「恋は光」 | 定年後の風景

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2022年邦画をアマプラ427作目となります。アマプラドラマをどうカウントしようかと思ってしまいます。「1122」をアマプラドラマ1作目にしましょうか。本作はファンになった西野七瀬がほぼ主役で出てるので見ました。

 

同じく漫画原作で、より一層台詞などが漫画チックで、吹き出しをそのまま喋ってるのでは無いかの不自然さが、さらに良かったですな。少し前の製作と思って見てて、西野が随分若く見えて顔付まで違うようで、少し痩せてて、女子学生役だったからですかね。

 

そしてまあ、さらにもっともっと、ウジウジ、グチャグチャ恋愛論を展開して行って、実践してて面白かったですよ。まあ文学少女的理屈が一杯出て来るのが、面白よかったでしょうか。原作者は、これは鼻持ちならない文学少女で、文学文言が次々出て来るのが、もう面白かったです。

 

因みに自分は著名な文学本は殆ど読んでおらず、名言などと言うのは浮かんで来ず、出て来るのは映画の台詞だけです。本作冒頭の名言も、作者自身が考えたもののようなことが作中で出て来ます。要はセンセとあだ名される西野の幼馴染の男性が居って、一緒に大学まで進んでますが、これがまあ、恋人なのか何なのか、どうしようと言う話です。

 

西野には大学には女性友人も居て一緒に行動してますが、クラスメートにはもっと超美女の超文学少女が居て、その女性も恋とは何かを、文学的に追及しており、ふとしたきっかけで、センセと知り合い、お互い交換日記して、恋愛を追究します。

 

因みにセンセは恋する女性見ると、キラキラ光りが見えて、その正体も追究してます。不思議なのは幼馴染の一番親しい筈の西野に、その光が見えないことでした。登場する男性は、この「センセ」一人だけで進行してました。そして二人の共通の趣味は釣りでした。

 

この辺も、いかにも漫画的設定でよろしいなあ。フツー、カップルで釣りするかですが、なんのなんの今は若い女性の釣りファン多いのは聞いたことあって、これはフツーなんですよきっと。それでまあ、恋を文学的に追究するこの美女と付き合おうかどうしようかと、センセは幼馴染の西野に相談します。

 

こうしてみると、これはよくあるパターンですな。幼馴染で一番気心知れてるけど、このまま恋人になって、もしかしたら結婚とかなったらどうする?と言う奴で、自分には経験ないので分らないですが、この設定はありとあらゆる作品には出て来る永遠のテーマであるんですわな。

 

と同時に、当然物語のネタにも繰り返しなってます。なので本作でも、西野は、う~んまあ、と相談に乗ってあげて、真摯に助言してあげます。また同時に、この文学少女も、別に嫌いでもなく、また好きでも無く付き合ってます。

 

ほんでもって、この辺からいつも通り、ややこしい、ちょっと捩じれた女性友人も一人居って、西野を幼馴染と言いながらも、やっぱり恋人ちゃうかと勘繰り、センセを取ったれと接近する悪友人も登場して、センセにちょっかい出しまする。

 

すると、西野は結構ややこしい4角関係くらいになって、話は進みまする。恋の駆け引き、恋の文学追究、恋の光の解明、と話は進み、それを楽しむ訳ですわ。そしてついに、文学少女は、センセに告白し、西野は、ああこれはしょうがないわと、暗黒に沈みます。

 

しかし、悪たれ友人は、結局センセに蹴られて、沈んだりしていると、あんた、不思議な謎の恋する人の光を絵に描いてる人を発見します。作者はおっさんでは無く、女子高生位で、美術展にセンセと西野の二人を招待して、その絵を前にして、センセは、ついに西野に告白します。

 

文学少女は、センセから長文の手紙を受け取り、西野をセンセに譲り、西野に恋人の光が無いのは、憧れだったからとセンセは発見して、ついに二人はお互い手を握り合い、晴れて恋人同士になれた、とそう言う話だったと思います。

 

これもまあ、漫画で読むと、ハラハラドキドキ次はどうなるかと、随分面白いだろうとは思いましたよ。台詞や、やり取り行動を、こうして変態爺の自分は、近頃の若い人の傾向と言うのを探ってるのでおました。まあ何の役にも立ちませんけどね。テレビなど見ていたりで、理解しやすいためと言うくらいでしょうか。

 

まあ恋もウジウジ色々楽しいですが、本作は「1122」が夫婦編、本作が恋人編だったでしょうか。夫婦編が、まあそのドロドロ感や、逃げ場が無い感で言うと、恋人編は、軽く若く爽やかで、いつでもリタイヤして逃げ場があってよろしいなあ。

 

まあこのウジウジ恋愛ものは、若者から壮年、老年に至るまで、映画ネタとしては際限無くあるでしょうか。本作原作漫画は10年前から7年間継続発刊されてて、根強い人気がありそうで、映画の評価もよかったようです。西野七瀬の出演作は他にも多くありそうです。ついでに高畑充希の出演作も他にありそうでした。