ウルトラ完走ご褒美旅行 その1「大阪編」 | マサミのブログ Road to 42.195km

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みちくさウルトラマラソンを完走できたので、自分へのご褒美のつもりで短い旅行に出かけました。6/3(月)から6/4(火)にかけて大阪~岡山の一泊二日です。まずは1日目「大阪編」をレポートします。

 

 

 

月曜日の朝、大阪に着きました。

 

 

大阪メトロ(地下鉄)のトイレ入口のサイン。「ようおこし」と言われると「大阪に来たなぁ」と思いますね。でもこれ、いつ頃からあるんだろう?初めて気がつきました。

 

 

まず、今夜泊まるホテルの場所を確認。都島通りに面したところです。やっすい所に泊まったのがバレバレですね(汗) 

でも、着いてすぐ場所を確認しておいて良かった。夜、暗くなってからではなかなかたどり着けなかったかもしれない。少し迷って「赤い観覧車とドンキの間の道」を行けばいいんだと覚えました。

 

ホテルを探して地図を見ているうち「あれ?」と思うことを発見したんです。

 

「曽根崎警察署」が地図に出て来ました。「曽根崎」って…あの曽根崎?

 

 

近松門左衛門による、お初・徳兵衛の悲恋物語「曾根崎心中」。歌舞伎、文楽、演劇、アニメなど時代を超えて親しまれてきています。私は去年、国立劇場で文楽を観てとても感動したのでした。そして主人公にゆかりの神社が大阪にあると聞いたので、いつか行ってみたいと思っていたんです。

その曽根崎って、ここだったのか。ホテルの場所を確認してから、ちょっと寄ってみることにしました。そして曽根崎警察のほうへ歩いて行くと…

 

 

横断報道を渡ろうとして向うを見たら「曽根崎お初天神通り」がある! ここを通り抜ければよさそうなので、行ってみます。すると、さらに驚きが!

 

 

朝食がまだだったので、「どこかでモーニングセットでも」と思いながら歩いていたら、お初天神通りに入ってすぐの左側に、なんとなく見覚えのある店が。

おお。一昨年サッカーの試合を観に神戸まで行った時、元町商店街でたまたま入っていいなと思った「にしむら珈琲」じゃないですか!神戸のお店だけど大阪にもあるんですね。迷わず飛び込みましたよ~。

 

 

まさかここで「にしむら珈琲」さんに会えるとは。フルーツサンド1,200円。美味しかったです。コーヒーミルの絵が入ったコップとコーヒーカップが懐かしい~。

 

 

にしむら珈琲さんでは、頼んだ品物がテーブルに届くと、ウェイトレスさんがこういうふうにシュガーポットの蓋をさりげなく開けてくれるんですよね。なんかお洒落だし、ノスタルジックが感じがして、いいなと思いました。

 

ちなみにこの写真はコーヒーを飲んでいる途中で気がついて撮ったものです。ウェイトレスさんが開けてくれた時のスプーンはこの位置ではなかったかもしれない。ああ気になる! これを確かめるために再度「にしむら珈琲」に行きたくなってしまいましたニコニコ

 

 

フルーツサンドで体制を整えて、お初天神通りのアーケードを進みます。両サイドは気軽に入れそうな飲食店がズラリ。いかにも大阪!っていうか「ミナミ!」という雰囲気ですね。今度は夜に来てみよう。

 

これを書いていて急に思いましたが、大阪では今でも「キタ」とか「ミナミ」って言いますか? なんかいつの間にかあんまり聞かなくなったような気がするのですが。まぁ、それはともかく…

 

 

アーケードを抜けると、ビルに囲まれた空間に突如あらわれる「お初天神」。お賽銭をあげてきました。

 

 

「恋人たちのスポット」として売り出し中のようです。

 

 

ハートの形をしたピンクの絵馬がずらり。最近はこういうの、増えましたね。江の島にもあったような気がする。

 

 

そしてあとでネットで調べたら境内にはこういう像があるんですね。気がつかなかった!どこにあったんだろう。まぁいいか。(写真はネットから)

 

そんなわけで、ホテルの場所を確認しようとしたら偶然にお初天神を発見し、さらに偶然、にしむら珈琲も見つけるという、ダブルの幸運で今回の旅は始まったのでした。

 

 

そして大阪まで来た目的を達するために、梅田まで戻って御堂筋線に乗り、新大阪のほうへ。

(なお、この記事内で使っている「駅名看板」はネットから拾ってきたものもあるので、少し古い可能性がありますがお許しください)

 

 

千里中央で大阪モノレールに乗り換えて…

 

 

万博記念公園まで来ました。

 

 

1970年に開催された大阪万博の跡地です。私は初めて来ました。「太陽の塔」は思ってたよりデカい! その横を通って奥へ進みます。

 

 

公園内には「国立民族学博物館」があります。通称「みんぱく」。

 

 

ここで開催されている展示を見るのが、大阪まで来た目的でした。私は何を見に来たかと言うと…

 

 

 

 

企画展「水俣病を伝える」

主催:国立民族学博物館

協力:水俣病を語り継ぐ会、水俣病センター草思社

後援:環境省、熊本県、水俣市

 

私は水俣病には関心があって、数年前には3泊4日の熊本旅行のうち丸1日を使い、水俣市を訪問しました。その時の記事はこちら↓

 

MY FIRST FOR YOU  3日め | マサミのブログ Road to 42.195km (ameblo.jp)

 

 

今回の展示の内容や、私が何を感じたかなどは省略します。画像だけ数点、ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この展示は6/18まで開催されています。ネットでたまたま知ったのですが、行って良かった。水俣にも、もう一度お邪魔するつもりです。

 

 

民俗学博物館を出て、記念公園内にある日本庭園をぶらぶら。

 

 

1970年の万博に合わせて、海外からの来日客をもてなすために作られた庭園だそうです。その名前が「日本庭園」というのはあまりにも「そのまんま」ですよね~。「なんとか園」とか名前をつければいいのにねニコニコ

 

万博記念公園には3時間ほど滞在。これでこの日の主な目的は達したので、どこかでランチにしようと思いながら来た道を戻りました。

 

千里中央まで戻ってきました。「千里ニュータウン」という名前はなんとなく私の記憶にもあります。大きな建物が並んでパワーを感じる街。飲食店街をぶらぶら歩いていると、あるお店が気になりました。

 

 

やっぱり大阪にいるなら大阪らしいものが食べたいですよね。そこで、食堂街のすみっこにあるたこ焼きのお店が目に止まったんです。

でも店内の様子を外から伺うと、みるからに「地元の人しか行かない店!」というディープな雰囲気が充満していて、さすがの私もちょっと気おくれしてしまいました。道頓堀あたりによくある「観光客さんいらっしゃい!」という雰囲気は微塵もない。こういうお店でうっかり標準語を使うと叩き出されるのでは?と思ったりしてダッシュ

 

なので一度スルーしてぐるっと1周まわって「やっぱりあそこしかない!」と思い、意を決して入店しました。かなり勇気がいりましたけれど。

 

 

この写真↑はネットから。驚いたのは、メニューはたこ焼きしかない!鉄板焼きとかお好み焼きとかもやってるかと思ったら「たこ焼きオンリー」なんですよね。これって大阪では珍しくないのかな? 

私は「お好み焼きをおかずにしてご飯を食べる」というのがやりたかったんですけど、こうなったらたこ焼きを頂くしかないですね。

 

 

たこ焼き1人前10個と、ノンアルコールビール。1,000円をちょっと超えるぐらいだったかな?

 

 

あああ!マヨネーズが綺麗にかけられなくて恥ずかしい! 大阪の人はきっとマヨネーズとか青のりのかけ方にもこだわりがあって、綺麗にトッピングされるんでしょうねぇ。でも食べてみたら外側がカリっと、中はふんわりで、とても美味しかったです。

 

正直に白状しますと、私は生れて初めて「たこ焼きって美味しいな!」と思いました。いままで仕事で何度も大阪には出張していてあちこちのたこ焼きをご馳走になっていますが、どうしても仕事がらみだと味を楽しむ余裕がなかったもので。

 

そして今回の旅を終えて帰宅してから、今回お邪魔した「和楽路屋(わらじや)」さんについて検索してみたら、出てくる出てくる!

 

これは↑ごく一部ですが、ひょうたんをモチーフにしたお皿に乗ったたこ焼きを紹介する記事がズラリ。相当に有名なお店だったんですねぇ。偶然だけど良いお店に出会えて良かった。大阪に行ったらまた寄りたい場所です。

 

それと、カウンターの中でたこ焼きを焼いていたお姉さんが、私が補聴器を使っていることに気がつくとサッとマスクをずらして、唇が見えるようにして会話してくれたのがとっても嬉しかったです!私にとっていちばんポイントが高かったのは、そこ。

お店を出る時、ちゃんとお礼を言って来ました。たこ焼きは美味しかったし、お姉さんのさりげない気遣いも嬉しかったし、良い印象しかありません。

 

和楽路屋さんを出た時点で午後3時。私は梅田で午後6時に約束があったので、それまでの時間を使って、現役でバリバリ働いていた頃に何度もお邪魔した場所を散歩することにしました。

 

 

千里中央から御堂筋線で淀屋橋へ。私が最初に就職した会社の大阪支店が淀屋橋だったし、転職した先で担当した何社かのクライアントも大阪支店といえば淀屋橋が多かったし。仕事がらみで何度来たか分からない場所です。

 

 

某クライアントの大阪本社があった(今でもあります)場所が、淀屋橋の駅を出てすぐのここ。道修町を「どうしゅうちょう」と読んだら「どしょうまちでっせ!」と怒られたなぁ。だって知らないもんそんなの!(笑) 

いや、でもそれは言い訳になりませんね。自分が担当するクライアントの所在地の読み方くらい、正確に知っていないと失礼。

 

 

あらためて淀屋橋かいわいを歩くと、古くて雰囲気のある建物がたくさん残っていることに気がつきました。ここは教会ですね。何かの撮影をやっていた。

 

 

その教会の隣がこちら。赤いレンガに白い横ストライプ。東京駅を思い出しますね!こういう、角に建っている昔の建物は、コーナーにアールがついているのがいいんだよなぁ。鎌倉の由比ガ浜大通りにも、これの規模の小さい建物ありますよね?昔は銀行で、今はバーになっているお店。

 

 

同じ通りのすぐ近くにも、歴史のありそうなお店が並ぶ一角がありました。レンガ造りの雀荘と、その左は画廊かな?

 

 

私が魅かれたのはここ「吉田理容所」。レンガと瓦、アーチ型のガラス扉。なんかもうたまりません。しかも「男性専用」って書いてあるんですよね。ここ、機会があったら一度お邪魔したいなぁ。

でもそんなふうな「話のタネにしたい」みたいな不純な動機の客はお断りかな?「うちは、長年の常連さんだけのためにやってまんねん」とか言われてしまいそうアセアセ

 

でも、仕事抜きで純粋にヒマつぶしのためにぶらぶら歩くと、いろいろ良いものが目に入りますね。そうこうするうちに約束の時間が近づいたので、待ち合わせの場所へ向かいました。JR大阪駅中央口の改札、「551」がある所という指示でした。めっちゃ分かりやすいニコ

 

 

まだ20世紀の頃、仕事がらみで知り合った後輩のY君。新社会人だった彼も今や3人のお子さんを持つ立派なパパです。今は大阪市内にお勤め。去年の1月に「鳥羽伏見の戦いの跡を歩く」で私が京都を訪問した時、京都で会って以来の再会。彼に案内してもらった地下街のお店で乾杯しました。

 

彼と会うといつもそうですが「雑談なんだけど、とても中身の濃い話」が出来るので、楽しいです。2時間ほど語って「じゃぁ、また元気で会おう!」と約束して別れ、ホテルまで歩いて(迷わずに行けました!)就寝。明日の岡山訪問に備えてぐっすり休みましたぐぅぐぅ

 

(続く)