週刊 ケセラセラ -5ページ目

スキーについて考えてみた その4



世界 が一気に広がった。。。 ように感じた。



スキーとバイト、それと落第しない程度の学業。



求めれば 求めるだけ、可能性は広げられる。。。 そんな気がした。



目の前にはもう壁はなかった。視界を遮っていた 不恰好な壁 はいつの間にかきれいさっぱり取り払われていた。




新しい仲間



部活の仲間  ゼミの仲間  バイトの仲間



僕の周りには仲間がいた。自分を隠す必要のない仲間。自分を受け入れてくれる仲間。



新しい仲間 



新しい自分







ただ



僕には一枚だけ崩すことのできない壁があった。





高校以前の僕を知っている仲間



眼帯を外した僕を知らない仲間




新しい世界、新しい生活、新しい自分は、無意識のうちに暗い過去を デリート しようとしていたのかもしれない。逃げていたのだ。



高校の仲間 とは卒業してから1、2年は連絡を取り合っていた。けれど、会う時は必ず捨てたはずの眼帯を僕は探した。。。




情けなかった



情けない自分と向き合うのが嫌だった。



全ての壁は無くなったわけではなかった。 僕の背中 に、はっきりと存在していた。ただ僕が背を向けただけだったのだ。




そして高校時代の仲間と連絡を取り合うことがなくなった。









大学を卒業した




脚本家 を志したはずが、いつの間にか職業作家としての夢は弾けていた。「文章で食っていく自信がなくなった」といえば格好はいいが、 中途半端 に逃げ出しただけの話。



さて、どうしたもんか。。。



無限の可能性を感じていたはずの将来は、すっかりとホワイトアウト。ガスの中に包まれた未来。



あやふやな夢 は幻のように消え去り、リアルな明日 が突きつけられた。




生きていくための方法



食っていくための仕事



自分は何をしたいのか



いや、何が出来るのか







以前 、撮影実習でお世話になった監督さんがいた。その方は高齢者福祉を題材とした作品を数多く撮られていた。その時に出会った 「福祉の世界」 が僕に進むべき方向を示してくれた。片目を失ったことも福祉に関心を抱くきっかけとなった。



フリーター をしながらお金を貯め、一年後福祉の専門学校に入学した。当初は障がい者福祉に関心があったのだが、近所のデイサービスで麻雀のお手伝い(ボランティア)をしていたこともあって最終的には高齢者福祉を志望することになった。



学ぶべきこと は山ほどあった。







大学を卒業 してから、スキーは年に数回 遊びで行く 程度となった。あきれるほどスキーに費やしていた時間= 情熱 はすっかりひいてしまった。今思うと、足元の定まった状況があったからこそ、スキーに情熱をぶつけられたのだろう。時間とお金をはじめ、多くの 恵まれた条件 が整っていたから、僕はスキーを続けられていたのだ。



進むべき方向 が定まったとはいえ、足元があやふやな状況に変わりは無い。食っていくためのバイトとと将来生きていくための勉強、遊んでいる余裕は無かった。




自然、スキー熱は冷めていった。









~その5~ に続く









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