「ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男」 | 定年後の風景

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2018年米国作をアマプラ156作目となります。随分久しぶりの映画ものとなりましたが、かなり印象に残る奇天烈映画でした。これは一体なんなのかと、一度はWiki見て正体知っておきたい代物となります。何でしょうね、寓話、ファンタジー、童話でしょうか。若干SFも入ってます。

 

カテゴリーに嵌りません。題名の通りで、要は殺し屋の話のようです。不死の殺し屋の伝説なのか。原作がよほど売れて、その人気の上でで映画化したとしか考えられません。げげっ!!そうするとWiki読み始めると、なななんと!ダグラス・トランブルが製作総指揮に噛んでて、特殊効果もしてたとあります!!

 

ななんでやねん、このタイミングでっ!トランブルが私を招き込みましたかっ!しかもそんなに凝った特撮は感じられなかったですけどねえ。謎。しかもこの辺をWikiは何も書いていず、こんなものか。考え過ぎ、従来考えに捕らわれ過ぎなんか?

 

一応知名俳優が主演してて、時を飛びながら意味不明を淡々と描いていて、知名インディ映画製作者が作ったようです。うむ~、著名B級映画監督が作ったゾンビ映画に似てますなあ。まあ要は既成観念に捕らわれず解放されてますわ。

 

とは言いながら、それほど自由奔放に作ってる訳でも無いところが一種不気味でもある、これだけ映画見て来ても相当の異端に入るのは間違いないですわ。とは言いながら、それほど惹かれる魅力ある訳でも無く、ほんとにどこまで行っても奇天烈不気味映画でおました。

 

んで要はやっぱり伝説の殺し屋を描いており、状況だけ描いていて意味は無いようです。ほんでもってこんな映画なんで作られなかったかと言うと、面白そうだけど意味が無く、訳分らんから見られんやろから作れへんですわな。

 

まあそれでも結構な金かけて、本格的で、学芸会に発表するためではなく作ったと言う、そんな映画でおました。しかもそれにトランブルが噛んでおましたと言う、何から何まで謎の映画なのでした。後でネット見ると何か出て来るとは思います。

 

大きな話は簡単で、冒頭何やらナチ軍装に化けた士官が出て来て、仕込み組み立て拳銃を使ってヒットラーの部屋に入って、至近距離から三発撃って椅子に座るヒットラーを殺てまうところから始まり、その同一人物が腕前を知られて、今度は山奥に潜むビッグフットを殺ってくれと頼まれる話です。

 

ビッグフットは致命感染菌に感染しており、その辺に感染バラ撒いているので仕留めてくれです。何故か主役だけが免疫持ってると言う、都合のよい意味あるのか無いのか物語となります。その主人公はスパイか殺し屋となりますね。

 

(以下ネタバレします)ヒットラー室に入るには当然身体検査され、持ち物の酒水筒、ライター、ペンと勿論空の弾倉抜いたルガーP08を老齢衛兵の机に差出し、衛兵は一個一個水筒の中身まで確認して、士官に返します。

 

偽士官は護衛兵士が銃持って居並ぶ長い廊下を歩く間に、それらを一瞬で組み立てて拳銃にして、軍帽から消音器を取り出してねじ込み、軍装に隠してヒットラーの部屋へ入ります。そしてヒットラーが手渡し封筒を開けている時に、一発胸に撃ち込みます。

 

ヒットラーが、驚きの目を上げて、血が噴き出る胸に手を当てた時に、二発目は椅子の背もたれを貫通し、さらに眉間に三発目を命中させてとどめを刺して、士官は去って行きます。ここからこの男の話が始まりますが、後でこれは意外にも無駄だったと語ってます。

 

何故ならこのあと影武者が二人は出て来て、ナチは亡ばなかったからです。最後の影武者はベルリンの地下壕で自殺したと言ってました。確かに最後のヒットラーは顔が少し違います、まるでどこやらの北の将軍のようです。私見では今は影武者二号と見てます。本人はもう死んでるか病床に伏してます。

 

そしてまあこのように題名通り事は運んで、犬と静かに暮らしてると、ある日主役の秘密を知ったFBIが、ビッグフットをやっつけてくれとやって来ます。好きに武器選んでくれと言われ、多くは要らんと、ボルトアクション狙撃ライフルとナイフと言うシンプル武器選んで山に入ります。

 

カナダの山奥へ入って行くと、程なくしてビッグフットは現れ、まあ普通にビッグフットで一匹でした。この辺の特殊メイクにトランブルが噛んでましたか。やがて標的を狙撃しつつも、大格闘戦ともなり、ナイフで切り裂くと病原菌の塊の薄茶色ゲロを、しこたま顔全体に浴びてしまいます。

 

これでやおら殺られるかと思いきや、特に関係はありませんでした。そしてついにビッグフットも仕留めて、軍のあわや核兵器を落そうかとしていた、大規模な防疫封鎖も解けて、留守番してた飼い犬の居る家に、ただいまと帰って来ます。実は中々戻らない、または最後の仕事と死を覚悟して出かけましたから、実の弟は既に葬儀を済ませてました。

 

兄が大事に置いてあった木箱を、遺体の代わりに埋めており、それにふと気づいた主役兄は、夜中にその開かずの木箱を掘り出して開けようとしますが、何度もやってるように、いやまたにしようと開けずに終わり、飼い犬と家に帰るシーンで映画は終わります。

 

精神的に追い詰められた時に、何度かその木箱を開けようとしていましたが、その都度開けるのを留まっていたのでした。木箱には明らかに、自殺用の拳銃が入ってたと思われます。それも恐らくはヒットラー暗殺時代に持っていたルガーP08と思われるのでした。

 

どうでしたか?訳分らんと思うんですけど、ネットでは特に話題に上がってないようで、変にカテゴリーに拘る自分がおかしいのか難しいところでしょうか。ほんのもう少し捻ってくれたら、もっと印象に残った奇天烈作になったように思ったですかね。

 

低予算のインディー映画に慣れきってて、生真面目に作り過ぎてような気がしました。そしてまた特殊効果はほぼ無いと思うんですけど、何でまたトランブルが出て来るのか。製作監督と知り合いでもあったのか、最後に映画に関わりたかったのか、などこちらの方が謎に思えるのでした。

 

まあ拘らなければ割と切れ味もよくて、見て十分面白いとは思いましたよ。