「旧日本海軍の真珠湾攻撃は「成功」だったのか…連合艦隊司令長官・山本五十六が狙った「幻のハワイ作 | 定年後の風景

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気になった記事を読んでいたのでアップしておきます。原文は長文ですが、それを読んで上手く短文にまとめられるかです。昔どっかで読んだことある断片を書いてある文章を読んだのは、何十年ぶりだったでしょうか。

 

しかし要は端的に言うと、戦史の議論は諸説あると思いますが、この記事では詳細に論拠付けて書いており、結論的には燃料タンクの攻撃逃しや、空母の追撃即ち第2撃しなかったのは、やむなく正しかったと書いてるように思います。

 

しかし個人的にそうだったろうかと疑問には思ったままです。ああそうだったのかと、止む無き選択だったとはやはり思えないままでした。現地司令官の南雲中将の選任と判断は正しかったのか。南雲中将はミッドウエー海戦も指揮してます。なので南雲の戦歴も知っておきたい主旨もありました。

 

まあこれは歴史に「もし」となるのですが、緒戦に米国西海岸にまで攻め込み、一時占領にまで持ち込む歴史の岐路もあったと思えるものの、どうみても講和に持って行くなどは、到底出来ず、返って現地戦闘をより悲惨なものとし、また現地日本人はさらにもっと悲惨な目にあってただろうことは想像に難くありません。

 

またどう見ても南方戦線と同時に、米国と太平洋戦に出るとは、やっぱり米国との戦争は、西洋全諸国に宣戦布告する、浅はかな攻撃しか意味が無かったのでしょうか。当時米国が植民地にしてたのはフィリピンだけだったですね。

 

尚、太平洋戦に突入する経緯については、今でも中田敦彦のYouTube大学 のサイトが最も優れてると思っています。書籍の紹介ですけど、個人的に十分納得の行く妥当なものだと思っています。勿論GHQの検閲は受けておらず、日教組の洗礼も受けていません。

 

今はどう言う教育してるか知りませんが、少なくとも昭和の教育受けた人間は、一度は見ておくべき歴史の修正事項です。これで洗脳解いておかないと、一切の話は先に進みません。

 

しかし映画界で見ると、今のような架空現代戦なんか描いてる暇があったら、自衛隊のイラク駐留戦記や、記事にあるような、あり得た真珠湾攻撃戦記を描いて、もっと酷い目にあったかを描いた映画を作って欲しいものです。

 

ゴジラを擬似的に描くのもよいですが、実質で描いたら、これはとんでもない迫力と議論が湧くでしょうな。それともやっぱり日本にはまだ野望があり、偏向と世界からのけものにされるのが関の山でしょうか。本記事での結果は、研究結果として


「その第二撃問題を扱った箇所をみると、日本機動部隊の随伴駆逐艦の積載燃料、再給油に要する時間、損傷機数と種類、再攻撃に使用できる機種と機数、地上目標を爆撃するための大型爆弾の有無などを仔細に調査した上で、第二撃を実行すれば、大きなリスクがあったろうと結論づけている。

 

したがって、第一撃のみで引き揚げた日本側の指揮官南雲忠一中将の判断は適切だったというのが、ウィルモットの評価だ」


とあります。ここまで具体的に第2撃を否定した文章を読むのは初めてだったでしょうか。さらに続けて


「この指摘に加えて、日本側は真珠湾攻撃が失敗した場合の対応については検討していたものの、成功した場合の戦果拡張、ましてや地上の燃料タンクや海軍工廠攻撃など、まったく考えていなかったし、その準備もしていなかったことを強調しておきたい。」


とあります。さらには続けて


「関連する命令をみても、たとえば前出の「機密連合艦隊命令作第一号」には、「空襲終了後、内地に帰投、整備補給を行う」とあるだけだし、南雲艦隊の作戦実施要領を示した「機密機動部隊命令作第一号」(昭和十六年十一月二十三日付)にも、

 

「空襲終わらば飛行機を収容し、全軍結束を固くして、敵の反撃に備えつつ高速避退」すると書かれているだけなのである(前掲『戦史叢書 ハワイ作戦』)。」


第1撃作戦だけでも長大な作戦であり、これを成功させるだけで、日本及び日本軍の国力と軍事力は精一杯だったのが分ります。誰もそのあとどうすんねんとは言わなかったのですね。言える雰囲気には無く、またそこまで考えないのは日本らしいです。

 

とにかく奇襲攻撃に成功したら、それでええねんの同調圧力だったのでしょう。南方戦線の攻撃は割とその後の占領政策は考えてて、一時的には明らかに解放政策を執ったようでしたけどね。そして真珠湾に関しては


「固より油槽も工廠施設軍事目標であることは万々承知しており、攻撃計画に当っては一応も二応も検討した」が、それらを叩けば非戦闘員に被害が生じ、戦時国際法違反になることを恐れて、「直接の戦力たる艦船及および航空機に対する攻撃に専念することに定めた」

 

と、回想録で釈明している(福留繁『史観・真珠湾攻撃』)。」とあり、記事は最終的には以下で締めくくっている。


「最終的には、真珠湾攻撃の目的は、米太平洋艦隊主力の撃滅とそれによる南方侵攻の側背掩護に後退した。しかし、そのかぎりにおいては、連合艦隊、なかんずく機動部隊は、与えられた任務を完璧に達成したといえよう。それ以上でも以下でもない。」


その通りかも知れない。因みにこの攻撃で、米兵民間人約2400人が亡くなっている、文字通りの大攻撃です。リメンバーパールハーバーと言われる筈です。