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クイズ番組を見てすっかり機嫌がよくなり
胃潰瘍で入院されていた社長の事も忘れて
ぐっすりと眠った母ですが、
翌日はそうも行きません！と普通は思うのですが、
朝は父の弁当に僕の弁当と
それに妹の弁当を作ると胃潰瘍で入院されていた社長の事を
思いだす余裕もありません！
弁当が出来ると洗濯をして父を送ると
居間で化粧を始めます。
そしてＮＨＫの連続テレビ小説を見てから
僕達と一緒に家を出るのですが、
母からお願いしていたのに
胃潰瘍で入院されていた社長の事を思いだしたのは
営業所で朝礼が終わりセールスレディー達でお茶を飲んでいる時に
手帳を見て あっ！しまった！と、
ゃ やーーーーと思いだしたのです。
もちろん思いだすと母の行動は
孫悟空の瞬間移動に負けない速さになり
直ぐに電話に飛びつき胃潰瘍で入院されていた社長に
電話をしてから向かいます！
営業所に到着してからは１時間は過ぎていますが、
手帳を見て社長に電話をして
思いだしてから、向かうまでは２分３０秒程度の速さです、
これで７０歳を過ぎた今まで車では無事故ですから
運が良いのでしょう。
孫悟空の瞬間移動に負けない速さで
行動しますが、
車の運転は瞬間移動や新幹線並ではなく、
しっかりと安全運手をしてるのです。
スピードは出しませんが、
イライラとハンドルとトントンしながら
胃潰瘍で入院されていた社長の所に向かいますが、
こんな時は普段の通いなれた道も長く感じて
信号で止まると時計を見ての繰り返しです。
重い空気の謎が解ると思うと３０分で行ける所も
１時間以上の道のりに感じてハンドルの
トントンが早くなり信号で止まると
時計を見てはまだ１２分走っただけかと
ブツブツと言うのです。
そして事務所の近くに来ると自然と車のスピードが早くなり
アクセルから足を離しては信号で止まると
時計を見るのが深呼吸に変わるのです。
事務所が見えてくると
母は急いで来たから手ぶらだと初めて気がついたのです。
お願いをして手ぶらでは これはいけません！
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