オーダースーツ業界に関わってから開業前を含めると約30年になります。
仕事でのスーツやジャケットなどは自社のオーダースーツを当然着るのですが、カジュアルで遊びの時のジャケットなどでは既製品を購入して着ることもあります。
また、自社のオーダースーツとの違いを知ろうと高級ブランドの既製品スーツを購入することもあります。
そのように意識してスーツやジャケットに触れてきて、オーダースーツ(ジャケット)と既製品スーツ(ジャケット)との違いというかメリットデメリットがあると感じています。
どちらにも良い悪いがあるように思います。
私自身が感じているその違いをご紹介します。

①サイズ感
ご存じの通りオーダースーツ(ジャケット)ではサイズを測って体型に合わせますので、サイズ感はバッチリといえるでしょう。
オーダーの魅力の大前提がサイズ感といえます。
オーダースーツ(ジャケット)のメリットとはサイズ感なのですが、このサイズ感でも問題はあるのです。
オーダースーツ店の店員さんの感覚、すなわちサイズを測ることだけでは無く、そのサイズと型紙のバランスを考えて寸法をお客様の好みに仕上げなければいけません。
ちゃんとサイズを測れていても仕上げの数値が微妙に違うことでフィット感や見た目も変わります。
なので、店員さんとのコミュニケーションや希望を理解して貰えるような伝え方が重要になります。
そうでなければ、せっかくのオーダーでも満足できないこともあります。
既製品の場合、サイズ感に関してはデメリットから伝えますが、やはり様々な体型にフィットするというのは難しいでしょう。
多くの体型を見てきましたが、まったく一緒というのはありません。
基本的に人間の体型は大元は同じなのですが微妙な違いがありますし、季節などでも変化する方もします。
なので既製品のサイズ感はデメリットになるでしょう。
しかし、ブランドでオシャレスーツであれば、そもそものスタイルというかラインを意識して作られているので、逆にサイズを変えてしまうとそのスーツの魅力が無くなります。
なので、オシャレなブランドのスーツであればそのままの方がカッコ良く綺麗に見えるというメリットがあるんです。
自分がどんなスタイルが希望なのかで、選択するのが良いでしょうね。
②選択肢
デザインの選択肢、生地の選択肢は、オーダーが数多いことが理解できます。
これは既製品との違いがあるのは誰でも理解できます。
では、オーダーは選択肢が多いから良いのか?といえば、そうでもありません。
ファッション初心者からすれば選択肢が多すぎるとどれが良いのかを自分で決めることが出来ない事が多いです。
そうなれば既製品で数少ない選択肢から選ぶ方がスムーズでもあります。
③耐久性(保有期間)
価格の割には生地や仕立てが良いというのはオーダーの魅力でもありますが、耐久性に関しては使用する方々のスタイルで変化するので何とも言えないという感じです。
既製品だらかすぐ傷むんだという感覚も違うと思います。
私たち着用する側の感覚がこの差を生みます。
オーダースーツであれば、自分のサイズに合わせ好みのスタイルに仕上げ、そこそこ良い価格であれば大切に着こなし、保管もちゃんとすることで何年も着続けられるという感じになります。
しかし、既製品で安く購入した方は、着こなしに関して少し粗かったり、保管などの手入れもしなかったりして大切に扱わない方が多く、すぐにスーツがダメになるという感覚の方も多いようです。
これは、オーダーでも既製品でも同じで、せっかくのオーダースーツとして仕立てたのに着こなしが悪くてすぐにダメにしてしまう方もいますし、逆に安価な既製品でも大切に着て頂いて長年愛用してる方もいます。
このようにメリットデメリットありますが、自分がどのように着るスーツが欲しいのか、どのように扱うのか、などを考えればオーダーでも既製品でも良い点、悪い点というのが見えてきます。
オシャレに、そしてカッコ良くスーツやジャケットを着こなしていただきたいという思いだけですが是非意識してみてください。
オーダースーツ専門店DoCompanyのスーツスタイル講座
