岩政大樹さんの『FootBall Principles』を読んで
教えすぎか、教えなさすぎか。──その“間”を行き来するということ岩政大樹さんの著書『FootBall Principles』で印象に残ったのが、日本サッカーは「教えすぎ」と「教えなさすぎ」の両極に振れやすいという話でした。この言葉、妙に残っています。少年サッカーを見ていると、細かく整理して伝えるチームもあれば、競争の中で勝手に育つ、という考え方もある。でも、大事なのはどちらが正しいかではなく、そのやり方が、どこにつながる前提なのか。前回書いたように、今の8人制で勝つことと、11人制、その先で必要なものが同じとは限りません。サッカーは、ミスが多く、予測不能で、90分で1点入るかどうかのスポーツです。頑張るだけでも勝てない。賢いだけでも勝てない。だから面白いし、勝ち方もひとつじゃない。だとすれば、育成もどちらかに固定するものではなく、必要最小限の原理原則だけを渡して、あとは想像力の翼を広げる準備をする。そのくらいが、案外ちょうどいいのかもしれません。