「ブラック・サイト 危険区域」 | 定年後の風景

定年後の風景

定年後や病気のこといろいろ書いてます

 

2021年豪州米国合作をアマプラ420作目となります。ややストーリーや設定は怪しげで、これはもう、あれよあれよと引っ張られながら、次から次に展開して、まあ言えば完全に製作側のペースに乗せられながら気がついたら続編の宣言までしで終わってたと言う、このスピード感は明らかに昨今の若者向きだと思いましたよ。

 

丁度豪州風の粗さが、それを後押ししてて、この高速感にお爺さんは疲れました。面白くてよく出来てましたけどね。要はスバイ戦で、どっかのスパイサーバー施設を、夫と子供を爆破テロで殺されたスーパー奥さんが、そのテロ犯が何故かそこに移送されて来て、その施設を破壊しようとする怨念のテロ犯と、シバキ戦うと、そう言う話だったと思います。

 

そうなると、割と単純な怨念復讐敵討ちスーパー元奥さんの戦いのように思えますが、話は二重三重に込み入っており、且つ施設の人間や護送人間が裏切り者だらけで、その中で司令官として孤軍奮闘、不死身、無敵、終始冷静に戦うヒーローものとも化しており、こうした複雑サスペンスものが好みの方々には、よいかも知れません。

 

しかし、もう三人以上人が出て来ると、誰がどれやら分らなくなる、サスペンス苦手には、もう登場人物はまあやっぱり三人くらいしか判別はつきませんでした。さらに追い打ちをかけたのは、決死の実戦格闘戦や拷問は残虐で迫力あったのに、なんとまあこれだけの作品で、銃撃は全てCG発砲してて、寝転んで見てても、久し振りに横に転げそうになりましたで。

 

これでまあ自分的には、中学生の学芸会レベルとみてしまう本性は、仕方無いですわな。監督がよほど銃に関心ないか、まあ狭いセットの中だけの銃撃戦でしたから一々耳栓するのが面倒だったかは知りませんが。

 

ジェームズ・キャメロンなんかは、狭いエレベーターの中でも実発砲してて、耳栓忘れたリンダ・ハミルトンに聴覚傷害起こさせた根性を見習えちうに。それ以外はよく作ってあったのにもったいない。まあそれで、大体の流れは分りましたが、物語はあれよあれよと進んで行くので、暫しネットの情報も入れて、具体的に書いて行きます。Wikiはありません。

 

(以下ネタバレします)このスーパー元奥さんと、多分殺された旦那さんもCIAでなので、最後に攻防した中東のサーバー施設も、CIAのものと思われます。そこには豪州と英国の国旗もあったので、当然NATOやら太平洋連合やらの連合西側組織でもあるようです。

 

テロ犯はイスラム系のようです。尚スーパー元奥さんは、分析官、即ち捕虜の尋問官でした。そしてまあ、遂に家族をテロ殺した極悪主犯が捕まり、何故かこのサーバー施設に護送されて、このスーパーお母さんの尋問受けることになるのですが、実はそのこと自体が、既にテロ犯の策謀だったのです。

 

こんな重大極悪犯を、わざわざ移送するのがおかしおまっしゃろ?その通り、既にテロ犯にはCIA内部に仲間を配置しており、当然護送部隊の中にも仲間をしっかり忍ばせて、サーバー基地へ来たので、まんまと仲間とともに基地に潜入出来たのでした。

 

ほんでまあ、なんでそんなことしに来たのかと言うと、かつてスーパー女性の家族殺したテロは、爆弾違てドローン攻撃やったことの証拠データが、この巨大サーバー施設に保存されてたので、それを破壊消去に仲間と来たのですやんか。

 

まあ言えば、これはあれですやん、もともとそのテロは、CIA内のワルが何でか知らんけど仕組んで、このテロ犯はCIAに頼まれたか、CIAの悪そのものやったかも知れまへんな。そこんとこの複雑な事情は、映画でも説明無かった気がしますが、なんか見落としてるんやろか分りません。

 

そんでもって、それがスーパー女性も途中で分かり、それを実行しようとするテロ犯と、激しい戦闘を続け、仲間も一杯殺され、裏切り者と言うか命令不服従も出て来る中、遂に死闘の末、テロ犯を施設に閉じ込めて、その施設を自ら放ったドローン攻撃で、核が如きの大爆発で、施設サーバー諸共殲滅させながら、テロ犯とその一味をシバキ倒したと、そういう話だと思います。

 

結局テロ犯も死にましたが、CIA犯行のデータは破壊されて、彼らの任務は成功したことになります。スーパーさんは遂に一人脱出して、砂漠の中で、地元民の運転する車に拾われて脱出し、「これで本当の敵は分かった」と独り言呟いて、続編に繋いだと思いますけどどうでしょうか。

 

さてそうなると、本当の敵は大変だっせ。CIAの暗部の敵と言うことで、まあよくある話でもありますが、敵は大きいです。続編あると、そもそもの家族を亡くしたテロの陰謀やらが露わになってくるでしょうか。まあ話としてはむちゃくちゃでしたけどね。

 

シーンはそれぞれ迫力ありましたけどね。多くの屈強は豪州の俳優さん達だったでしょうか。通訳の女性が、手の指を1本1本折られる拷問は痛そうでした。主役演じたミシェル・モナハンは撮影時45才で未だ若いです。MIにも出て活躍中の女優さんのようです。