JR西日本500系新幹線『500TYPE EVA』 平成30年5月4日(金・祝)撮影 | ふなたんのブログ

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JR西日本は平成27(2015)年に「山陽新幹線」全線(新大阪駅-博多駅)開業(昭和50(1975)年3月10日)40周年とアニメーション『新世紀エヴァンゲリオン』放映開始(平成7(1995)年10月4日)20周年を記念して企画された「新幹線:エヴァンゲリオンプロジェクト」の中核となる500系に『エヴァンゲリオン』の世界観を再現した『500 TYPE EVA』の運転を平成27(2015)年11月7日(土)から平成30(2018)年5月13日(日),(当初は平成29(2017)年3月までの運転予定でしたが,好評のため1年運転期間を延長)まで運転しました。運行ダイヤは博多駅6:06発-「こだま730号」(730A)-新大阪駅11:14着,11:32発-「こだま741号」(741A)-博多駅16:07着でした。新幹線電車全体にイベント用特別塗装が施されたのは新幹線では初めてのケースとなりました。

 

博多駅へ向けて出発する『500 TYPE EVA』「こだま741号」(741A )。『500 TYPE EVA』は500系V2編成(平成27(2015)年8月30日で営業運転を終了した「プラレールカー」に充当)を博多総合車両所にて塗装変更と内装工事を施工のうえ充当されました。外観はラッピングではなく塗装として行われました。これは全面ラッピングの場合だと高速走行を行う新幹線だと空気抵抗などでフィルムが剥がれたり緩んだりするする可能性があり,安全性の面から塗装となりました。

 

博多駅から「こだま730号」(730A)として到着する『500 TYPE EVA』。エヴァ新幹線デザインはエヴァンゲリオンシリーズのメカニックデザインを手掛けた山下いくと氏が担当し,原作・総監督の庵野秀明氏が監修を務めました。このデザインはエヴァンゲリオンそのものだと広告として見なされ「屋外広告物」として規制の対象となるため,広告とみなされないデザインにする必要からエヴァンゲリオンの世界観にマッチしていますが,直接的な表現は一切ありません。

運転終了間近なのとゴールデンウィークでもあったので大勢の方々が撮影されていました。

 

▲1号車(博多行先頭:521-7002)の車内は「500 TYPE EVA展示・体験ルーム」として「新幹線×エヴァンゲリオンパネル」・「フォトスポット」・「エヴァンゲリオンのジオラマ」・「実物大コックピット搭乗体験」(事前予約制)の4コーナーが設置されていました。

 

▲2号車(526-7004)は「500 TYPE EVA 特別内装車」として位置付けられていますが,自由席として利用することが出来ました。2号車には「1号車 展示・体験ルーム待機席」(自由席ではない)が3席用意されていました。2号車デッキにも「EVAデザイン」が施されており,客室側窓のカーテンの一部にも数タイプの「EVAデザイン」が存在していました。

 

『500 TYPE EVA』の前頭部はエヴァンゲリオン塗装が施された事で更に格好良さが引き立っていました。

 

『500 TYPE EVA』の前頭部分にはオリジナルロゴがデザインされていました。

500系V2編成の前頭部には16連時代のW2編成の時に量産先行車W1編成(全車廃車済)とのすれ違い試験など各種試験で使用したモニタ設置跡で観測窓が残存する貴重な営業用車両です。

 

JR西日本『500 TYPE EVA』(500系V2編成)「こだま741号 博多」行(741A)と東海道・山陽新幹線の主力車両となるN700系2000番代(JR東海X45編成,783-2045以下16連)「のぞみ103号 広島」行(103A 東京駅8:50発-広島駅12:50着)が顔を合わせました。

 

JR西日本N700系5000番代(K11編成,784-5011以下16連)「のぞみ126号 東京」行(126A 広島駅10:50発-東京駅14:53着)が到着します。N700系5000番代は既存のN700系3000番代に対しN700系4000番代(N700A JR東海車はN700系1000番代)に採用された機能の一部を採り入れる改造(ブレーキディスクの中央締結化,地震ブレーキ搭載,定速走行装置取付等)を平成25(2013)年度から平成27(2015)年度にかけて全16連16本に施工され,車両番号を元番号+2000の5000番代,編成記号もNからKへ変更され,側面のロゴに小さな「A」の文字が追加されています。

JR西日本所属のN700系を撮影したのはこの日が初めてです。

 

「のぞみ126号 東京」行(126A 広島駅10:50発-東京駅14:53着)の乗務を引き継ぐJR東海の運転士が車両に異常が無いか指差確認を行っています。

 

画像は全てJR東海新大阪駅にて撮影

 

JR西日本『500 TYPE EVA』(500系V2編成)は登場当時から撮影したいと思っていましたが,撮影したのは運転終了間近となりました。