強盗相次ぐ | 川島正仁の南米体験歌

川島正仁の南米体験歌

川島正仁は、東京オリンピックの年(1964)、高校を卒業し、翌年19歳で南米アルゼンチンに移住します。日本を最後の移民船「アルゼンチナ丸」に乗船し、横浜港の大桟橋から出航しました。その時からの苦しい移民生活を、歌とともに綴ります。

栃木、長野、群馬の3県で4月下旬以降、未明に2人組の男が侵入して住民を縛り、現金を奪う強盗事件が相次いだ。深夜2時ごろ。男性が平屋建ての寝室で寝ていると、突然腹の上に重みを感じた。部屋の明かりがつくと、20代ぐらいのフードをかぶった若い男が馬乗りになっていた。「騒ぐな、殺すぞ」。男は包丁を突き付けたまま冷静に告げてきた。強盗だと気が付いた男性は、身の危険を感じて抵抗しないと決めた。「殺されて、俺も終わりか」そんな思いも頭をよぎった。部屋にはフード姿のもう一人の若い男もいた。粘着テープで男性の両目と口をふさぎ、両手首から指先までをぐるぐると巻いてきた。その後、2人は室内を物色していった。30分程たった頃だろうか。男たちが出ていく音が聞こえた。幸いにも両手は体の前で縛られていたため、目と口に貼られた粘着テープを剝がすことが出来た。手に巻かれたテープはは、歯で髪切って外した。近所に消防署の分署があることから、固定電話で119番通報した。消防から連絡を受けた警察が10分ほどで駆け付けた。机の上に置いていた財布の中などから、合計約8万円ほどが盗まれていた。男性は年金に加え,週四日働いている。「年寄りの1か月分の給料を取られたけど、命は助かった」と振り返る。小銭入れも空になっていたという。

本当に恐ろしい世の中になったと思う。どうしてこのような犯罪が毎日のように起こるのか!この一番の原因は「官僚マフィアシステム」「エリート教育」の弊害だと感じる。私は12年前に一冊の本をきっかけに北欧の国デンマークを訪れたが、この国の「教育システム、福祉、社会システム」は完ぺきに近いと思えた。この元は幼い時からの「哲学」の基礎教育である。その結果が、わずか560万人に人口、すなわち我が国の20分の一の人口でありながら、すべてのスポーツにおいて秀でている事実である。日本は一日も早くこの国の「政治」を学び、真の「民主主義国家」に成長しなければならない。それが唯一の「抑止力」になると断言する。