2020「管理栄養士を目指す人へ」 | マルゼン薬局 社長ブログ

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保険薬局の薬剤師として、その会社の社長として、又、50歳として仕事を人生を将来を語ります。

栄養学部の学生と初めて接触したのは10年前です。「薬局で働けますか?」と医療事務の募集に来たからです。有名な京都の大学だったのと薬局と管理栄養士がどのように働くのか?聞いたことがなく、「育てる自信がなかった」ので、今からしたら笑い話ですが「大学名でもっといいところに就職するべきだ」と断りました。

しかし、粘られ私の「なぜ?薬局なのですか?」に対して答えはシンプルでした。

「患者さんの近くで働きたいのです」「その中で、自分たち管理栄養士に何か?できるのではないか」と聞き私も目が醒めたと言うのが始まりです。

結果は言うまでもなく、大変な活躍をしてくれています。

「栄養ケアステーション」が薬局の将来を担う主要な取り組みになると期待しています。

その後4年前の2016年から調剤門前薬局が否定されだし、「健康サポート薬局」が定められました。地域貢献として薬局で「管理栄養士による栄養指導」が発案された訳です。(ご存知ですか?健康サポート薬局の全国の取得率は4%しかないのですよ。我々は55%です)

我々からしたら、すでに実施していて経験もあり、何をしなければならないか?

どこを目指すべきか?どのような大きな問題があるか?(昨年末に有名な薬剤師雑誌にようやくその問題が取り上げられていました)

そして、どれだけ我々が進んでいるか!身をもって感じることができました。

 

学生さんに問いたいことは薬局で何をしてくれるのか?!

我々が目指すべき「訪問栄養指導」を一緒に獲得へ奔走してくれるか?です。 就職が目的の人には興味ありません。

もちろん医療事務も大切な仕事です。ただ、声を大にして言いたいのは地域に管理栄養士がいないのです。その概念が未だ栄養学部にもないのです。

2025年問題とか2040年問題とかが取り沙汰されています。

間違いなくその介護本番には地域に点滴の患者が溢れてきます。

誰がそのNSTを地域で実践するのでしょうか?

(その時自分は何歳か!?)

また、すでに地域には「低栄養の患者」がたくさん存在します。

今でこそ「フレイル !」とか言われ出しました。

そこで、どのようなことができているのでしょうか?

地域に管理栄養士がいないけど医師や訪問看護師は「バイタル」を取っているのです。そこに「BMI」はあると思いますか?

「BMI 15は問題なし」で捨て置かれているのです。

地域に管理栄養士は必ず必要なのです。

そこに果敢に医師に栄養指導を依頼できますでしょうか?

ケアマネに栄養指導をケアプランに組み込むよう依頼できるでしょうか?

家族に栄養指導が必要な理由を説明できるでしょうか?

医療事務から/サービス提供責任者からもう一歩前に出て在宅現場で臆することなく活動できるでしょうか?

 

それが自らの未来を開くことにつながり、

その経験がどこででもオピニオンリーダとして高齢化時代には求められる管理栄養士像なのです。

お互いに頑張れる人を探しています。