2017年仏国作をアマプラ158作目となります。まあまたB級作覚悟で見ますが、上級B級作でしょう。それなりに画質はちゃんとしてますが、ツッコミ所が満載なのは致し方ない、題名の通り、単なる女性の復讐劇となり、ほぼ不死不死身生き返りする女性の話となります。
いっそのこと呪いかかって、生霊となった方が面白いと思うのですが、あくまで現実人間の死闘として描いてるところが無理があり、どんどん感情移入から遠ざかっていくのは仕方無いでしょうか。まあ超金持ちイケメンムキムキ彼氏が、超豪華砂漠の一軒家別荘で、超美麗イケイケイ彼女と浮気してます。
そして、そこへ何やら近くで狩猟大会に出場するために、銃持って二人が合流して一泊して、当然そこでややこしいことになって、色気一杯の女性が男達に酷い目に遭って、彼氏が復讐リベンジするかと思いきや、女性が酷い目に遭うのは同じなのですが、なんとまあ彼氏が、お前が一番悪いんじゃと、率先して彼女を殺そうとします。
そんな酷い目に遭わせますが、ところがどっこい彼女は死なずに甦り、彼氏と男二人に、これでもかのリベンジ復讐する話でおました。これ読むと、どれだけどんな凄い仕返しすんねやろうと、面白いと言っちゃあ面白いかも知れず、それで最後まで見ました。
それでもって登場人物皆瀕死の重傷負っても中々死なず、即ちとても痛い場面多いです、その都度叫び上げるような激痛みだけだけ描いているフシもあります。サドマゾ色々ありますが、まあグロだと思いますが、痛みフェチもありそうで、監督もその手のように思いました。
どうやら自分は見てても痛々しくて気持ちよい訳では無く、痛みフェチでは無いようです。若干映画上のグロで好みではあるようですが。
(以下ネタバレします)砂漠の豪邸別荘で美男美女がイチャイチャして浮気やってますが、ある朝突然総ガラス張りの扉に、物騒小太り髭面悪人相の二人がライフル持って現れて、女はなんやねんとヒビります。既に男達の目は当然卑猥となってます。
男らは彼氏の知人で、近くで狩猟大会があって、一日早よ来過ぎたと言ってます。翌朝彼氏は何やら用事で一人で出掛け、そうなると当然人相悪の一人はねえちゃんええことしょうとそのまんま迫り、そんなとこに一人彼女置いて行く時点で、彼氏は彼女をどーでもえーと思ってます。
なので、帰ってくると酷い様子の彼女見て、悪たれ知人を始末したると、彼女と崖っぷちへ行って、よっしゃ望み通り家へ帰れるヘリ呼んだるとウソ電話かけますが、突然邪魔なんはお前なんやと崖から女性の方を突き落とします。
ギョギョ何でやねんと思わぬ展開となり、ワル知人二人も目点になってます。女性は30mはあろうかの崖を転落し、砂浜地面の流木にグサッと腹突き刺さって明らかに死んでます。まあこの所業にワル二人も先行き想像してビビリまくりながらも、後で死体処理に行くでと彼氏は言ってます。
ところがあんた、なんと彼女は死んでまへんでした。まあ無理やろ。浜辺の蟹やら蟻が近くに寄ってくる中、意識は戻りましたが、身動き取れんので流木に火つけて、ぎゃあ~と言いながら突き刺さった枝を焼き切って、やっとのことで、砂浜に落ちて、這って動けるようになり、その場を逃げます。
出血で死ぬやろと思ってると、なんと枝は腹に突き刺さったままで、その後しばらく動いてたことが分ります。痛そう。叫び声や燃やした煙で気づかれそうですが、そうはなりませんでした。もちろんこの枝は洞窟で暫く落ち着いた時に、どくどく血流しながら、またまた痛みにギャアと叫びながらゆっくり抜出すところがじっくり描かれます。
抜いた方が出血酷なってあかんやろと思てると、今度はなんと火で熱した空き缶を患部に押し付けて、またまたギャアと傷口塞ぎと消毒をやってこまします。おかげ傷口回りにはビール缶の鷲マークがくっきり焼き付き、この女不倫してるヘナヘナ女と思いきや、裏切られた恨みは怖ろしや、完璧復讐女ランボーと化してしまってるのでおました。
もう怖いものは何もおまへん。不死身不滅も分りました。この時蟹か何かの霊が乗り移って、超霊蟹女復讐魔となった方が面白かった気がしますが、そうはならず最後まで鬼神と化してますが普通に人間のままでした。
さあこれで復活しましたから、死体見に来た三人を逆に追い詰め、別々になった一人目は、目にナイフ突き刺してギャアーと殺して川に流し、ショットガンや物品食糧を手に入れ、突き刺したナイフは勿体ないのでまた抜き取り、このへんもきっちり描きます。
二人目は車に給油してるのを見つけ、遠方からスコープ付ショットガンで狙い撃ちします。無理でしょう。せめてライフルならマシですが。しかし撃った瞬間に後ろに倒れ込んでリアルでした。初めて撃ったのか。しかし装弾や操作は難しいと思います。
なのでやっぱり急所外してるので男は死なず、大量の血を垂らしながら道を逃げ、彼女はそれを辿って追いますが、逆に待ち伏せされて、彼女も撃たれ重傷負い、まさに壮絶戦となり、凄絶さ増して来ます。監督はこの辺の血みどろ痛い痛い戦を描きたかったようです。
男は止血するために靴と靴下脱いで縛っていたので、女性はガラス割ってばら撒き、男は大きなガラス片が深く足に食い込み、隠れながらぐえ~と5センチはあろうかのガラス片を、血吹き出しながら抜出します。深すぎやろ。好きでんな監督はこんなんが。やっぱりマゾと思います。
しかし遂には女性は男を至近距離からショットガンを連射して、頭を撃ち砕いて成敗してまいます。いっちゃん悪い元彼は、必死で別荘に戻り、スッポンポンでシャワー浴びてるところについに彼女は現れ、ショットガン対ライフルで双方撃たれながら、そこら中地獄の血だらけの中々死なない激闘繰り広げます。
男は撃たれた腹をサランラップでリアルに止血して対決しますが、最後はついに廊下でその腹をもう一度至近からショットガンでブチ抜かれて、血迸らせて絶命します。部屋中廊下中血の海と化し、彼女はつるつる滑りながら歩くのはリアルでした。彼女ももう瀕死の筈でしたが、ようやくと庭のプールにまで辿り着きます。
すると元ワル彼が既に呼んでいた脱出用ヘリが近づく音が聞こえて、映画は終わるのでおます。ネット見てると女性監督とのことで、よほどワル男らへの復讐が人気を呼んだのか評判は良かったようでした。まあこの女性、冒頭はピッチビッチのギャル女性を演じ、すぐに壮絶汚れ役を熱演してたと思います。
仏映画は久しぶりと思いました。仏国とモロッコでロケしたとあり、あんな広大な砂漠地帯あるねんなあと感心した次第です。もう少し水と食料の心配した方がよいと思いました。