「ナチス・バスターズ」 | 定年後の風景

定年後の風景

定年後や病気のこといろいろ書いてます

 

2020年ロシア作をアマプラ389作目となります。引き続いて戦争もので2次大戦独ソ戦となります。アルバトロスはロシア映画も作ってるんですね。米国の大手B級映画会社ですよね。だから割とそれなりの品質は保ってます。まあ言えば予算範囲内できっちり仕事してます。

 

なので、名作傑作は生まれ難いですが、ある一定の品質は保たれてるのです。本作もどうなるのかと見てしまう面白さは保たれています。独軍に攻め込まれて、占領されてるソ連の村でISISに似て赤い亡霊と恐れられる狙撃手に、独軍がボロクソに殺られる話となります。

 

伝説狙撃手の話は多いですね。大体狙撃戦映画で作られてるのがそれですね。現代アフガン戦でも実際の伝説狙撃兵アメリカンスナイパーが居ますねえ。はい、見えなくても当てます。もうあれは見て狙ってるのでは無いのです。心で当ててます。

 

逆に下手に見て狙うと当たらないかもです。武士道みたいなもんでしょうか。だから神秘的です。本作でも、ボルトアクション銃で連射して独兵を次々当てて迫力あります。実際は音がしたり煙が上がるので頻繁に場所変えないと見つかるようです。

 

なので現代では狙撃銃には減音器つけて、音と煙の両方を減衰させます。

 

(以下ネタバレします)ある時極寒のソ連の村に、大尉率いる数人の独軍車両部隊が入り込み占拠します。村は男達が独軍狩りに出掛けており、臨月の女性が大きな箱に隠れ潜んでます。巧みに潜んでますが、遂に見つかり大尉は女を殴れと部下に命じます。

 

女性は顔を殴られ、血だらけになったところで村人達が帰って来て、遠くから様子伺い、村を急襲して女性を助けます。女性は逃げてその後村人爺さんに助けられて、元気な赤ん坊を産み、赤ん坊連れて逃げます。独軍大尉は寒いので風呂に入りたいと言い、その最中に村人達の急襲を受け、素っ裸で屋外に逃げて応戦してました。

 

残虐だけでは無く、若干コミカルでもあり、まあ独兵を茶化してるのもあります。実際割と独兵は傲慢で規律乱れてたのはよく出て来ます。大尉は多分本物の豪雪の中を、素っ裸で撃ち合いして実際撮影も寒かったろうと思いましたよ。

 

大尉は村を逃げ延び、女装の服来て、別の隊に復帰して、また村に反撃に行きますが、結局立ちどころに「赤い亡霊」に狙撃されて死んでました。最初の亡霊は激戦の末、遂には死にましたが、するとまた別の「赤い亡霊」が現れて、残りの独兵を全滅させて、まあ言えば赤い亡霊は一人では無く、複数人居る部隊だったようでした。

 

モシン・ナガン、PPSh41、MP40、Kar98k、MG42、ワルサーP38、ナガンM1895などが惜しみなく登場して実発砲してくれて、銃撃戦もアクションもそれなりに見応えがあります。弾数は少ないですけどね。ちゃんと撃ってます。深刻戦争映画と言うよりアクション映画として作ってます。

 

あっ、それとだんだん盛り上がると、音楽はマカロニウエスタン調になって行き、エンデングテーマはそのまんまとして出て来てました。きっと製作陣が好きだったのだと思います。