未来を見る〜遠方より医療事務・管理栄養士職にご応募いただいた学生様へのメッセージ〜 | マルゼン薬局 社長ブログ

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保険薬局の薬剤師として、その会社の社長として、又、50歳として仕事を人生を将来を語ります。

遠いところから、来られるので
本音でお話をします。

管理栄養士は介護保険下での活躍が期待されています。
あなたは、その覚悟があるか?です。
介護ですよ!
そもそも医療人なのか?違うのか?です。

残念ながら、薬局では医療事務をしながら20%未満しか
地域に営業?に出かけれていません。
管理栄養士の役割や、栄養障害の方を発掘させています。
また、地域の人は管理栄養士を全く知りませんよ。
そう思っていた方がいいです。
大学も管理栄養士は病院に勤める人であると
旧態依然!としています。
就職で多くの学生が管理栄養士以外の仕事に就いていても素知らぬ顔です。
何のために栄養部に入ったのか?気づいてください!
これが地域管理栄養士の「最先端」です。

弊社では他方で、介護事業(ヘルパーステーション)に従事し
ヘルパー派遣のスケジュール調整等させながら
地域在宅での栄養障害を探している管理栄養士
がいます。
こちらは毎日が本番です。
後述の方が可能性があります。

それは*「栄養ケアステーション」の立ち上げと経営に大きく寄与できるからです。

*「栄養ケアステーション」とは、何か?
2025年には地域には病院に入院できない高齢者があふれ、点滴の患者が増え
地域でNSTやその対応に追われると予想しています。
2025年問題です。
これも大学では語られていないでしょう。
地域栄養指導が激増するのに!です。
ただし、それは介護保険下においてのみ実施されます。
病院内は医療保険です。
もう入院できないから(軽中等度だから)在宅で
それをフォローするしかない。
国の財政もすでにないから
「病院終結型」からコストが30%安い「地域終結型」に2014年から変換されました。


薬局で医療事務をさせながら、医薬品研修や栄養指導をさせながら
管理栄養士の働きを「煮詰めて」きましたが、
今は私の求めてるところは、もはや、そこから
「栄養ケアステーション」を早く立ち上げたいということから
実際の行動になっています。


もしあなたが、医療事務をやりたいというのなら、
申し訳ありませんが、間にあっています。

他の薬局、大手調剤、ドラッグでもこの2、3年採用が増えたと思いますよ。

医療事務や販売員にはなれると思います。
私たちの考えてる位置付けと全く違うと思います。

学生に病院の管理栄養士の対極にあるのは何か?
問えば必ず、「大手食品メーカー」だと言います。
しかし、それは全く違う!と言いたいですね。
それはサラリーマンであって医療者ではない。
私の考える対極は『地域の管理栄養士』なんですよ。
でも、そんな管理栄養士はまだいない。
だからチャンスがあると言いたいし、
個人で栄養ケアステーションも運営できるはずです。
そのためにはどのようにすればいいかです。


逆算してみます。

あなたが30歳を超えた頃、
人生の本番の入り口に立つ頃、
日本は超高齢化が始まるんです。

その時に自分は。。。

「栄養ケアステーション」に立つためには

まず、家賃と人件費(少なくとも自分の給与分)を稼がねばなりません。
大学から授業料をもらってるのとは違います。
毎日、栄養指導ができる時代になれば別ですが、
少し早い、早いからチャンスがあると言いたいのですけれども。

様子見をしていて参入機会が遅れれば、今度は同業で生存競争です。


そうなると在宅医療に関わること全てに関与してる方が
栄養指導の患者さんを探しやすく、ここが大事なんですが他職種から仕事をもらいやすくなるわけです。

しかも介護保険を知ってることが一番大切です。

なぜなら、在宅の家族、患者への栄養指導は
介護保険で支払われる
からです。

また、それを作るケアマネージャーに
接触しケアプランを組んでもらわねばなりません。
これが上記の「営業」行動になるのです。
ここで、いかにケアマネージャーが何も知らないかと
理解するわけです。
今の状況からは絶対に栄養指導は組み込んでもらえない

まさに!絵に描いたモチ。

当面というか、相当厳しいです。

これが実態です。

管理栄養士を知らないから、というか
訪問看護士が栄養士の仕事を
全て今はやってくれてるので(7大栄養素しか知りませんが)
栄養上の問題は何もないという状況になっています。
何もないわけないんです。

大有りなんです!

低栄養まで問題化されていない!



病院から退院した例えば心不全の方には
食事療法での塩分制限がありますが
大概は適当にやっています。
それでも再入院できるからですが、その繰り返しになっています。
そういう栄養指導がなされてる病院と在宅の実態が
あるということです。

すなわち、
管理栄養士が自分たちでケアマネージャーを目指す方が
今は早いのです。
栄養ケアプランの実施には。
薬局勤務では(今の所)このケアマネの受験資格すら
得られません。(半年くらいでしょうか、近々認可されると思いますが)
病院勤務か介護事業に5年勤務して
管理栄養士がケアマネになれば、それが栄養ケアステーションという
ことになるでしょう。

そういう覚悟があるか?ということです。
そういう人を求めています。