阪急電鉄千里線・京都本線 撮影 令和6年4月19日(金) | ふなたんのブログ

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▲8300系8311編成(6連)+7300系7325編成(2連),「普通 北千里」行(Osaka Metro堺筋線天下茶屋駅11:59発-1250列車-阪急千里線北千里駅12:41着)。

令和6年2月にリニューアル工事が完了した両編成。阪急現有車両として同一編成として運用されている異なる形式を連結した編成に初めてリニューアル工事が施工されました。

8311編成は8300系6連編成で最初にリニューアル工事が完了。主な改造内容は以下の通りです。客室設備改良(乗降扉間の座席を仕切を座席間に加えた3人・2人・3人掛けと区分した座席に。車端部の座席は仕切を座席間に加えた3人・2人掛けに。乗降扉上部に32インチハーフタイプの液晶式車内案内表示器を設置。非常通報通話装置の追加設置など),VVVFインバータ制御装置の更新(1300系と同等),列車種別・行先表示器が幕式からフルカラーLED式に交換,車両番号が前面貫通扉から車掌台側窓下に移動などです。

 

千里線南千里駅-千里山駅間にて

 

▲令和10年の完成を目指し高架化工事が進む淡路駅周辺を千里線から京都本線上り線を横断し淡路駅に到着する7300系7325編成+8300系8311編成,「普通 天下茶屋」行(北千里駅12:56発-1255列車-天下茶屋駅13:44着)。

7325編成は7327編成(2連。令和3年11月にリニューアル工事完了)に続いてリニューアル工事が行われました。主な改造内容は7327編成と同仕様ながら(VVVFインバータ制御装置化,京都側の制御車Tc7450形を付随車化,形式・車両番号をT7850形7955に変更),7325号車は連結器下に設置されていた電気連結器を撤去しているのが7327号車と異なります。

 

千里線淡路駅-下新庄駅にて

 

▲7300系7325編成7955号車。京都河原町方の先頭車だったTc7450形7455号車はリニューアル工事に併せ,運転台や乗務員扉の撤去など中間車化改造が施工されました。新たに形式と車両番号がT7850形7955号車に変更されています。

妻面は従来どおり先頭部の三面体のままで,列車種別・行先表示器や排障器が撤去された以外は先頭車当時の面影を残しています。

左側窓ガスにはワイパーが残存し,降雨時に車庫内を移動する際に使用されると思われます。

元の運転台部分は客室とはならず立ちスペースとなり車庫内での移動に使う簡易運転台をカバーで覆っています。運客仕切部分は窓ガラスは撤去されず,仕切扉を開き戸から引戸にする大掛かりな改造が行われています。先に改造された7327編成7957号車も同仕様です。

 

7300系7325編成7955号車と8300系8311編成8311号車との連結部分。リニューアルにより,7955号車の乗務員扉を撤去した箇所に固定式の小窓を新設,その上部に可動式ホーム柵設置対応のため車両番号が新たに標記されています。新設の小窓を含め窓ガラスはUVカットガラスとなり緑色となっています。7300系は乗降扉窓の天地寸法が拡大されましたが,8300系は拡大されていません。

 

千里線南千里駅にて

 

7300系7325編成7325号車の床下機器。リニューアル工事により,これまでの界磁チョッパ制御装置からVVVFインバータ制御装置へ換装されました。7300系の機器配置に合わせて1300系で採用された機器を搭載しています。ほとんどのユニット類は1300系車両用と共通化されています。

 

千里線南千里駅にて

 

7300系7325編成7325号車に搭載されているIGBT素子使用のVVVFインバータ制御装置。1300系と同じ東洋電機製です。主電動機も東洋電機の全密閉形誘導電動機を使用しています。これらにより省エネルギー・騒音低減・保守性の向上が図 られています。

 

千里線南千里駅にて

 

▲8300系8300編成(8連),「準急 大阪梅田」行(京都河原町駅15:34発-15037列車-大阪梅田駅16:38着)。8300系初のリニューアル工事施工車両として,令和5(2023)年3月に竣工しました。主な改造内容は8311編成と同仕様です。8300号車は,前面の額縁形状に起因する風圧の問題を解消するため,平成8年度に試行的に前面窓下部分の厚みを高くし額縁部分との段差を小さくした改造が行われました。リニューアル工事により額縁削りが行われ,標識灯周辺を高くした箇所は登場当時の高さに戻されました。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

8300系8300編成京都方先頭車8400号車の側面。阪急はリニューアル工事を終えた8300系8300編成にHマーク,ヘッドマーク,エンブレムマークなどを装飾し,令和5年4月12日(水)から「Memorial8300」として運転を開始しました。乗務員室直後の側窓上部にHマーク,その横の乗降扉戸袋部分にエンブレムマークが装飾された姿です。

エンブレムマークは各車両片側2か所装飾され,掲出期間は次回の検査入場(検査入場の日程は未定)までとなっています。

 

京都本線洛西口駅にて

 

8300系8300編成京都方先頭車8400号車の前面下部。貫通扉に「Memorial8300」の特製ヘッドマークを掲出,運転台下部にHマークの装飾が行われています。ヘッドマークの掲出は検査入場まで,Hマークは検査終了後も継続して装飾が実施されます。大阪方先頭車8300号車にも同じ装飾が施されています。

 

京都本線洛西口駅にて

 

▲7300系7327編成(2連)+7300系7307編成(6連),「特急 大阪梅田」行(京都河原町駅13:00発-13011列車-大阪梅田駅13:42着)。令和3年に客室改良・制御装置のVVVFインバータ制御化などのリニューアル工事を終えました。

7300系2連+7300系6連編成のリニューアルは,平成30年に実施された7324編成以来となります。7324編成はリニューアルより8連貫通編成に組成変更を実施しましたが,当編成は組成変更は行われていません。新たに2連編成の京都側先頭車を中間車にする改造が行われました。

 

京都本線上新庄駅-相川駅にて

 

7300系7327編成(2連)+7300系7307編成(6連),「特急 大阪梅田」行(京都河原町駅14:40発-14019列車-大阪梅田駅15:22着)。7300系の最終増備編成で平成元年10月に登場しました。平成元年5月に登場した8300系よりあとの平成元年10月に竣工したため,客室は8300系に準じた仕様で以下の通りです。化粧板は,落ち着き感を高めるため色調を濃くした木目のマホガニー調となっています。また乗降扉両側の側窓は,空気シリンダで開閉する自動窓となっています。窓ガラスにブロンズ色の熱線吸収ガラスを採用。車椅子スペースが各車両に1か所設けられました。非常通話装置の設置。放送装置改良です。

リニューアル工事を令和3年11月に完了。客室内装は他の7300系リニューアル車両と同仕様に変更されましたが,自動窓はリニューアル後も撤去されずに引き続き使用されています。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

7300系7307編成(6連)+7300系7327編成(2連)。リニューアル工事により7300系2連編成で新たなバリエーション(京都側先頭車を中間車化改造)となった7327編成。

中間車化された7957号車と向かい合う7307編成7307号車の運転台は6連編成での運転に備え改造されずに残存しています。

7307編成+7327編成はリニューアル工事と同時に冷房装置の改良も施工されています。

 

京都本線上新庄駅にて

 

▲7300系7320編成,「準急 大阪梅田」行(京都河原町駅14:35発-14037列車-大阪梅田駅15:38着)。7300系初のリニューアル工事施工車両で平成20年9月に出場しました。

7320(写真一番手前の車両),7850(前から3両目),7880(前から6両目)号車は,アルミ製車体,残る5両は鋼鉄製車体と,鋼鉄製車体・アルミ合金製車体混在編成です。前述の3両はアルミ車体では初となるリニューアル工事を受けた車両となります。

先頭車形状は改造当時の新形式車両9300系の最新鋭デザインを融合させた新しい形状となり,正面窓ガラスの大型化し,行先・種別表示窓を一体化しています。前照灯は8300系と同じ角形化となり,ステンレス製のホロすり板,手掛,足掛を追加しています。排障器(スカート)形状を9300系に近いイメージに変更しています。

前面・側面行先表示器は7300系初となるフルカラーLED表示器を採用し,既存車との差別化が図られています。

7300系リニューアル工事は7320編成施工以後はしばらく中断となり,平成26年度からアルミ車体に対するリニューアル工事が再開され前面形状の変更は小幅に留まったため,リニューアル工事によりデザインが大きく変わったこのスタイルは7320編成1本のみに留まりました。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲7300系7320編成,「準急 大阪梅田」行(京都河原町駅14:35発-14037列車-大阪梅田駅15:38着)。リニューアル工事では客室内装改良も行わなわれています。内容は以下の通りです。化粧板色調変更,ノンスリップ床敷物化。乗降扉ガラスはUVカット複層ガラスを使用し,下方に拡大。客室側窓はUVカットガラスとし,個々の開閉操作は開閉スイッチにより自動化され,日除けはアルミ製よろい戸から引き下げ式フリーストップカーテンに変更。座席は区分座席を採用。車内案内情報装置(15インチ液晶2画面)を各車両乗降扉上部に3か所設置。各車両に車椅子スペース設置。各乗降扉に扉開閉予告装置を設備などです。全く新造車両といっても差し支えない姿に改良されています。

7400号車屋根上には列車無線アンテナの後方に,LCD客室案内装置の情報受信用アンテナが搭載されています。

床下機器は,電動空気圧縮機を低騒音形に取替,制御装置は機械部分のみ更新を実施しています。

 

京都本線洛西口駅にて

 

▲8300系8315編成,「普通 北千里」行(天下茶屋駅11:39発-1154列車-北千里駅12:21着)。8300系の最終増備車で平成7年度に6両が建造されました。集電装置はシングルアーム式パンタグラフを採用,前面窓の窓拭器の大型化,補助電源装置はIGBT-SIV(静止型インバータ)を搭載,車内はLED式車内案内表示器が1両に3ヶ所設置され,側窓日除けがフリーストップカーテンに変更されるなどの仕様の変更が行われています。平成9年に8304編成の8904・8984編成を組み入れて8両編成化されました。電子機器の老朽化や補修部品の調達困難化等に対応するため,8300系では初となるVVVFインバータ制御装置装置と主電動機の更新が平成27年に行われました。8300系唯一のシングルアーム式パンタグラフを搭載し特徴のある編成です。

 

千里線南千里駅-千里山駅にて

 

▲3300系3323編成(2連)+3300系3313編成(6連),「準急 大阪梅田」行(京都河原町駅15:54発-15041列車-大阪梅田駅16:58着)。京都線の最古参車両で総勢126両と京都線で最多を誇っていましたが,1300系導入などで順次廃車が進み3300系8両編成は写真の3323編成1本のみとなりました。3300系は大阪市交通局(現 大阪市高速電気軌道Osaka Metro)堺筋線との相互直通運転用として製造されましたが,現在乗り入れ可能な編成は3323編成のみです。

3300系は非冷房車として建造され,昭和57年から昭和61年にかけて冷房改造が実施されました。3323-3427(写真手前2両)は3300系最後の冷房改造施工車6両のうちの2両です。平成18年に大規模工事が施工され改良型の冷房装置に換装されました。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲5300系5301編成,「準急 大阪梅田」行(京都河原町駅12:45発-12039列車-大阪梅田駅13:48着)。5300系は建造当初は表示幕装置は手動でしたが,昭和61年より電動の表示幕装置の設置が開始されました。平成6年以降実施の車両は視認性を良くするため,正面の表示幕を大型化しています。5301編成は最後の表示幕改造車となり,平成13年に電動の表示幕装置設置改造を施工,5300系の表示幕化は完了しました。

 

京都本線上新庄駅-相川駅にて

 

▲5300系5324編成,「準急 大阪梅田」行(京都河原町駅15:24発-15035列車-大阪梅田駅16:28着)。5300系は京都線で本格的に導入された冷房車。阪急初の電気指令式ブレーキが度乳されました。冷房装置の台数や,前面の列車種別・行先表示器に車両によって違いがあります。近年では,新型の冷房装置への換装が行われています。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲7300系7322編成,「準急 大阪梅田」行(京都河原町駅14:15発-14033列車-大阪梅田駅15:18着)。リニューアル工事と同時にVVVFインバータ制御化改造を行った7300系では2本目となります。客室内装改良は7320編成をベースにしながらも,側窓の自動化の省略や乗降扉上部に32インチハーフサイズのLCD案内装置を各車両3ヵ所設置など変更があります。前面デザインの変更は小幅に留まっています。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲9300系9301編成.,「特急 大阪梅田」行(京都河原町駅15:19発-15015列車-大阪梅田駅16:02着)。平成17年3月に建造された9300系2次車。平成15年10月建造の9300編成以来約2年ぶりの増備車です。9300編成は前照灯の枠が1灯ずつ独立しているのに対し9301編成以降は前照灯は一つの枠に収められています。前面下部の排障器(スカート)形状も変更されています。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲9300系9302編成,「特急 大阪梅田」行(京都河原町駅14:30発-14017列車-大阪梅田駅15:12着)。平成17年5月に建造された3次車。9300~9302編成は,前面・側面の列車種別・行先表示器が幕式で,側窓は全て固定窓で強制換気装置が設けられています。側窓ガラスはUVカットの複層ガラスです。客室は乗降扉上部の案内表示器は3色LEDスクロール式となっています。

2次車以降は車端部のロングシート端にパーティションの仕切板が設置され,連結部分の貫通扉のガラスは一回り小さくなり角に丸みが付けられました。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲9300系9303編成,「特急 大阪梅田」行(京都河原町駅15:49発-15021列車-大阪梅田駅16:32着)。平成20年8月建造の4次車。令和6年3月に先頭車両の車掌台側前面窓に前方映像記録装置の設置が行われました。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲9300系9305編成,「特急 大阪梅田」行(京都河原町駅15:09発-15013列車-大阪梅田駅15:52着)。平成21年1月建造の4次車。

9303編成以降は前面・側面の列車種別・行先表示器がフルカラーLED式となりました。側窓は高さが990㎜に変更(1~3次車は高さ1,040㎜)され,車端部の側窓はパワーウィンドウスイッチ付の下降窓になりました。車内は乗降扉上部の案内表示器は液晶ディスプレイ2面に変更されています。荷物棚はアルミ枠にポリカーボネートの組合せから,アルミ角パイプに変更されています。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲9300系9307編成,「特急 大阪梅田」行(京都河原町駅15:39発-15019列車-大阪梅田駅16:22着)。先頭車両の車掌台側前面窓に前方映像記録装置が設置されています。

9300系から日立製作所で製作されるようになり,構体が阪急で初となるダブルスキンのアルミ合金製を採用しています。電機品は東洋電機製となっています。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲9300系9309編成,「特急 大阪梅田」行(京都河原町駅14:50発-14021列車-大阪梅田駅15:32着)。9300系は京都線特急専用車両6300系の代替車両として平成15年から平成22年にかけて11編成88両が建造されました。特急列車の停車駅増加にともない,代々の特急専用車両が継承してきた2扉クロスシート車から3扉セミクロスシート車両となりました。

令和5年に登場20周年を迎えた9300系は,一部の編成に令和6年7月デビューの阪急初となる座席指定サービス「PRiVACE」車両を大阪方から4両目に連結される予定となっています。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲1300系1301編成,「特急 大阪梅田」行(京都河原町駅15:29発-15017列車-大阪梅田駅16:12着)。9300系での運転が基本ながら,通勤車両での代走も行われる運用に就いていた1300系第2編成。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲1300系1309編成,「特急 大阪梅田」行(京都河原町駅15:59発-15023列車-大阪梅田駅16:44着)。昼間時間帯の通勤車両による特急列車の運用に就いていました。昼間時間帯の特急列車は最高速度115㎞/h運転が可能な7300・8300・1300系が充当されることになっています。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲1300系1311編成,「特急 大阪梅田」行(京都河原町駅15:00発-15011列車-大阪梅田駅15:42着)。1300系1301編成と同じく,所定は9300系の運用に代走として運用に就く1300系第12編成。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて

 

▲1300系1300編成,「準急 大阪梅田」行(京都河原町駅14:55発-14041列車-大阪梅田駅15:59着)。1300系は神戸・宝塚線用1000系と同じく環境性能や安全性の向上を目指した阪急の新型車両で京都線で平成26年3月から営業運転を開始しました。京都線の次世代主力車両で,撮影時点で16編成128両と京都線の現有車両で最多を誇り,特急列車から普通列車まで幅広く運用されています。

主電動機は定格出力が190kWの油潤滑式全閉型誘導電動機(東洋電機製)を、日本で初めて本格採用しています。

 

京都本線洛西口駅-桂駅にて