「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」 | 定年後の風景

定年後の風景

定年後や病気のこといろいろ書いてます

 

2015年米国作をアマプラ365作目となります。野外迷路を有志で脱出して地下研究施設に到達してそこで若者達を大量に仮死状態か殺して人体実験してるのを発見し、研究員らは敵と分り、主人公らは怪しげ戦闘員と研究員と一戦交えてそこをも脱出して、砂漠へ逃げ出したところからパート2が始まります。

 

やっぱり公開は初作の1年後で、これはまとめて撮って、分けて公開してますね。果てしない砂漠をとにかく敵研究軍団から逃げて行軍続けてると、結構大きな工場風の廃屋建物に行き着いて、探ってると、なんとここでゾンビ軍団が出て来て驚きます。

 

噛まれるとゾンビになって、姿もゾンビそのまんまで、なんやゾンビ映画やったんかと落胆させる書き込みは、初作でネット画像集めてると、なんでゾンビやねんと書いてたのはこのことやったですね。初作の迷路内では蜘蛛怪獣で、2作目以降はゾンビ軍団があちこちに出て来て、研究軍団とこれらとの戦いとなって行きます。

 

あ、それと、もとからの感染ウイルスもありまんな。研究軍団は武装してて、ヘリやオスプレイ型の大型機も出て来て、何やら電磁ライフルのようなもので撃って来ます。若者軍団は、基本的に古い装薬ライフルで戦ってます。これでも殺傷力は十分です。狙撃銃含め、ライフル、機関銃、散弾銃を使ってます。

 

結局人類を死滅させるウイルスに感染すると、このゾンビのようになるのかも知れません。

 

(以下ネタバレします)こうして三つ巴で戦って進んで行くと、何人かは殺られて人数減っていくと、今度は何やら偶然迷路壁で生き別れてた唯一の女性含む仲間と、山中で再会してこの辺はちょっと偶然過ぎて苦しいでしょうか。仲間が死んで減ったり、適当に増員したりしてます。

 

こうして見て来ると、これは大体主役青年が、持前の頭脳と勇気を以って、リーダーシップを発揮してグループを率いる、米国大好きパターンで、米国人は如何にリーダーたるものの育成が最重要で、これは多分、学校の教育に始まり、「コンバット」「スタートレック」などで幼い頃から叩き込まれてます。

 

日本はこの気運は殆どありません。ほぼ全部スーパーヒーローが居て、全てをやっつけてくれるパターンを踏襲してます。米国にも負けずに「スーパーマン」やらのスーバーヒーローは居ますけどね。リーダーものとヒーローものの両方あります。

 

しかも今作は、このリーダー主役と最後に迷路に現れた唯一女性がキーマン、キーウーマンとなってくるところが複雑となってます。しかも当てどなく道行しながら、いろいろ困難に遭遇するとこらへんで、これはファンタジーやねと気づいて来て、個人的にはちょっと気勢を削がれて来ます。

 

前後の繋がりや設定が希薄になり、単なる冒険譚に近づいて来るからです。そしてまあその通りに、さして物語の展開無しに、設定を色々出して、冒険譚にしているだけになって、これは好みの人だけは見て下さいとなり、作品としての興味や関心はかなり薄れてしまいました。

 

ま、スターウオーズに似てるかもです。冒険譚が見れたらそれでよいのケースとなって来ました。迷路に最後に現れた謎の女性は、実は敵研究組織の一員で、今作のラストで、意外にも正体現して、裏切るところが新鮮でした。

 

そして、多分次作最終作では、きっと心を入れ替えて、主役男性側に戻って来る気がしますよ。もしくは、自分の命を捧げて、全人類を助ける涙のラストを迎えるか、それとも研究軍団を壊滅させて、主役も命を捧げて、全人類を守るのでしょうか。

 

まあ、この活劇譚の構造が見えたので、何が起こっても大したことにはならない想像だけはつきました。パート2は製作60億円で初作の2倍かけて、興収は同程度の300億ほどは稼いで、やはり人気は保って、初作見た人はほぼ続編見たですね。