最近、ひとつのインタビュー動画に心を揺さぶられました。
それは、息子が通う地元の少年団から、J1クラブと契約した卒業生の話。
いわば「成功した側」の人。
でも彼の選択や歩みには、いわゆる“エリート街道”とは違う深みがありました。
強くなりたい。でも「今のチームを辞めたくない」
その選手は、小学生時代──
強豪クラブやJ下部組織に移るという道を選びませんでした。
それでも高いレベルに挑戦したい。
そう思った彼は、
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地元の少年団に残りながら
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Jクラブの「スクール」に通う
という道を選びました。
つまり、“今の居場所”を大事にしながら、“未来へのチャレンジ”も両立しようとした。
一見すると、どっちつかずのようにも見えるその選択に、
私はむしろブレない芯の強さを感じました。
挫折とともに、スタイルが変わっていった
彼はその後、中学・高校・大学と、それぞれのステージで順風満帆とは言えない時期を経験します。
でも、そこで終わらなかった。
むしろ、
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「巧い選手」として認められなかった時間を経て、
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「怖い選手」へとプレースタイルを変えた
つまり、技術よりも“存在感”を出すスタイルにシフトしていったんです。
この「変化できる力」は、いったいどこから来たんだろう?──
私はそこに、ひとつの“根”のようなものを感じました。
所属チームへの「愛」が、変化の土台になった
彼の言葉に感じたのは
所属チームへの愛情でした。
自分を育ててくれた場所。
ミスしても、ベンチに回っても、そこにいさせてくれた場所。
結果として、彼は自分が愛したチームからも、信頼と愛を返してもらったのだと思います。
そしてその“愛される選手”は、最終的にJ1の強豪クラブからオファーを受けるほどの存在になりました。
早く咲くことより、長く咲き続けること
子どもがサッカーをしていると、「強いチームに入れば安心」という気持ちになります。
でも、その選手の姿を見て思いました。
咲くスピードだけを追いかけるのではなく、根を深く伸ばしていける時間を大切にしてあげたい。
少年期の“最適化”は、たしかに成果が見えやすい。
でも、本当に大切なのは、
どんな環境でも自分のスタイルを変化させ、伸びていける根っこの部分なのかもしれません。
最後に
我が子にも、もしかするとこれから挫折や選択の連続が待っていると思います。
でも、その時に、
「今までのチームで大切にされてきた時間」が、きっと“根”となって支えてくれる。
そんなふうに信じて、これからも、速さより深さを大切に育てていきたいと思っています。