先日も紹介させて頂きましたが、やっと契約した実物の生地が届きましたので再度ご紹介したいと思います。
エルメネジルド・ゼニアの生地ですが、ブランド名がちょっと変わっていて、Tessitura di Novara(テッシトゥーラディノヴァラ)と言います。
しかも、もっと特殊なのは、普段のエルメネジルド・ゼニア生地の織りネームはエンジ色なのに、このシリーズはブラウンベースの織りネームなんです。
ちょっと光の関係で画像が悪い・・・
織りネームがブラウンだということは理解できると思います。
エルメネジルド・ゼニア生地のファンの方であれば、この珍しさを理解できると思います。
このTessitura di Novara(テッシトゥーラディノヴァラ)は、ゼニアグループが2009年にノヴァラ社を買収によって傘下に入れて、よりシルク部門を強化させたことからスタートしています。
ノヴァラ社は1932年に設立して依頼のシルク専業で、第2次世界大戦ではイタリア軍のパラシュート素材を製造していた会社らしいです。
ノヴァラ社は、シルクの専門業者として業界では有名な存在でクオリティが高く、様々なブランドにシルクの提供をしていた実績もあります。
そのノヴァラ社がゼニアの傘下に入ることで紳士服地のCollectionに新しい感覚が生まれるようになったということです。
今回のこの生地も、ウール47%、シルク28%、リネン25%という混紡になっています。
別の生地では、Tessitura di Novara(テッシトゥーラディノヴァラ)の名で、シルク100%もあります。
エルメネジルド・ゼニアとしては、Tessitura di Novara(テッシトゥーラディノヴァラ)によってシルク系の生地シリーズを確立したことになっています。
実際に、生地が綺麗だということ、手触りが良いということ、そしてこれは縫製の話ですが縫いやすいので、ちゃんとした感じで仕上がります。
夏のジャケットとして快適に着れる生地になっています。
オーダースーツ専門店DoCompanyはエルメネジルド・ゼニア生地の正規代理店です