軍事的挑発とは実は挑発ではなく本気だと言うこと | 東京・横浜物語

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「軍事的挑発とは実は挑発ではなく本気だと言うこと」

 

私達日本人は平和主義に生きているため、

軍事の本質について全く理解する事が出来ません。

 

例えば「演習」と言う言葉があります。

 

日米合同軍事演習などとして使われています。


何となく受験のイメージで、

一緒に仲良く練習する感じです。

 

あるいはスクランブルと呼ばれる戦闘機の緊急発進が2021年は1000回を超えたなどと報道もされています。

 

「国籍不明機」が日本の領空ギリギリまで飛んで来る訳です。

 

この事態を平和主義に生きる私達日本人は重大に受け止める事が出来ません。

 

またか、などと考えてしまいます。

 

しかしここでよ~く考慮しないといけないのは、

飛んで来ているのは軍用機、それも戦闘機が多いと言う現実です。

 

軍用機とは、武器を満載している兵器の塊です。

 

それが正体を隠しながら領空ギリギリまで飛んで来ている訳です。

 

ついうっかりではなく、明らかに殺意があり武器を持ったやる気満々のヤツが超接近して来るのがスクランブルです。

 

これは威しのようでいて威しでは最早ありません。

 

ちょっとしたきっかけで本当に戦闘になるギリギリの行為です。

 

少しビビらせてやれ、ではなく、相手の出方を注意深く監視して、

ヤバそうだったら本当に発砲するギリギリです。

 

大抵の場合、侵犯ギリギリの所で警告を受け入れて反転して行くから戦闘にはならないだけで、

過去に警告射撃まではあります。

 

つまりここで何が言いたいのかと言いますと、

それが空軍であれ陸軍であれ海軍であれ、

軍隊が出動した時点で、それは既に威しではなく、

本当の戦闘になる可能性が著しく高い事を意味している訳です。

 

軍同士が睨み合っている事態は、

自分を大きく見せて相手をビビらせて云々、

などと言うのではなく、

現代戦においては、どのように作戦を遂行するのか、だけです。

 

その過程で、今回のロシア軍のように、

「これは演習です」と油断させるのも常套手段ですが、

軍事に詳しい人なら国境線に近い場所で軍を展開させるのが非常に危険な事態だと直ぐに理解する訳です。

 

軍隊と言う存在は基本的に「ヤる」のを目的としていますから、

もちろん年に一度「自国内で行なうパレード」などでは他国へのアピールの狙いもありますが、

自国ではない場所もしくは国境でやるのは軍事行動なので、

威嚇ではなく、リアルに戦闘になるのを想定して行動してます。

 

何故なら、武器を満載していつでもヤれるようにしてますから。

 

きっかけを作ろうとしている、とも言えます。


あるいは先制攻撃も普通にします。


何年か前に中東でアメリカの艦隊が接近したと思ったら直ぐに攻撃を開始してます。


湾岸戦争の時もそうでした。


大量の軍隊を動かすとはそう言う事であり、

準備が整ったら侵攻を開始する、と。

 

これは良い悪いではなく軍隊の本質です。

 

大量の武器を持っていて、圧倒的な力で敵を制圧するのを目的としています。

 

従って軍隊が出動すると言う事態はそれだけで異様な緊急事態なのですが。

 

ペロシ米下院議長が台湾を訪問。

 

すると中国、アメリカ双方が艦隊を出動。

 

威しだったのでしょうか???

 

これは本当に一触即発の事態であり、

外交とか軍事とは普通にこういう事態になり得るのだと常日頃から思っておくべきでありましょう。


終わり