生地は本当に様々なものがありますが、探そうと思うとなかなか出てこないです。
お客様に「こんな生地があれば探して欲しい」と言われることが多いのですが、店内である数千種類のサンプルでも見つからず、生地屋に連絡取ってもなかなか見つからない場合が多いです。
なぜなら、企画ものの生地は反で織り上げたら同じものを織らない場合もありますし、その時の原毛や染め具合の状況で同じものが仕上がらないというのもあります。
また、機屋側なのか企画会社側なのかわかりませんが売れないと思ったらもう同じ物は作りません。
そんな中でのこの生地もその一つかも。
ピッカピカの生地です。
このようなピッカピカの生地は天然素材では無くポリエステル系の生地が使われています。
なので、同じ様な生地が手に入りそうだったのですが、この柄、色具合が同じものが無かったんですね。
しかし、このスーツは何のために作ったんだろう?
お客様のスーツだったのですが結婚式でも無いし、舞台衣装でも無かったので、思い出したら成人式でした。
成人式で目立ちたいというイケイケの20歳男子でしたが、目立つには羽織袴があるのですが、それはすでに友人が実行すると言っていたので自分はスーツで目立つんですと言っていましたね。
私は、このようなピッカピカの生地でのスーツは他のことでは着れないよ、と言ってのですが成人式だけのためにこのスーツをオーダーされました。
まぁ、羽織袴をレンタルするよりも安いかも。
このように滅多に売れない生地だから、生地屋さんも機屋さんも作らないですよね。
でも、必要な人もいる時がありますので微妙ですね。