一日一季語 昭和の日(しょうわのひ《せうわのひ》)  【春―行事―晩春】

 

 

男らが乳母車押し昭和の日 出口善子

 

 

平成19年になってから、名称が変わった季語。

そのせいか、例句、歳時記の掲載などが極めて少ない。

この句では、乳母車という表現になっているが、この言葉自体が、昭和を感じる。

現代では、ベビーカーであろう。

男らが押す景は、現代の景でもあるようだ。

 

 

 

【季語の説明】

四月二十九日。昭和天皇の誕生日だったが、平成元年に「みどりの日」に変わり、平成十九年から昭和の日となった。激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来を考えるための国民の祝日。

 

 

 

【例句】

名画座の三本立てや昭和の日    原田紫野

さて、と注す目薬二滴昭和の日   中原幸子

思出を語り伝へむ昭和のに     野田ゆたか

品川の雑踏もまた昭和の日      竹下陶子

黄ばみたる一家の写真昭和の日      田畑益弘

 

 

 

【昭和】

昭和(しょうわ)は、日本の元号の一つ。大正の後で、平成の前。

昭和天皇の在位期間である1926年(昭和元年)1225日から1989年(昭和64年)17日まで。

20世紀の大半を占める。大化以降246番目の元号である。

 

昭和は、旧皇室典範と登極令による制度での最後の元号であり、1979年(昭和54年)の元号法制定の際、同法附則第2項により、「本則第1項の規定に基づき定められたもの」とされた。

 

「昭和」の由来は、四書五経の一つ書経堯典の「百姓昭明、協和萬邦」(百姓(ひゃくせい)昭明にして、萬邦(ばんぽう)を協和す)による。漢学者・吉田増蔵の考案。「昭和」が元号の候補になったのはこれが最初である。

なお、江戸時代に全く同一の出典で、明和の元号が制定されている(「百姓昭明、協和萬邦」)。国民の平和および世界各国の共存繁栄を願う意味である。

 

当時枢密院議長だった倉富勇三郎の日記によれば、宮内省(現:宮内庁)作成の元号案として「神化」「元化」「昭和」「神和」「同和」「継明」「順明」「明保」「寛安」「元安」があったが、数回の勘申の結果、「昭和」を候補とし、「元化」「同和」を参考とする最終案が決定した。

一方、内閣では「立成」「定業」「光文」「章明」「協中」を元号案の候補に挙げていた。

 

 

 

今日は何の日

昭和の日(Showa Day)

"激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす"国民の祝日。

1989(昭和64)17日の昭和天皇崩御の後、それまでの天皇誕生日である429日を「生物学者であり自然を愛した昭和天皇をしのぶ日」として「緑の日」とすることとなった。しかし、実際に制定された法律では、昭和天皇を偲ぶという趣旨は盛り込まれなかった。このため、「昭和の日」に改称する法律案が超党派の国会議員により提出され、数度の廃案の後に2005年に成立、2007年より429日を「昭和の日」とし、みどりの日は54日となった。

 

 

 

近江赤ハヤシの日

ナポリタンの日

フォニックスの日

タオルの日

豊後高田昭和の町の日

歯肉ケアの日

歯肉炎予防デー

 

 

 

主な出来事

1173

    京都・神護寺の再興の為に後白河法皇に勧進を強要した僧・文覚が捕縛。伊豆へ流刑になる。(新暦611)

1895

    帝国奈良博物館(現 奈良国立博物館)が開館。

1927

    嵐寛寿郎主演の鞍馬天狗シリーズ第一作『鞍馬天狗余聞・角兵衛獅子』が封切り。

1930

    昭和天皇が天長節祝典で300年ぶりに天覧相撲を挙行。

1931

    東都五大学野球聯盟結成。

1945

    ムッソリーニの銃殺死体がミラノの広場で逆さ吊りにして晒される。

1945

    アドルフ・ヒトラーとエヴァ・ブラウンが結婚。翌日自殺。

1967

    日本女子プロレスが発足。

1985

    シンボリルドルフが天皇賞で優勝しシンザン以来20年ぶりの五冠馬に。

1986

    天皇在位60年式典を開催。

2006

    西瀬戸自動車道(しまなみ海道)が全通。

 

 

 

誕生日

1907

    中原中也 (詩人『山羊の歌』)

1924

    安倍晋太郎

1930

    岸田今日子 (女優)

1934

    宝田明 (俳優)

1955

    田中裕子 (女優)

1977

    一色紗英 (女優)

1982

    内海哲也 (野球(投手))

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)