「ロスト・エモーション」 | 定年後の風景

定年後の風景

定年後や病気のこといろいろ書いてます

 

2016年米国作をアマプラ401作目となります。近未来管理上級社会破綻ものでしょうか。しかし殆ど未来的デザインの建物などでロケ撮影しているために、それほど金かけてないと思います。全員真っ白の揃いの制服着てて、統率管理された生活してます。

 

その割には、新鮮野菜や豊富な自然食品の食事してて、管理も割と自由意思が尊重されてて、管理内容は厳しいですが、実施は割と自由意思と言う、いびつなユルユル管理してるが故に、何やら伝染病も流行って危険な状態にもなって、自業自得でもありそうです。

 

米国のようなので、米国の現在の状況そのものを描いてるようでもあります。どっか甘々で、自由な所はそのためでしょうね。欧州作ならもっと厳しくて暗いと思いましたよ。またタイトルのようにまあ全体として感情の制御管理に失敗してる社会のようでもあります。

 

見てると分りますが。厳しく管理統制され、一見成功しているように見えて、実は行き詰って宇宙の他の天体へ移住して突破口開くのが我々の使命とばかりに感情を統制管理して文明を発展させようとしてます。

 

そして、例によって一組のカップルが、止む無くそれを破って恋愛に陥り、遂には身体の接触生殖行為にまで及ぶと、これこそが発展と希望の突破口だったと気づき、まあ言えばよくあるパターンですが、綺麗に丁寧には描いてます。

 

これは近未来管理破綻ものの典型で、幾多と作品あり、まあ言えばこれしかパターン無いほどですが、その頂点に立つのが、ジョージ・ルーカスの劇場初作名作のTHX1138となります。まあ当然どの類似作も、あれほどのパンチ力と迫力とカタルシスは出せません。

 

あれのどっかをどうか変えて、あの近似作を作る羽目に陥ることは仕方の無いことです。これでもう殆どネタバレしてますが、大体はこのタイプは大なり小なりそういう物語なりますから、いいでしょうか。あ、力入ってると思ったら、リドリー・スコットが製作総指揮に入ってました。

 

また知名俳優も出てて、演技も見映えするものでした。WiKi読んで行くと、この未来的な建築のロケ地は、日本の安藤忠雄のいくつかの建築とありました。

 

(以下もう少しネタバレします)結局この「感情」には当然憎悪とかが含まれるため、それによって世界大戦が勃発して、既に99%の人類が絶滅しており、今の山中の人工都市に管理生活してるようです。

 

ほぼ全員若者で、何やら巨大パネルでIT作業してるようです。娯楽は無いようです。食べて寝て仕事してるだけです。一人でぼ~としてるのは自由なようです。平和に過ごすにはそれが一番です。ただし、ただしです。衛生環境は保たれてるようですが、何やにらSOSと言う遺伝病が発生してるようです。

 

発症すると感染しませんが、何故か投薬されて隔離されるものの、それも自己意志で甘々で、不思議ですが皆には嫌われるようで、抽象的でした。しかしそれでも投薬などの政府政策に反対する秘密集団が居って、結局その集団に、特に女性は強制処置から助けられます。

 

これらの流れにも一切アクションが無いのは静的でよいですが、映画としては相当に単調になり、ルーカスの1138はその正反対のバイク脱出アクションに打って出て、テンション爆上がりして印象違いますわな。

 

また遺伝病も正体よく分りませんでした。何か関連あったのか。新鮮な野菜一杯食べてましたけどね。あれは人工栽培だったのですかね。まあ全て美的に撮ってますから、女優男優さんは美麗で見応えはありましたよ。

 

勿論禁断の恋愛感情と性愛の盛り上がりは、この年になってもドキドキしましたで。かなり抑え気味でしたけどね。1138の方が生々しくて映像も上手かったと思いますよ。絵的にはロケも美しくて俳優演技もよかったですが、評判は多分凡庸で良く無く、製作16億円で興収330万円だったようです。

 

今日も気分悪かったし、家内は休日在宅で、話しながら書くのも限界ありましたが、書くと元気出て気分よくなるので、この調子だと、記憶喪失の数学者の映画も何か書けそうな気がして来ます。昨日の怪し気ニュース記事は、ふと日付見るとエイプリルフールと思いました。

 

ブログの末尾にそう追記書きましたが、調べると信じられんことに本物の記事のようでした。ほんまかいな。