「1秒先の彼」 | 定年後の風景

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2023年邦画をアマプラ395作目となります。最近作なので、そうSF的に捻って無いと言うか、本格SF作などはもう肩が凝って作らなくて、背景として雰囲気として利用するのが殆どで、本作も全くその通りでした。SFを借りたファンタジーもしくは童話でよいと思います。

 

なので割と最近よくあるほんわりソフトムードですが、割と後半大学内や街の人が全員所謂時間が止って動かくなる情景は、デジタルや合成でせずに、何十人も全員一斉に静止の演技してるのが、これが今まで素朴過ぎて無かったのか、妙に印象に残って、珍しく大学に居る夢見ましたで。

 

と言う印象残ったので書きました。素朴な割には長尺2時間あり、雰囲気だけがかなり印象に刻まれましたか。台湾類似作のリメイクとのことです。台湾作の原作は映画だったんですかね。原因理由のない雰囲気で流れるところが近作の特徴にも思えてファンの方には申し訳ないです。

 

でも最近作の雰囲気ではよく出来ていて、やっばり最後まで見てしまうですかね。まあSF的不思議雰囲気を味わいたいですわねやっぱり。いつもあんまり熱心に見てない清原果耶と「ドライブ・マイ・カー」の主役だったと言う岡田将生が主演してますね。

 

それでね題名の「1秒先の彼」に惹かれて海外作のよくあるように、時間がヘンテコになるかと思いきや、これ何もなってないと思いましたよ。周りの時間より時々一歩早く彼だけ時間進んでるてどう言う仕組み?か全然分れへんねやけどご免。

 

ずう~と自分だけ時間が時々進むとそう言うことやね。タイムスリップの新機軸ですが、これ何も起こってないことちゃうん?と思わず思いましたけど。悪いけど。これ意地悪に言うと、錯覚気のせいに終わると思いましたで。

 

一方女の子の方の清原果耶は、子供の時から時々一歩遅れる性質で、惹かれあい秘密知り合うとか、そう言う設定のようでしたけどね、う~む複雑、分るんかな。女性の方は意識してて、どうも男性将生は自覚が無いと言うか、薄い感じだっですね。

 

それで将生は30才になってもモテず、うだつ上がらない郵便局の局員で働いてて、悪い女に騙されて、それを果耶に時空の中で助けられて行くと、そう言う話になると思います。京の町で京都弁に囲まれて、雰囲気と情緒が漂って、関西人としては見てまいますなあ。

 

(以下ネタバレします)まあ先ずその怪しげ土手の歌い手女性の初デートが男性の記憶から跳んでます。実はそれに気づいた女性の果耶が、丸々時空を変えて、デート日だけ自分と過ごして、それを趣味のカメラに納めていたのでした。複雑でっしゃろ?そうでも無いのか。

 

それでまああれですわ、なんで時が止って、この女性だけが運転手とバスに乗って、またその途中でもう一人のおっちゃん拾て、目出度く天橋立へ行けて、彼女は動かぬ彼氏を乗せて写真撮れて、また突然時が戻って彼氏とまた過ごせると言う所は、ネットで誰もあらすじ書いて無いです。

 

誰も書かんと誰もコピーせんし、多分ネット上には1本もあらすじ無く、理屈はよく分らんかったですな。もとから理屈無くて、情緒だけやったかも知れません。ま、どっちにしろ晴れて彼女の時間能力で、相性良さそうな彼氏とデート出来て、カップルになって終わると言う話だと思います。

 

余り深い意味も無くてムードだけで良いと思いました。あの悪い女は彼女と喧嘩してどこへ行ったんでしょうか。またなんでこうなったのかの伏線とその回収は無いようでした。