川島正仁の南米体験歌

川島正仁の南米体験歌

川島正仁は、東京オリンピックの年(1964)、高校を卒業し、翌年19歳で南米アルゼンチンに移住します。日本を最後の移民船「アルゼンチナ丸」に乗船し、横浜港の大桟橋から出航しました。その時からの苦しい移民生活を、歌とともに綴ります。

ウクライナ戦線投入に懸念、米国のジョン・カービー大統領補佐官は23日の記者会見で、少なくとも3000人の北朝鮮兵がロシア東部に移動し、戦闘訓練を受けているとの分析結果を明らかにした。終了後、ウクライナの戦闘に投入される可能性があるとして強い懸念を表明した。北朝鮮部隊のロシア派遣を巡り、米政府が詳細を公表するのは初めて。オースティン米国防長官は23日、訪問先のローマで「証拠がある」と述べていた。カービー氏によると、北朝鮮の兵士らは今月上旬から中旬、東部・江原道の元山付近から船で露極東ウラジオストクに移動した後、東部の3か所に分かれ、訓練を続けているという。カービー氏は「状況を完全に把握するため同盟国やパートナー国と緊密に連携している」と述べた。北朝鮮部隊が実際にウクライナの戦闘に投入されれば「ウクライナにとって軍事目標になる」とけん制した。また、北朝鮮への軍事訓練の提供は国連安全保障理事会決議違反にあたると非難し、数日中に追加制裁を科すと表明した。

上記は10月24日の読売新聞夕刊に掲載された記事である。続いて同新聞に下記の記事も書かれた。

「ヒトラー良いこともやった」米大統領選の共和党候補トランプ前大統領が大統領在任中、ナチス・ドイツのヒトラーは、「良いこともやった」と発言したと元高官がメディアに暴露し、波紋を呼んでいる。トランプ政権で大統領首席補佐官を務めたジョン・ケリー氏が、米紙ニューヨーク・タイムズと米紙アトランティックに証言した。証言によれば、トランプ氏は、ヒトラーが「経済を立て直した」との見方を示し、「ヒトラーの周囲にいたような完全に忠実な将軍が必要だ」と述べたという。トランプ陣営は23日、報道内容を「虚偽の中傷」と否定する声明を出した。民主党候補のハリス副大統領は23日、「ヒトラーを引き合いに出すのは深刻な問題で,非常に危険だ」とトランプを非難した。ワシントンで記者団に語った。

何度も言及するように、この人物は「非常に危険である」彼には、「民主主義」「地球愛」とか他人を評価するという気持ちは毛頭にかけている。あるのは全く自分よがりの自己愛である。おそらく幼い時から「坊や」で好き勝手にわがまま放題で育てられた。運もあったのだろう。何をやっても旨く行った。「イケイケゴーゴー」でこれまで生きてきたのだ。従って自己愛が強く、全て自分が正しいと信じる妄想に駆られている。これは「プーティン」「スターリン」「ヒトラー」に通じる。実に恐ろしい限りだ。前政権では彼の「暴走」も周りの官僚、アドバイザーらが一生懸命補足してきたが、最後は議会を襲撃するという暴挙に至った。もし今回再び大統領に返り咲いたらもう彼の暴走は止まらないだろう。そして最悪の場合は、あの殺人鬼「プーティン」や「北朝鮮」と組んで「第3次世界戦争」に突入する懸念も出てくる。アメリカの皆さん、お願いします。あの「ウクライナ」の現状を見てください。彼らは何もしていないのです。その人たちに一方的に侵攻し、ミサイルを打ちまくり、軍隊を導入したのです。アメリカはロシアとは完全に違います。「民主主義のリーダーです」「平和と正義」を尊重する国民です。

北朝鮮がロシアのウクライナ侵略に加担し,大規模派兵を進めている。ウクライナの戦況のみならず、東アジアの安全保障環境にも影響を及ぼす重大な事態である。韓国の情報機関・国家情報院によると、北朝鮮は約1万2千人の派兵を決定し、特殊部隊1500人が露極東で戦線投入に向けた訓練を受けた。近くウクライナ軍に一部を占領された露西部クルスク州に向かうという。北朝鮮の派兵は、金正恩総書記が6月にプーチン露大統領と結んだ「包括的戦略パートナーシップ条約」に基ずくとみられる。露朝はどちらかが武力侵略を受けた場合,全ての手段で軍事援助を提供すると明記している。そもそもロシアはウクライナを侵略している。にもかかわらず、侵略を受けた場合の条項を適用することは道理に合わない。北朝鮮も事実上、侵略の当事者になったとのそしりは免れない。ロシア軍は1日に死傷者が1200人を超すような消耗戦を展開し、兵力不足が深刻化している。プーチン氏は2年前に30万人を動員したが、世論の反発に遭い、追加招集を行っていない。武器や弾薬に加え、兵士まで北朝鮮に頼ることは、ロシアの苦境の表れと言える。北朝鮮からの兵力補充で、侵略が長期化する恐れがある。米欧はウクライナに兵器や資金を供給しているが、兵力は送っていない。北朝鮮兵士の動向や戦局への影響を注視する必要がある。露朝の軍事協力の深化によって、東アジアの緊張がいっそう高まるのは避けられない。北朝鮮は派兵の見返りとして、ロシアに原油や食料の供給を求めているとみられる。人民の生活向上ではなく、金総書記の独裁体制の強化に使われるのであろう。ロシアが核弾道の小型化や弾道ミサイルの精度向上、原子力潜水艦に関する軍事技術を北朝鮮に移転する可能性もある。そうなれば日本や韓国の安全は脅かされ、地域情勢は一気に深刻化する。露朝条約に基づけば、最悪のシナリオとして、北朝鮮が韓国に侵攻し、ロシアが派兵する事態にもなりかねない。

 

上記は、24年10月23日の読売新聞に掲載された社説である。私は最もだと思う。今まで何度もプーチンの狂気を述べてきたが、ついにここまで来たか、と心配している。私たち、ほとんどの日本人もアメリカ人も韓国人も一般人とは、180度違うのである。彼らは、恐喝、侵略、戦争によって自らの道を切り開くという実に恐ろしい考えを持っているのだ。この世の中は、残念ながら「悪」のほうが「善」よりも強力なのである。我々、一般人は人を殺すには躊躇する。しかし悪人ややくざは躊躇しない。間髪をいれず、引き金を引くことが出来るのである。プーチンは、自分の目的のためには、何でもやる、ウクライナ侵攻が良い例である。彼の終局の目的はスターリンの「ソビエト連邦」復活である。彼は、幼いときからKGB職員として鍛えられ、スパイとして活躍してきた。彼の恐ろしいほどのコンプレックスが「野心」を増大してきた。彼の能力を磨き、ついにはエリチンまでも攻略し、大統領に上ったのだ。私たちも彼らの「悪」と同じレベルで考え対処しないととんでもない事態に陥るだろう。

 

大企業や億万長者は通常、政治論争とは距離を置き、自らの力を行使するにしても目立たないやり方を好むが、米起業家イーロン・マスク氏は違う。7月に米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領を支持すると表明し、8月12日には自身が所有するSNS「X」で一般公開の形でトランプ氏と友好的な対談をした。一方、ブラジルの最高裁判所とは公の場で激しく対立している。同裁判所が8月30日、Xの国内サービス停止を命じたからだ。8月上旬に英国で反移民や反イスラムを主張する極右の暴動が相次ぐと、英国は内戦が避けられないXに投稿した。8月24日に通信アプリ「テレグラム」の創業者パベル・ドユーロフ氏がフランスで逮捕された際はXにこう投稿した。「2030年の欧州では、ミーム(ネット上の面白動画などのネタ)に「いいね」をつけただけで市民は処刑されるだろう。Xの所有でマスク氏は自分の意見を広める巨大な拡声器を手に入れた。だがマスク氏の所有するSNSに注目すると、彼の地政学的な影響力の真の大きさとその源が見えなくなる。宇宙企業スペースXや同社の衛星通信サービス「スターリンク」、電気自動車(EV)大手の米テスラを統括する彼は、ウクライナ戦争や激化する米中対立で重要な役割を担うようになった。パレスチナ自治区ガザでの戦争にも少し関わっている。こうした紛争でのマスク氏の立場は、西側諸国で起きている保守派とリベラル派の価値観を巡る「文化戦争」での彼の立場より曖昧だ。同氏の予測不可能な形による様々な紛争への介入は、彼が持つすさまじい技術力と資金力も相まって、誘導不能な地政学的ミサイルのような威力を発揮する可能性がある。それは世界情勢を一変しかねない。

 

上記は、24年9月13日に日経新聞に掲載された記事の一部である。私も正にそのとうりだと思う。やはり彼は天才なのだろうか?行動が実に不可解である。常識で考慮すれば、どう考えても「地球温暖化」を「経済」の下に評価するトランプをサポートするとは思えない。しかもトランプは、「選挙」に勝利した際には、マスク氏を閣僚し抜擢するというのだ。残念ながらマスク氏はビジネスには天才だが「常識」がないまるでトランプ氏の兄弟みたいな人間性だ。これだけの実業家なのだからもっと地球の事を真剣に考え、一人の人間として「哲学」を学んでほしい。

このような人物が今、この時期に現れるという現実は「わが地球」の運命を定めているのではないだろうか。