政治 (3) | 川島正仁の南米体験歌

川島正仁の南米体験歌

川島正仁は、東京オリンピックの年(1964)、高校を卒業し、翌年19歳で南米アルゼンチンに移住します。日本を最後の移民船「アルゼンチナ丸」に乗船し、横浜港の大桟橋から出航しました。その時からの苦しい移民生活を、歌とともに綴ります。

12月10日の朝日新聞に掲載された記事である。松野、西村、高木氏更送へ!荻生田氏の交代も検討、いずれにしても同じような人物に変わるだけである。我が国にとってしなければならないことは、「政治改革」である。本当に国を思い、正義感のために働ける人達の結集が不可欠である。新聞も他のマスコミもこぞって「投票率を上げろ!」という。現実的に考えて上げたところでこのような人たちしかこの社会には存在しないのだから、私たち国民がいくら考えても努力しても選びようがない。しなければならないのは「政治改革」である。誰でもお金のない人でもまじめで本当に国のことを考え、国民のことを思い努力できる人は参加できるような「システム」を一刻も早く構築することではないだろうか。そのことを皆さんに理解していただくため、私は前回あえて「自民」だけではなく野党を引き合いに出したのだ。すなわち今の政治家ではだれを選んでも結果は同じだということだ。この事実は我々国民全体の責任である。私たちはただ投票するだけではなく「人物」を選び抜く責任もある。現在のシステムでは、お金のない一般の人にとっては選挙に参加することは、実に困難である。私の時も一回り若い一流会社に勤務する青年が立候補した。彼も同じく社会を良くしようという理想と信念に燃えていた。残念ながら惜敗し、しかも会社にも戻ることはかなわなかった。これだけの犠牲を払っても負けてしまえば何も残らないのだ。彼はその後遺症を背負い今でもサイドビジネスをしながら家族を養っている。ゆえに現在の若い候補者たちはそのリスクを考えながらよりチャンスのある党や団体から出馬しようと再三の注意をする。運良く勝てば、「高給」を独り占めにできるからだ。現在千葉市の市会議員の年収は1400万円にも上りそのほかの手当も含めれば我々サラリーマンの倍の収入を稼ぐ。しかも余った時間は十分ある。これ程恵まれた条件の良い職業はないであろう。私が約10年前に訪ねた北欧諸国では地方議員の給料はなしであり、わずかに日当が支払われる。議会会場は主に学校などが使われ議員は自分の仕事が終了してから会場に集まるのだ。彼らは皆「ボランティア精神」で参加するのでここには「汚職」などは存在しない。我が国も一日も早くこのような政治システムを活用すべきだ。