現下の勤め人そのものだったか … Utaco.さん@神楽坂11/27(舞台「そこは○○で!」) | まるゆいのおと日記(ですよ)

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本業は天気屋の私、まるゆいの'行動記録'的なもの。もっとも、多いのはライブレポ♪、次に旅のはなし(でありたい...)。
どうぞごゆるりとお楽しみください。
※コメントは承認制にしております。ご了承くださいませ。

さて、大遅延が続きましてすみませんがアセアセ、11月ぶんの当日記筆者の“出動記録”がもう一つございました。

まぁ、遅延であるのは確か。本当に申し訳ございません。
しかし、これまでの当日記で、筆者の生業に関しては「比較的新型コロナウイルスの影響は少なめ」と書いてきたはずが、ここのところじわっと、かつ、たぶん後戻りはしないんだろうな…という形で“影響”が大きくなってきていますえー

筆者の職場では、コロナ禍に見舞われたあと、わりとすぐにテレワークの体制が取られました。最初はたぶん誰もが“緊急避難的措置”と思ったはずですが、その影響が2年近くに及ぶと、「今後もずっと、テレワークを活用するのが前提」という具合に変わってきます。オフィスのスペースも縮小されて、物理的に「社員全員がオフィスに出社すると入りきれない!」状態にすでになっています。こればかりは、飲食業や当日記のメインコンテンツである“おと”や“ぶたい”よりもさらに影響はじわっと現れ、すぐには変わらなかったりします。

そして、テレワークにつきものなのが、ネットミーティングやグループウェアの数々。筆者の職場でもSlackにZOOMにGoogle…と、いろんな仕組みが入り込んできています。それらを使えば、確かにその場にメンバーが集まらなくても、業務が成り立ってしまう…わけでPC
もちろん、それはそれで効率的ではあるのですが、どうしても画面越しや文字が中心のやり取り…となると、ニュアンスが抜け落ちやすいということになります。まさしく、当日記で「生の熱量にはかなわない!!」としばしば書いているのと似た感じ。ちょっとした事柄をわざわざ文章にせねばならぬ…、さらには「●●と書いてなかったじゃないか!!」などとなりやすいわけで、負の側面が本当にじわっと感じ取れるようでもあります。そして、それらは先述の通り、勤め人である以上長期間付き合わなければならないわけです。



そんな環境の下、ここ最近の当日記の出動記録では、このようなコロナ禍を経たからこそのメッセージが込められたステージによく遭遇する感があります。
11月の最終出動だったこちらの舞台も、そんなステージの一つ。。




当日記おなじみ(と言いつつ、ことしはまだ2回目ですが…)のUtaco.さんの登場。ただし、ここでは(唄も歌われますが)役者さんとしてのお姿です。これまでにもまた聞きでは何度かきいていた“女優Utaco.さん”のステージですが、当日記では、このお姿は今回がお初になります。もっとも、唄い手さんと女優さんという二足の草鞋というよりは、唄に着目された劇団翠座さんとのコラボということなので、あくまでもこの舞台の上でも、唄い手さんとしてのお姿がベースで、演技もやる!といった感じです。いかにもUtaco.さんがいらっしゃるところという雰囲気ではありますグッ



タイトルだけだと結構なコメディタッチ。「そこは○○で(いきましょう!)」だったり「そこは○○で(なんとかするか!)」といった意味合いが想像されるところ。実際、売れっ子にならんとする唄い手Utaco.さんのミュージックビデオ映画を制作しようと奔走しているさなかに、降ってわいた致命的な準備不足exclamation音源という素材が制作に間に合わないexclamationという事実が、撮影の当日になって判明します。

そして、この仕事をもらっているプロダクションは、主宰者がちょっと怪しい雰囲気がある“零細企業”。有名なプロデューサーとの人違いであることを認識しながら、あえて請けてしまいます。そこに降ってわいた当日のトラブル…。ただでさえ「さぁ大変!!」な状況であるのは確か…。


一方、Utaco.さんをプロデュースする事務所のやり手の女性社長と、忖度せざるを得ない女子マネージャーさん。こういった業界だと、あくまでも“唄い手さんは事務所と契約”という形ですから、ある意味テレワーク化した勤め人の状況に近くなるわけで。出社しなきゃ…ということにならない点は少なくとも似ています。そうなると、あるところで行き違いが起こると、ときとしてそれは亀裂と言えるくらいの分断にも発展してしまいますショボーン

まぁ、そこまでひどくなくても、SNSを相手に仕事をするような感もあるテレワークでは、お互いによーく気を付けていても、ちょっとした行き違いが目立ちやすいのは、筆者の実感としてもあるところ。


ステージ上では…
「とにかく売れなければ困る!!」と、一直線的な考えに固執する女性社長さん。舞台ならではの誇張もあるんだとは思いますが、確かにこういう人、時折遭遇する気がする…

一応、マネージャーさんはUtaco.さんの味方にはついてくれますが、まぁ“上司の圧力”のほうが強いというのも、また現実を映す鏡のよう。現実のUtaco.さんも「ありのままを伝える唄い手さん」ですけれど、圧力がかかった状態の中で、弾き語りができなくなってしまうというパニックに陥ります。現実の筆者の環境でも、やっぱり画面だけでのコミュニケーションというのは、なかなかやりにくいものがあります。。


さて、
Utaco.さんにかかった圧力×「素材が足りない!!」というトラブルの“計算結果”は…


Utaco.さんは「ありのままを伝えたい!!」と勇気を振り絞ってカミングアウト。
“零細プロダクション”のほうは、戦隊ゴレンジャーシリーズのごとく、果敢に戦う?スタッフという名の勇者がさっそうと登場し、“弾き語り映像の一発どり”に賭けることを選択グッ

果たして、Utaco.さんはカミングアウトの効果があってか、何とか無事に1曲弾き終え、“一発どり”は成功に終わります。だから、やっぱりコメディタッチの舞台であることは確か。
ですが、この舞台上で起きることの多くは、コロナ禍と言われ出してから2年近く経ってから、じわじわと、かつ半永久的に続きそうな影響やワークスタイル・ライフスタイルの変化の写し絵のよう。。Utaco.さんの最新曲「手と手」がモチーフであれば、綺麗にも激しくも描かれる写し絵。。ほぼ全編を通して自身のいまを見つめているようでもありましたキラキラ

成功記念?に、カーテンコール時の雰囲気をささやかにどうぞ…




筆者が出動した27日のソワレ公演(7公演中5公演目)は、ステージ終了後にUtaco.さんのライブ+役者さんとのトークショーが行われました。もちろん、パニックになって弾けない!ということはありませんが、そもそもが「ありのまま」を大事にされるスタイルですから、やっぱり自身のいまを見つめる状態であることには変わりなし。1公演を終えた役者さんのほうはリラックスムードでドジっ子選手権?を敢行(笑)。あ、ドジっ子選手権?にはUtaco.さんも参戦されていましたが^^。



ブロマイドになったUtaco.さんのお姿は、意外とコメディに溶け込んでいる感があります。普段の唄のステージの雰囲気とはちょっと違う感じ^^
けれども、そこに込められたメッセージは、本当に今の状況を如実に表したもの。現実はそこにギャップを感じる…というのが実際だったりしますが、ありのままに気を配れるひとになってまいりましょう。

みなさまありがとうございましたニコニコ