「紀元前1万年」 | 定年後の風景

定年後の風景

定年後や病気のこといろいろ書いてます

 

2008年米国作をアマプラ383作目となります。歴史作がお勧めに出て来てローランド・エメリッヒが監督してましたから見ました。まあ、歴史ものはこの辺まででしょうか。割と壮大なものは疲れます。たまたま日本語版にも無理矢理慣れたので今は静かな家庭劇見て落ち着いてます。

 

今はネットや何やかやと持ちネタ多いです。本作も1日ブログ化待ちでしたよ。ブログの返信待ちも控えてますしね。まあ、前作のエクソダスにかなり似てますが、1万年前となると所謂キリスト教前の話となり、エジプト国内の話で、ピラミッドは建設中でした。しかもそれを壊してました。

 

まあキリスト教の原史みたいな話だったでしょうか。なのでやっぱり、キリスト教の前身は正しいと言った話なのかも知れません。どこまで行ってもキリスト教は正しくないと言う映画は作りませんな。当たり前ですが。

 

キリスト教は、実はまやかしで危ないんちゃうか、と言うのはつい最近のアメリカンニューシネマになるまで出て来なかったのでは無いでしょうか。そしてまあそうして、キリスト教はヤバいんちゃうかと言い出すと、これはもう地獄の黙示録まで行って、西欧文明は崩壊してるのでした。

 

本作はキリスト教有史前にしたので、エジプトのアラブの神と土着の様々な神々が出て来て、それが集まってアラブの神及びそれを利用する王だけが戦ってました。なので知られた聖典などが無い、単なるCGアクション劇になるのは、エメリッヒは承知してたでしょう。

 

思う存分描くために、望んでそうしたものと思います。なので、実際に1万5千人のエキストラを投入したと言われるCG風実写が現れるエクソダスと違って、見るからにCGの人物動物が、これでもかと描かれてて、それはもうエメリッヒ好みでもありました。

 

村で間違って勇士になった主役青年が、引け目を持ちながら、子供らと共に蛮族にさらわれた婚約者女性を追って、苦難の旅に出て戦い、真の英雄となる話となります。これテレビで見てたかも知れません。洞窟で巨大トラを助ける場面が記憶に残ってます。

 

色々カットしてたので、ダイジェスト版みたいになってたと思います。壮大なCG映像を楽しむ映画となります。

 

(以下ネタバレします)終盤に第一ピラミッドの建設中が出て来て、大きな斜路を天辺近くまでかけて、奴隷に鞭打って巨大マンモスを使って、巨石を運び上げてました。最近の発掘では、これらの工事は有難い宗教行事として、手厚い処遇のもとに、皆は感謝の念を以て有難く従事してたようです。

 

そのための町も出来てて、手厚く葬られた墓もあったようです。まあ多分アラブ人を残虐非道と貶めるがための、キリスト教系の醜聞の可能性が高いですね。でないとあれだけの構造物は出来ないと思うのですよ。

 

個人的な感想では、現代の最新工法使っても、あのピラミッドは作れないと思ってます。まずはあれだけの面積の土台を、不等沈下させずに建設と維持させられる方法は無いと思うのです。何か現代の人間が知り得ない、自然か精神力か信心力を以ってして、あの人類最大の構造物は建造され維持され今に至ってると思うのですよ。

 

あれは最終核戦争が起こっても、あの中心部辺りだけは生き残れるのではないかと思ってます。将来のそのために作ったのではなかろうかとも思えるのです。ひょっとするとあの最底部は中空に浮いてるのではなかろうかと思ってるのですよ。

 

結局許嫁は一旦殺されましたが、土地の守護神の婆さんの命を与えられて甦って、真の英雄となった主役男性とともに生き抜くのでした。

 

これで製作105億円で興収270億円とあり、ペイしてたようでした。エメリッヒは人気ありますなあ。CGファン、アクションファンが多いです。