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皆さんは、超加工食品という言葉を聞いたことがありますか？
超加工食品とは、
製造過程で多くの添加物や化学物質を加えたり、
工業的な原料を使ったりして、
見た目や味や保存性を改良した食品のことです。
例えば、
カップ麺やレトルト食品
袋入りのスナック菓子や菓子パン
炭酸飲料やジュースなどの清涼飲料水
ハムやソーセージなどの加工肉
チキンナゲットやフライドポテトなどの揚げ物
インスタントコーヒーや紅茶などの飲み物
アイスクリームやケーキなどのデザート
などが挙げられます。
これらの食品は、手軽に食べられるし、
美味しいし、便利なので、
私たちの食生活に欠かせないものになっていますが、
実は、これらの食品を食べ過ぎると、
がんや死亡のリスクが高まるという研究結果が最近発表されています。
驚きですよね。
どうしてそうなるのでしょうか？
超加工食品とがんのリスク
超加工食品とがんのリスクとの関係を調べた
最も有名な研究は、2018年に発表されたフランスの研究です。
この研究では、10万人以上の成人を対象に、
食事内容について詳細なアンケート調査を行い、
超加工食品の摂取量を計算しました。
その後、平均5年間の追跡期間中に発生した
がんの件数との関係を分析しました。
その結果、驚くべきことがわかりました。
超加工食品の摂取量が10%増えるごとに、
がんの発症リスクが12%増加するというのです。
特に、乳がんのリスクが11%増加することがわかりました。
前立腺がんや結腸直腸がんには
有意な関連は見られませんでしたが、
これは追跡期間が短かったためと考えられます。
この研究は、食品の加工度合いによって
がんのリスクが変わることを初めて示した画期的な研究です。
しかし、超加工食品ががんの
原因となるメカニズムはまだ不明です。
超加工食品に含まれる添加物や化学物質が、
体内で発がん性の物質に変化したり、
細胞の遺伝子に傷をつけたりする可能性があります。
また、超加工食品は、
砂糖や脂肪や塩分が多く含まれていることが多く、
肥満や炎症や高血圧などのがんの危険因子を
引き起こす可能性もあります。
超加工食品と死亡のリスク
超加工食品と死亡のリスクとの関係を調べた研究もあります。
2019年に発表されたスペインの研究では、
2万人以上の成人を対象に、
超加工食品の摂取量によって4つのグループに分け、
平均10年間の追跡期間中に発生した
死亡件数との関係を分析しました。
その結果、超加工食品の摂取量が10%増えるごとに、
死亡リスクが14%増加するというのです。
特に、心臓病や呼吸器疾患による
死亡のリスクが高まることがわかりました。
がんによる死亡のリスクには有意な関連は見られませんでしたが、
これは追跡期間が短かったためと考えられます。
この研究は、超加工食品の摂取量と
全死亡率との関係を初めて示した重要な研究です。
しかし、超加工食品が死亡の原因となるメカニズムはまだ不明です。
超加工食品に含まれる添加物や化学物質が、
体内で有害な物質に変化したり、
細胞の老化や損傷を促進したりする可能性があります。
また、超加工食品は、
砂糖や脂肪や塩分が多く含まれていることが多く、
肥満や糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高める可能性もあります。
まとめ
以上の研究から、超加工食品を食べると、
がんや死亡のリスクが高まることがわかりました。
しかし、これらの研究は、
超加工食品とがんや死亡との間に
相関関係があることを示しただけで、
因果関係を示したわけではありません。
また、超加工食品の定義や分類は、
まだ曖昧で主観的な部分が多く、
科学的に厳密ではありません。
したがって、これらの研究を根拠に、
超加工食品を食べると
必ずがんや死亡になると断言することはできませんし、
超加工食品を全く食べなければがんや死亡を防げると言うこともできません。
しかし、これらの研究は、
私たちの食生活に警鐘を鳴らすものとして、
非常に重要な意味を持ちます。
超加工食品は、私たちの健康に
悪影響を及ぼす可能性が高いことが示されています。
そのため、私たちは、超加工食品の摂取量を減らし、
新鮮で自然な食材を使ったバランスの良い食事を
心がけることが大切です。
また、超加工食品の摂取量と
がんや死亡のリスクとの関係について、
さらに詳細な研究が必要です。
そのため、私たちは、
最新の科学的な情報に目を向け、
自分の健康に責任を持つことが大切ですね。
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