トランプ氏、ハリス氏標的 | 川島正仁の南米体験歌

川島正仁の南米体験歌

川島正仁は、東京オリンピックの年(1964)、高校を卒業し、翌年19歳で南米アルゼンチンに移住します。日本を最後の移民船「アルゼンチナ丸」に乗船し、横浜港の大桟橋から出航しました。その時からの苦しい移民生活を、歌とともに綴ります。

止まらぬ撤退論 公認候補を意識

11月の米大統領選に向けて、バイデン大統領(81)の再選を不安視する声が止まらない。党内で強い影響力を持つペロシ元下院議長(84)は10日、バイデン氏の立候補を支持するか、明言を避けた。雪崩を打って撤退を求める流れではないものの、懸念の声はじわじわと増えている。ペロシ氏はMSNBCの番組で「私たちは皆、バイデン氏に決断を促している。なぜなら時間がないのだから」と述べた。バイデン氏は撤退を否定しているが、まだそれを最終的な「決断」だとは受け止めず、今後に再検討の余地を残す発言だとして波紋を広げた。この日は、ピーター・ウェルチ上院議員が「国のために、私はバイデン大統領に選挙戦からの撤退を求める」と米紙に寄稿。上院議員としては初めて公に撤退を求めたケースとなった。下院でもバイデン氏の撤退を求めた議員は2人増え、9人になった。こうしたなか、公認候補としてのハリス副大統領(59)にも注目が集まっている。バイデン氏が撤退を決めれば、ハリス氏を大統領候補として支持すると公言する議員も出始めた。共和党の指名候補となることが確実になっているトランプ前大統領(78)は、早くもハリス氏を批判の標的にし始めた。9日夜にフロリダ州で開いた集会では、政治家としての能力をさげすんだ。「バイデン氏がハリス氏を副大統領に選んだのは、最高の保険だったかもしれない。もし中途半端に有能な人物だったら、バイデン氏は何年も前に解任されていただろう」と語り、民主党が次世代にバトンを渡せないのはハリス氏の問題だと示唆した。

上記は7月12日の朝日新聞に掲載された記事である。確かにテレビから流れてくるバイデン氏の発言を聞いてもゼレンスキー氏をプーティン氏と間違えたりハリス氏をトランプ氏と誤ったり話の中でもおぼろげなくしどろもどろで「これでは大統領の重責はこなせない、国民に迷惑を与えるだけだ」と大いに憂いた。この自分の失態を認識できないことは、すでに軽度の認知症にかかっているのではと思われる。アメリカの大統領というのは単にアメリカ1国の責任者ではない、世界のリーダーであるべきなのである。残念ながら私には、バイデン氏は我々多くの老人のようにただ「己の我が強くなり他人の意見を尊重しない」一種の病にかかっていると思える。ハリス氏は人間的には素晴らしい人物である。だからこそバイデン氏を敬い常に敬意を表してきた。しかしここまで来てはもっと「強いハリス」を表現しなければならない。多くのアメリカ人はそれを期待している。トランプ氏は何度も述べているが嘘つきで自分の利益のためならどんなことでもする、できる人物だ。今は「選挙」に勝つために周りの多くのアドバイザーの意見を聞いておとなしくしているが、いったん大統領に選出されたら本来の「自己」をだし、独特の路線を突っ走るだろう。そうなってはもう手遅れだ。恐ろしい限りだ。