実はこの弟はんが出て来て話がややこしくなると言うか居ないと成り立たなくもなります。実弟が身近に居ると言うのと彼女はイカレ元彼は簡単に自殺するような奴ではなく巧妙偽装してまだ絶対生きてると確信していて妹宅では住所知られて危ないと妹の知人夫婦宅にに住まわせてもらいます。
するとやっはり夜など何か人の気配がして見られてる気がしてきます。カメラは誰も居ない部屋の片隅をじ～と映して何やら誰か居そうな雰囲気を何度も映します。この辺の感覚がよくできていて好評だったのかも知れません。
さあこの辺からほんとに悪サイコ元彼は未だ生きているのか彼女がイカれてきたのかのせめぎ合いとなります。まあ個人的に長々と続くこのシーンは割とかったるくて自分はＳＦ派なんでしょうね。スリラーサスペンスホラー派ではなくあまりこう言った場面は楽しみません。早く決着つけて欲しい派です。
また彼女もまだ冷静な内に今なら簡単に手に入るサーモカメラ買えばいいんですけどね。まあそこまで悪彼が生きてる確信も証拠も無かったんでしょうね。もしくは粉掛けたり床に撒いたりとか意外と透明人間も大そうな能力の割には単純な弱点多いです。
この辺の攻撃は後半で彼女も本気出して反撃に移る時に色々駆使していて彼女は利発です。そしてとうとう悪元彼は本性現し夜寝ているシーツをズルズルと引っ張りおろし気づいた彼女がシーツを引っ張ると誰かが立ってる重みでシーツを手繰れません。
ゲゲッやっぱり透明悪奴が居るやんけと彼女をはっきり怯えさせてきます。しかし一体何がしたいのか。サイコストーカーが何考えてるかは分りません。脅すだけか。逃げた恨み晴らしてるのか。彼女を精神的に追い詰めて苦しむ様を楽しんでるのか。
そしてこうしてサイコ元彼は自分の存在を誇示し始めさらには世話になってる妹知り合い夫婦と娘にも実害及ぼし始めそれを彼女のサイコもせいだと周囲に思い込ませることにやっきになってきます。そしてこれはもうあかんと彼女は奮起してなんとサイコ元彼宅に乗り込み反撃に打って出ます。
勇猛果敢です。さすが天才サイコ学者の元カノでした。サイコ元彼もそこに惚れ込んだのかもですが彼女の方が一枚上手だったのをサイコ元彼は見抜けなかったのがサイコが故の限界でおました。彼女がセキュリティを突破して研究室に乗り込んで以前からあった奇妙な服掛けのようなものを起動します。
するとなんとそこには一面小型カメラを埋め込んだ黒全身スーツが現れました。即ちそれは光学ステルススーツでした。カメレオン方式です。周囲の光景を読み込んで同じ光景をスーツ表面に投影してあたかも透明に見えさせる方式でした。
よくある人体が透明化する代物でありませんでした。これで透明人間は素っ裸でないといけないとか目が見えない筈のツッコミは避けられそうです。人体自体が透明化すると眼球だけは遮光する必要あるので目玉だけ可視になるかもしくは目玉まで透明にすると集光出来ずに透明人間は目が見えない理屈です。
これだけは理屈上絶対避けられないこととなります。これに気づかず無視してるのが殆どですが。それでまあここで彼女は何をしたかと言うとこのステルススーツをクローゼットに秘かに隠してるとそれに気づかず透明元彼が帰宅するのが分って逃げ帰りました。
そしてついに透明スーツの秘密と元彼の生存を知り妹に安全な人ごみレストランで会って伝えようとします。するとまあ何と言うことか透明元彼はテーブルの上のナイフで妹の首を搔き切って惨殺しそのナイフを向かいに座る姉の彼女の手にあっと言う間に持たせます。
どう見てもイカれた彼女が妹の首をかき斬り殺したとなり逮捕され精神病院に拘束されます。しかしそこにも元彼は忍び寄り最早大っぴらに警備員を何人も透明格闘して銃も撃って逃げますが勇猛彼女は銃を取って病院を脱出し夜の雨の駐車場で元彼と死闘しますが仕留められずに逃げられました。
雨に濡れると透明野郎が見えるのが普通でしたが見えませんでした。雨中対応スーツでした。結局彼女はまた病院に収容されそこに元彼の悪弟弁護士が訪れ兄は君と仲直りしたいと内緒で告げます。彼女は妹を殺され頭に来て居ますがそれを隠して元彼の仲直り夕食の招待受け研究所豪邸へ行きます。
そこでついにサイコ元彼は正装姿で現れよしよしと彼女を迎え入れてしばし夕食と歓談します。そして途中で彼女がトイレに立つとわざわざ監視カメラに映る中で自分でテーブルのナイフを手に取り首搔き切って血噴き出して悶絶します。
するとカメラに写らない所に彼女が現れよくも妹を殺してくれたなシバキ死ね～思い知ったかあ！と死にゆく悪元彼に小声で囁いたあと敢えて慌てふためいてカメラに現れ彼はどう見ても自殺して証拠映像も残されたのでした。
そして外に待機していた妹知人夫婦の旦那さん刑事に自殺したと話し一人門の所でどうだ思い知ったか恨み晴らしたぞ～とカメラを上目使いに不敵に睨みつけついに彼女もサイコになったかと不気味に思わせまた復讐のカタルシスを味わせてくれて映画は終わります。
これでもかなり省いてますが長かったです。サスペンスたる所以です。透明人間はこれもそもそもウエルズが初作だったこともＷｉｋｉで知り透明人間に関しては古今まだ色々書くことあるように思いました。一つ前はＣＧ駆使驚嘆の「インビジブル」だったですね。
