母の過去 450 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

450
 
母が胃潰瘍で入院されていた社長に色々な事を頼み
お伺いするのに手ぶらではいけません!
気が付いたのは事務所が見えてからですから
これからどこかで何かを買ってからと言う訳にも
いかないと思ったので、
母は正直に言って謝る事にしたのです。
それに1秒でも早く重い空気の事を知りたいのです!
車を止めて事務所に入ると女の人が
社長室に案内をしてくれますが、
もう何度も何度もお伺いしている事務所です。
案内をして下さる女の人とも
社長が留守なら話をしてはキャッキャッと騒ぐ中なのですが、
社長がおられる時はさすがにそうも行きません!
仕事を頑張っているふりをするのも
社長の体を心配してストレスを貯めさせない為です。
皆が自分勝手に理由を何かとつけては
楽をするのです。
社長室に入ると母は直ぐにこちらからお願いをしたのに
急ぎ過ぎて何も持たないで来た事を詫びると
社長の顔の表情が少し変わったのです。
それは手ぶらで来た事にたいしてではなく
母がそれほど期待をして来た事に
社長が驚かれたのです。
母は思いました、これは重い空気の謎の話ではなく
他の事で電話を下さったんだと
社長の表情を一目見て感じたのです。
普段はトボケタ母ですが、
こんな時は一目見ればだいたいの事は察しがつくのですが、
この時はつかなければ良かったと
心の中では何度も思ったのです。
それも手お遅れです。
失礼とは解っていますが、ガックリとした表情を隠す事が出来ません!

 

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