自民党金沢支部5役での勉強会 | 金沢市議会議員 上田 雅大(まさひろ)のブログ

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自民党金沢支部の5役にて防衛省へ訪問しました。

 

根本 勉一等陸佐に面談させて頂きました。

根本氏は金沢駐屯地の第14普通科連隊長兼ねて金沢駐屯地司令を務めた方で、5役の皆さんとも面識がある方です。

さまざまな意見交換をさせて頂くお時間を頂いました。

 

 

その後に、なぜ、いま防衛力の抜本的強化が必要なのかと題しての勉強会を開催。

講師は防衛省 防衛政策局防衛政策課長の吉野氏及び防衛計画課長の中野氏の2名の方です。

戦争を未然に防ぐには、他の国に日本を攻めても目標を達成できないと思わせることが必要だとのことで、相手の能力に着目しつつ、新しい戦い方に対応できる防衛力を備えた国家になる必要があるとのこと。

 

令和4年12月16日に国家安全保障戦略、 国家防衛戦略、防衛力整備計画が新たに策定され、2023年度~2027年度の防衛力の抜本的強化のために、 必要な5年間の支出額は43兆円程度とのこと。

 

 

当然なのですが、国民の命と平和な暮らし、そして、我が国の領土・領海・ 領空は断固として守り抜かなければなりません。 

 

我が国を断固として守り抜くという意思と、十分な能力があることを他国に認識させ、相手に我が国を侵略する意思を持たせないことが大切だとのことです。

 

我が国周辺の軍事動向から、ミサイル攻撃が現実の脅威となる中、ミサイル防衛能力の強化だけでは、完全に対応することは難しくなりつつあり、そのため、ミサイル防衛により飛来するミサイルを防ぎつつ、更なる攻撃を防ぐため、我が国から 有効な反撃を相手に加える能力、すなわち反撃能力を保有する必要がある。 

 

一方で、力による一方的な現状変更を許さない取組において重要なのは、我が国自身の防衛体制の強化に裏付けられた外交努力であり、 同盟国・同志国等との安全保障上の協力・連携を行い、力による一方的な現状変更を未然に防ぐ必要があること。

 

我が国を守るためには、自衛隊が強くなければならないことは当然ですが、我が国全体で連携しなければ、国を守ることはできません。

2027年度において、防衛力の抜本的強化とそれを補完する取組をあわせ、そのための予算水準が現在のGDPの2%に達するよう、所要の措置を講ずることとしたとのこと。

 

日本国全体で防衛費について検討して、新たな取り組みとして考えて行かなければならなく、ウクライナや北朝鮮、中国に対する防衛など課題が山積している中、金沢には駐屯地があり、決して他人事ではありません。

 

私からの質問で、弾道ミサイルが発射された時に金沢到着までに撃ち落とせるのか?

 

防衛については、機密情報であり口外はしていないが、

その問いに日本海にはイージス艦がありエリアをカバーできるパックスリーも配備しているので大丈夫ですとの回答であった。

 

 

次にお話を伺ったのは、防衛省人事教育局人材育成課長 松山書記官で自衛官の募集・援護についてと題して。

 

自衛官の現員は約23万人であるが、徐々に募集対象者人口が減少しているとのことで、令和25年までには24%減少する統計がでているとのことで今後の人材確保が課題である。

 

現在、募集能力の強化や自衛隊キャンペーンなどPR活動に力を入れている。

石川県内でもイベント会場などで説明会インフォーメーションを開催している。

 

自衛官は定年年齢が早く再就職の斡旋にも力を入れ再就職支援では99%の方が就職が決定している。

私からの質問では、定年年齢を引き上げることが出来ないのか?の問いに対して今年度から定年年齢を一年づつ引き上げていくとの回答であった。

 

金沢市内では今年度は、5か所のイベントで説明会インフォメーションが行われるとのことですが、地元のサマフェスにてブースの依頼申し込みが出来ないのか、石川地方協力本部に問い合わせてみたいと思います。

 

 

引き続き、防衛省にある市ヶ谷記念館に現地視察へ向かった。

大講堂の床は奈良の寄せ木で、一枚づつ番号を振り、元と同じ場所に移設したそうです。

 

移設する際に使えなかった木もあり、その箇所には違う木を使ったとのこと。それが矢印の個所と白いテープで囲われています。

 

移築された大講堂や二階の旧陸軍大臣室の重厚な木製扉に三つの刀傷が残っていた。

作家の三島由紀夫は民兵組織「楯の会」の学生メンバーら4人と共に、当時の陸上自衛隊益田兼利東部方面総監を人質に取り、この部屋に立てこもった。

警護の武官と格闘した際に、三島の愛刀の関の孫六がつけた傷だという。

現地の扉には、3か所の傷が付いていた。

 

 

その後、大本営地下壕跡の見学をした。

補修工事後の2020年8月から「市ヶ谷台ツアー」の午後の見学コースとして一般公開を開始したとのこと。

 

 

通気口が2か所で、湿気が凄いです。

気温は低く外よりも少し涼しいですが、とても生活が出来る環境では無いです。

 

 

その様な、歴史を感じることが出来る地下壕となっています。

 

 

陸軍大臣室や通信室、炊事場、浴場などが設けられ、阿南惟幾これちか陸軍大臣が若手将校を集め、ポツダム宣言の受諾を決めた御前会議の様子を伝えたとされています。

 

 

この様に戦争の歴史を知ることも大切であり必要なことです。

戦争を起こさないことが一番重要ですが、攻め込まれない為の防衛力の強化が必要であり、何よりも抑止力が重要なんだと改めて感じることが出来た貴重な時間となりました。

金沢市にも第14普通科連隊があります。

これからも強力と連携をしながら金沢市の防衛力と抑止力の強化の必要性と・・・・

何よりも自衛隊の存在の意義を考える良い機会となりました。