さて、前回稿に引き続いてゴールデンウィークの頃のお話です。まだ引っ張るんかい…という感もありますが、、、
なんだかんだと言いつつ「緊急事態宣言」なるものが出ていた昨年に比べれば、ことしのそれはとりあえず「制限なし」。したがって、まぁいろいろと詰め込まれるわけでして。本稿は連休終盤の5月7日土曜日のぶんですが、この日も筆者は2か所をめぐっております
。
ということで、1か所目はこちら、川崎銀座街の土曜休日恒例のフリーライブイベント。演者さんは全部で6名。山田萌さんがお初になります。
(注)
最終6番手の南紗椰さんの部分は、筆者の生業絡みの業務連絡対応が入ってしまいましたので、すみませんがカウント外とさせていただきます。当日記ではおよそ2年半ぶりになるはずでしたが…m(_ _)m
この4月に、ようやくステージと観覧エリア間のビニールシートが外されましたが、この日も順調に“ビニールシートのない状態”が続いておりました。言葉としてはずっと言われ続けていた「With コロナ」への道筋がはっきりと感じ取れるようになってきたなと、こういう場面を見ても思いますね。もっとも、物販エリアのビニールシートは引き続き設置中ですし、マスクやら除菌やら検温等々も必須。よって、1番手の演者さんが読み上げる注意事項もまだ長~いままです。
この日、その長~い注意事項を読み上げられた1番手の演者さんは、立石純子さん。ことしの当日記では初回のご登場。
その「早口言葉っぽく、漢字だらけ」の注意事項。さてどうだったかというと…まぁ、ね(笑)。
#このへんのコロナ禍以降に
新たに入ってきている語句が鬼門…
- 微酸性電解水(びさんせいでんかいすい)
- 非接触型体温計(ひせっしょくがたたいおんけい)
純子さんのいるところ、ほぼ確実に明るくてふわっとした空気に包まれる感じ。セット自体は幾分明るめとかしっとりめとか変動は当然あるわけですが、とにもかくにも場を和ませるというのは、ほんとうに大事なことでして。この日もそういう空気感を慕うように、聴衆が集まっておりました。筆者はようやくの“あけおめ”とともに、秋版の写真集を頂いてきました(昨年、四季それぞれをテーマにした写真集を出しておられます)が、実際の演奏場面、お話し場面、そしてお写真の中でもほっこりがモチーフ…なんだなぁと、この日は特に強く思ったのでした
。
2番手に山谷結さん。前回はというと昨秋のこの回。。
(2021年9月19日@高円寺)
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ちょっとご無沙汰していますね…。やっぱり“あけおめ”のご挨拶はしてきました、ハイ。
初夏らしく、シンプルながらもさわやかな青系のお衣装でのステージ。このひとも常々おだやかな空気感を作り上げる方であります。全部で6曲のセットの中で、以前からの定番曲の一つである「My Road」が、この日は初夏の訪れを象徴するような立ち位置だったでしょうか。あるいは、「ビニールシートがなくなった」という本来の姿に戻った後の“仕切り直し”の立ち位置だったか。お話を聞く限り、この長らくなかった“本来の姿”がいまは新鮮なもののようです。こんどこそ続いてくれーというところですね。
3番手はSunray in Rainのお二人。ヴォーカル上宮三佳(かみやみか)さんとピアノの糸井光さんとのユニット。
ここのところ“ぴかるん”こと糸井光さんは、当日記でもしばしば登場されていますが(というか筆者と同い年のマスコット的おにいさま^^)、三佳さんとのユニットになるこのお姿では、前回からはほぼ2年が経過しておりますm(_ _)m
(2020年6月27日@川崎…コロナ禍後の初回)
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まぁ、糸井さんの方はこの日もサポートピアニストとして再度ステージに上がっていらっしゃいましたからねぇ。人気者のおにいさま。
で、三佳さんも当然ながら人気者…でして、それぞれに“面白いところもある”方が、一緒になるとほんとうにおしゃれユニットになるところが、このお二人ならでは。それが、「箱」の場合だと、そちら方向のお題のケースが多いせいか、どことなくコミカルに描いていたりしますし(あくまでも当日記の中では…ですが)、この日のような“お題なし”の唄や曲でのストレート勝負になると、一味違う雰囲気を味わえるわけでして。
ほぼ“面白いノリ”のほうがメインの「日本酒のうた」を除けば、相当に透明感のある三佳さんのお声と、糸井さんの本来のお姿がやっぱりお似合い。ご無沙汰の間に音源が1枚追加されていまして、それもセットに入っていますが、この曲「花火」、なんだか三佳さんのおしとやかさがにじみ出る感じ。現実のこのお二人だと“制作会議”なのかもしれないけれど、ひょっとしたら「たまにはこんな雰囲気で考えるの、いいんじゃない?」
4番手に山田萌さん。先にふれたとおり、当日記では純粋にお初な方。ギター弾き語りのスタイルです。
このひともみため相当おしとやかな感じがするのですが、ステージが始まるといちだんとその雰囲気が強まります。
一言でいえば、お名前の通り、ほんとうにふわっとしたお方。「世界経済」のように、一応“ノリ”も考慮した唄もありますが(これはこれで結構珍しい題材ですので、インパクトがあります)、全体として包み込むような、語りかけるようなうたによるセット。ステージを離れれば、物販席に長ーい行列が…という感じではないけれど、ひっきりなしに誰かしらいるという様子からも、むむとなる、なにか気に留まるものを感じるひとが多いんだと思います。
5番手は鹿野レイさん。“ぴかるん”こと糸井光さんのサポートピアノが入る2人編成のステージ。初回は、Sunray in Rainのお二人の前回登場時と同じ、コロナ禍後最初のここ川崎。それ以来のおよそ2年のご無沙汰でした。。。
(2020年6月27日@川崎…コロナ禍後の初回)
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ちなみに、この日糸井さんを“ぴかるん”呼ばわり?されていたのは、ほかならぬレイさん(笑)。
そんなわけで、直前の山田萌さんとはある種対照的な賑やかステージが展開されます。もともとそういうお姿のときのほうが多い方のようですが、ようやく演者さんと聴衆を隔てるビニールシートが取れたこのタイミングでは、ここぞとばかりにといった感じのアップチューン多めのセットだった気がします。終盤に差し掛かるこの場所を盛り上げていらっしゃったのは確か。さらに本格的に「With コロナ」への対応が進み、心置きなくステージワークができるようになるまで、あともう少し…でしょうか。
みためはまだ4月の時と変わりませんでしたが、着実に以前の光景に近付きつつある、川崎の地でした。
当日記筆者の環境では、時として相当なご無沙汰にもなってしまいますが、こういう思い出すことができる場所、「いつもお世話になってます」が言える場所が、これからもあってほしいと思う日でした。
みなさまありがとうございましたぁ。