宇野選手のメッセージ (900グラムで生まれた僕から) | 川島正仁の南米体験歌

川島正仁の南米体験歌

川島正仁は、東京オリンピックの年(1964)、高校を卒業し、翌年19歳で南米アルゼンチンに移住します。日本を最後の移民船「アルゼンチナ丸」に乗船し、横浜港の大桟橋から出航しました。その時からの苦しい移民生活を、歌とともに綴ります。

5年前,ある新生児科病棟にメッセージと花束が届いた。900グラムで生まれた僕から、子育てを頑張っているみなさんへーーフィギャアスケート男子の五輪メダリスト宇野昌磨さん(26)からの電報だった。

「初めまして、宇野昌磨です。子育てに頑張っている皆様へ」知人から僕と同じように生まれた子が集まる会があると聞き、どうしても応援をしたく電報を送ることにしました。21年前900グラムで小さく生まれた僕がここまで来れたのも、両親の諦めない前向きな愛情があったおかげです。成長の何もかもが遅く両親は心配ばかりしていました。言葉が遅くても小さい頃のことは少し覚えています。皆さんのお子様も小さく生まれた事をハンデに思わず、個性として成長を楽しんでください。子供たちは記憶に残るのが母の笑顔だと嬉しいと思います。産まれた時は生きてさえいればと言われた僕も今ではアスリートとして成長しています。お子様の未来の可能性を応援しています。」

上記の文は今年の5月13日付けの朝日新聞に掲載された記事です。これを読んで実に感動しました。今でもよく覚えています。私はスポーツを鑑賞するのが大好きでフィギャアスケートの大会もよく見ます。宇野選手に関しては「何て小さい子だ!」しかしスケーティングを見て驚きました。彼の動きは確実でジャンプも見事です。「何て安定しているのだろう」これが最初に感じた感想でした。その後もどの大会にも参加して素晴らしい成績を残しています。しかし今回の宇野選手の引退を知り、実に残念だと思います。まだ26歳、もっともっと活躍できる!と思いますが本人のことは分かりません。いろいろな事情があると思います。ご両親も本当に頑張ってこられたと感じます。「ご苦労様でした」