近畿日本鉄道1000系1004編成出場前の試運転 令和6年5月7日(火) | ふなたんのブログ

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近畿日本鉄道五位堂検修車庫で定期検査を受けていた明星車庫所属の1000系1004編成(1004-1054-1104)の完成試運転が,令和6年5月7日(火)に五位堂検修車庫-大阪線五位堂駅-高安車庫ー大和朝倉駅-五位堂駅-五位堂検修車庫の経路で行われました。

五位堂検修車庫へ再び入庫,検査終了となり同日夜に所属となる明星車庫へ出場回送されました。

 

▲五位堂検修車庫で定期検査を受けていた名古屋線用1000系1004編成の完成試運転が大阪線で行われます。1000系は名古屋線の近鉄名古屋駅-津新町駅間でおもに運用されており,大阪線を走行するのは写真のように完成試運転やそれに関する五位堂検修車庫への入出場回送など限られた場合となっています。 大阪線河内国分駅-安堂駅にて

 

▲定期列車の待避を終えて河内国分駅を出発し大和朝倉駅へ向かう1000系1004編成,「試運転」。列車最後部となるク1104の乗務員室には試験項目に沿って運転台の計器類が正常に動作しているかを確認する検査員の姿が見られます。

 

▲1000系1004編成ク1104以下3連,「試運転」。大和朝倉駅から折返し五位堂検修車庫へ向け大阪線を試走します。完成試運転では力行加速度,制動距離ならびに走行時の異常の有無の確認が行われます。 大阪線大和高田駅-松塚駅にて

 

▲大阪線大和高田駅を通過する1000系1004編成,「試運転」。

1000系は抑速発電制動を装備していないため,33.3‰下り勾配区間にて速度制限を行い,五位堂検修車庫へ回送されています。

近鉄は経年の古い鋼製の車両は定期検査をはじめる前から「定期検査先取り」として車両を入場させ,傷んだ外板の補修(張り替え)を4年おきに行っています。

1000系は抑速制動を装備していないため廃車が進み,1004編成にとっては最後の定期検査となると思われます。

 

【参考文献】

・「鉄道ピクトリアル 2018・12月臨時増刊号【特集 】近畿日本鉄道」(電気車研究会)

・「大手私鉄サイドビュー図鑑07近鉄通勤車(上)」(2022年5月 イカロス出版)