「Prospect プロスペクト」 | 定年後の風景

定年後の風景

定年後や病気のこといろいろ書いてます

 

2018年米国カナダ合作をアマプラ157作目となります。地味ですが、一応宇宙SFものとなります。地味なのは、とある惑星に着くまでは、大型宇宙船やそこから着陸船が離脱して某惑星に着陸までは、素朴ですがなかなかのシーンを見せてくれます。

 

しかし着陸船には父娘が乗ってるだけの、映画ではポッドと呼ばれるような小型で、無重力表現はありません。それでまあ父娘は鉱物採掘のために、その惑星に着陸したあとは、鬱蒼と茂るジャングルばかりで、最後ま地球そのまんまの場面となります。

 

もちろん地球のどこかでロケしてますから、植物は全部地球種となります。ただし有毒ガスが充満してるようで、防護服とヘルメットを着用し、浄化フィルターが命の綱となって来ます。小さなフィルター筒1個で二人の吸気を処理できるようで、長いホース繋いで二人で歩いたりしてます。

 

つまりは酸素ボンベは要らず、1気圧程度で1Gより若干低いようです。それで何するかと言うと、勿論父娘で貴重鉱石をたっぷり採集して、たんまり儲けようと言うことです。鉱石を採集運搬するのはエイリアンの宇宙船と同じです。

 

それで以て、その星にはゴールドラッシュのように、他の怪しげ業者や荒くれ輩も自由に採掘しており、彼らとともに採掘争奪冒険を繰り広げると言う話となります。つまりはわざわざ宇宙で無くても描ける話だったかも知れません。

 

なのでまあかなり地味ですが、それなりに進歩した武器や医療器具などが出て来るものの、ロボットは出て来なかったですね。あくまでも人間同士の欲まみれの争いだけを描いてます。宇宙生物も確か出て来なかったと思います。

 

銃器は宮崎アニメ風の古式デザインの最新銃が出て来ます。一見作動も火縄銃のようですが、レールガンでしょうか、正体不明です。防護服やヘルメットは、いろんなデザインが登場し、エイジングがよく入ったよい感じ出してます。

 

(以下ネタバレします)かなりな迫力のよく出来た母船からの分離シーンを経て、何とか惑星に着陸し、鬱蒼たる森を進むと、ほどなく怪しげ二人組に出逢い、やっぱり悪盗賊で、銃撃ち合いになり、父親と盗賊一人は死に、娘は生き残ってポッドへ逃げ帰り、ワルもう一人は重傷で生き残りポッドに来ます。

 

しかし撃たれた腕は化膿して来て、娘追ってポッドにまで入り込み、このままだと死ぬので娘に腕切り落としてくれと頼みます。誰が自分の父殺した奴の治療なんかするかい、殺すぞと娘は銃構えますが、ワルは頼むから命助けてくれ、惑星で二人ぼっちの仲間やんか、後で俺が役に立つぞと泣きを入れます。

 

すると、娘は折れて最新携帯医療器具で、あっさり出血も止めながら、自動麻酔効いて腕をバッサリ切断します。ワルはおっ、上手いやんか平気なんか?と感心すると、以前動物の解体やってたから平気やねんと、娘は割と強かでした。

 

そしてさらに暫く砕石場に向かって歩くと、そこには今度は数人の男女荒くれ採掘人がおって、また別のタイプのヘルメット被ったりしてます。んでまあそこには既に採掘した水晶のような鉱石がケースに並べて入れられており、ほれちゃんとここには立派な鉱石がありまっしゃろとか自慢されます。

 

するとやっぱり小競り合い争いもめ事が起こって、火縄銃レールガンを盛大に撃ち合って、結局は蛮族どもは女も男も殺てもうて、盗賊はさらに瀕死の重傷負い、娘に一人で逃げろと言いますが、やっぱり娘はこの男を助けて、蛮族どもの大型ロケット奪って、星を脱出して、母船に向かい多分助かった、と言う話でした。

 

何やらあまり仲のよくない父親を殺した奴に、親近感持って僻地惑星で協力して生き抜いて行こう的状況を描こうとしているようですが、その設定は失敗してるように思えました。森林には危険宇宙生物などもおらず、やっぱりもって、宇宙の物語では無く地球の話で十分だと思いました。

 

ネット見ても何描いてるか分らん評価もあり、まあまあ結構ちゃんと作ったB級映画として楽しむものと思いました。主役娘さんは美人で熱演してたと思いますが、その後の活躍は無かったようです。画像はお借りしています。