今回は、当日記ブログ版だけでもゆうに20回以上は登場されている、この方のワンマンです。
ということで、伊藤さくらさん。コーラスサポートや、とある方のバースデーワンマンでのパイ投げとか(笑)、実際には20回と言わず、もっと多くお見かけしているはずですが、意外や意外、「ワンマンライブ」という名の改まった場への参戦は、今回が初めて。。
キャッチフレーズの「心のお薬シンガー」という触れ込みは、はじめましての頃からずーっと変わりませんが、その割にはパイ投げしてたり、「newSTYLE」というバンドスタイルでのお姿だと、メンバー4人(ほかに八木亜由美さん、ゆーやんさん、たまちゃんこと東京音実劇場の桑田店長)でいろいろとコント?も交えて遊んでいらっしゃる。。。シリアスでもあり、はじけるようなステージも、コミカルなお姿も、ぜーんぶひっくるめてのさくらさん…という印象でいたせいか、ワンマンだけが最後に残る形になっておりました。
チケットは5月のゴールデンウィーク最終日に入手。別現場からの帰途にちょこっと寄り道してゲットしたそれは、100番目のキリ番。キリ番だからいいことがあったかどうかはともかく(笑)、長らく残っていた領域に、キリ番のチケットを持って臨むというのは、やっぱりそれが必然だったんだろうなと思うわけで。前夜に降った雨も上がった6月19日の日中、夏至に近い時期ならではの強い日差しが届く秋葉原まで、その必然たるお姿を確かめに行ってまいりました。
場所はというと、こんなところ。。。
大手カラオケチェーンの“巨大パーティーホール”である、「秋葉原P.A.R.M.S」がこの日の舞台。ほぼカラオケボックスで埋め尽くされたビルですので、入口部分には特段変化はないのですが、
ホワイエ部分にたどり着くと、この通り…
当初の目標は「300人」だったようですが、ホールの案内をみると、これだとスタンディングの状態で満員御礼。大盛況となるに越したことはありませんが、さすがにスタンディングでぎゅうぎゅう…という光景が良しとされるには、今しばらく時間がかかりそう。最終的には「着席スタイルで150人」という設定で、これがほぼ埋まったという感じになりました。“半分”とはいうものの、そもそもホールでもないとここまで収容できませんので、活気は“普段の箱ライブ”に比べると段違いでありました。
いや、活気というより華やかというべきか。
定刻を若干回って登場したさくらさんは、まずダークなお衣装をまとっています。そして、なんといってもアグレッシブな演出が際立つのが、意外にも“ワンマンでの定番”だったりします。いきなりステージからはスモークが吹き上がり、初めからテンションは最高潮
この日に合わせてリリースされた新譜「Answer」のタイトルチューンである、ズバリ「Answer」もそうですが、キャッチフレーズをそのまま受け取ると、いい意味で裏切られるという感覚。ただ単に穏やかとか、可愛らしい…ではなく、「やるときはやるよ」というさくらさんの意志が強く反映されたステージは、前半一杯は疾走感に満ちています。
後半は、一転してホワイト基調のドレスにロングヘアーといういでたち。セットも、引き続く疾走感の中に、時折穏やかになったり立ち止まったりするところが加わる感じです。
そして、ワンマンとはいうものの、「ちゃんと喋る時間用意したんだからね(笑)」と、サポート陣との微笑ましいやりとりも、結構長かった(笑)。ちなみに、男性陣にピアノの山本佳祐さんと、ドラムの阿部実さんという、当日記でもお馴染みの多分にウイットに富んだ方々がいらっしゃいます…ので、時折“面白いさくらさん”も顔をのぞかせます。いや、素直に面白かったな
そのような多彩な後半には、特にコロナ禍に見舞われてからのさまざまなできごとや感情を、ぎゅっと詰め込んだ感があります。2年前の2020年に、赤坂BRITZで執り行われたワンマンは無観客開催(配信のみ)。加えて相当な長期間、ライブ、いや、音楽という文化活動そのものに冷たい目線が向けられがちだった状況を、どうにか乗り越えてきたこの2年半。そういえば昨年は“さくらさんのワンマン”という話は聞かなかったな…
タオルを回す代わりにサイリウムを振るとか、いくつか変わっているところはあるけれど、こうして目の前で繰り広げられる“お祭り”をピュアに楽しめたのが、本当に2年越しだったさくらさんのリアルワンマン。
空からいろんなものも降ってきましたし、何より声が弾んでた。。
(ご本人のブログによれば、「ワンダーフライト」というそうです)
そんなわけで、ご本人もそうだと思いますが、聴く側も万感の想いだったこの日のステージ。無事執り行われたあとのお姿をこちらに。。
ワンマンおめでとうございました