何故、日本では酒飲みが大きな顔をしていられるのか?についての考察 | 東京・横浜物語

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西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
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「何故、日本では酒飲みが大きな顔をしていられるのか?についての考察」

 

私は物心がついた頃からずっと、

亡き父が死ぬまで「酒も飲めないようなヤツが何を言うか!!」と言う、

メチャクチャなアルコールハラスメントを受け続けて来ました。

 

そのため私は酒について非常に屈折した考えを持っていて、

一筋縄では行かない複雑な思いを抱えています。

 

私は遺伝的には後述するアルコール分解酵素2つ持ちの、

いわゆる「呑める口」です。

 

しかしそれほどお酒好きではなく、

いや、お酒は好きなのかも知れませんが、

人見知りが凄いので、出掛けたがらないのであります。

 

ここで厄介なのが、人見知りではあるけれど人間嫌いではない点です。

 

要するに「酒は飲めるし好きだが凄く好きではない」「人見知りだが人間は好き」と言う、

物凄いクセモノな訳です。(笑)

 

こうなるとコンプレックスと優越感と共感が超複雑に混じった厄介極まりない考えになって来ます。

 

しかし逆に言うと、

かなり冷静にお酒について考えられる姿勢を常に維持しているとも言えます。

 

最近強く思う事があるので書いてみたいと思います。

 

それが掲題の「何故、日本の酒飲みが大きな顔をしていられるのか?」です。

 

そもそも私達日本人は残念ながら、

世界で一番お酒に弱い民族なのが既に判明しています。

 

実に「約40%の人」が飲酒に必要なアルコール分解酵素2つのうち、

1つが不活性型の「酒に弱いタイプ」であり、

「約4%の人」が両方とも不活性型の「酒が全く飲めないタイプ」です。

 

つまり私達日本人の約半数は「酒に弱いか飲めないタイプ」です。

 

確率論的に半分ですから凄まじい割合です。

 

しかしながら、それだけ酒が嫌いな人がいながらも、

世の中には飲み会なる席が頻繁に用意されていて、

約半数の人は飲みたくない酒を強要され、

それをいちいち断るか、飲まされるか、

いずれにしてもかなりの不快を味合わされる訳です。

 

何でこんな習慣がずっとなくならないのか?

 

これがもし酒が苦手な人が10%とか20%なら分かります。

 

しかし周囲を眺めていると約44%と言う数字は間違っていないと感じています。

 

何故なら、想像以上に飲み会に不快感を表明している人は多いからです。

 

半分くらいいる、と確かに思っています。

 

しかし何故、何だかんだ言っても集まるのか?

 

そこに私は酒飲み達が持っている本質的な「圧倒的に楽しいぞパワー」を感じるからだと思っています。

 

ここを酒好きは徹底的に突いて来るのだ、と強く感じています。

 

超酒好きだった亡き父は、

「人間の楽しみの基本は酒と歌と踊りに決まっている!!」

と断言していて、

それはあながち間違っていないとも思っています。

 

そもそも私達日本人はシャイな国民性で知られています。

 

私のような人見知りだけど人間嫌いではない、と言う人はかなりいると思われます。

 

このような人間嫌いではないけど人見知りタイプは何を思っているのかと言いますと、

人が大勢集まってワイワイと楽しそうに騒いでいる姿に強烈な憧れがあるのであります。

 

1人でポツンとよりは、皆で酒を飲んで何やら楽しそうな話をして、

もっと言うと、合コンとかが設定されてそこから恋愛に発展するなど、

普通によく聞く話です。

 

はい、飲み会とは超絶楽しい世界の典型である、と。

 

ここには「神聖にして侵すべからず」くらいの威力があります。

 

「飲み会なんて」と言った途端に貼られるレッテルは、

「クソつまらないヤツ」「ほっとけほっとけ」です。

 

そして事実「ほっておかれる」悲しさ。(笑)

 

だからこそ渋々出席する酒に弱いタイプの人達。

 

人間嫌いな人ならば、全然オーケーなのですが。

 

そうではない場合の光り輝く飲み会の現場。

 

つい先日、横浜の野毛で飲む機会があったのですが、

そこで楽しそうに居酒屋で飲んでいる人達を見ていたら。

 

「この世界を否定するのはほぼ不可能である」と思いました。

 

アメリカでは禁酒法時代がありましたが、

何が起こったのかと言うとギャング全盛時代です。

 

酒と人類の関係。

 

危険な故に面白い、と。

 

ソーバーキュリアス体制を維持しながら、

たまに飲酒の生活。

 

ますます複雑な思いを酒に抱く今日この頃です。(笑)

 

終わり