ニュースとしてはいくぶん落ち着いて…はいないなぁ。
京都アニメーションの放火事件から、もう2週間くらいたちますが、やはりこの理不尽さ、やるせないです。お仕事は全くお堅い感じの内容を日々務める筆者ですが、当日記でのお題はオフタイムの話題が中心。そこで活躍する表現者が数多く犠牲になっているわけで、言葉にしづらいものがあります…。
さて、先週の日曜日、7月21日は、最近にしては珍しく1日2か所の出動。
上野公園の西山小雨さんのステージに寄り道したあとは、久しぶりのこちらのスペースです。
というわけで、ことし3回目のUtaco.さん。え、まだこのくらい?という気もしますが、最近は、日曜日の夜の“おと”のステージは基本的に見送っている影響が出てしまっています(どうしても物販が長くなってしまいがちですので…)。
ということで、この日は意外に“例外”なシーン。ツーマンという、濃厚でかつ終わりの時間が読みやすい機会は、貴重なのであります。
今回のツーマンのお相手は、当日記ではかなりお久しぶりの坂本麗衣さん。前回はというと、このあたり…
(2014年12月7日@赤坂)
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今回が2回目…というわけではなく、もう少しお目にかかってはいるはずですが、いずれにしても4年半ぶり。
筆者が何回かは観ているように、このお二人もこれまでに対バンが全くなかったわけではありません。しかし、ツーマンでのパフォーマンスは、この日が初めてだったそうでして。お久しぶりであると同時に、珍しいシーンにも遭遇…のようです。
定刻を幾分回って、まずは麗衣さんのステージから。
女子2人のステージでこのように書くと怒られるかもですが、唄い手さんとしてのキャリアもだいぶん長くなった麗衣さんのそれは、ジャジーなアレンジもあって、最初からとっても大人の雰囲気に場内を染めていきます。なんというか、このひとならではの声の質を持ったハイトーンヴォイスが醸す疾走感に、落ち着きをプラスした感じ。4曲めの「風に揺られて」でウクレレの弾き語りパフォーマンスが飛び出したのには、やはりこの数年の時の流れがあるのだなと思ったりもするわけで(あ、それだけオシャレになったってことです)。
お二人共通のサポート陣は、イケメンピアニストのやっくんことモチヅキヤスノリさん、ギタリスト笠間洋平さん、パーカッションの豊田稔さんの計3人という濃密な編成。
そこに、さらにUtaco.さんとのコラボで、ステージ上が5人編成になると、ちょっとしたJAZZのホールといった雰囲気も出てきます。あえて旧譜からセレクトした曲が2人で歌われると、数年前にタイムスリップしたかのような雰囲気になります。
後攻はUtaco.さん。
こちらも節目のお歳…と書くとどこかから苦情?が来そうな気もしますが、お姿がかなり久しぶりの金髪マッシュヘア。当日記での最初の頃のお姿にどことなく似てました。当時を知る詩友さんからも、やっぱりといった印象だったみたい。
Utaco.さんのセットも、所々に懐かしさを感じさせるものでした。まだ「詩-uta-」名義の頃に発表された「Starting Over」あたりが入っていたりします。常々歌われるわけではないものの、時を経てから演じられるそのような曲は、当時の聴き方とはまた違った感触があるような気がします。一方で、“いまのUtaco.さん”をしっかりと魅せることも、懐かしむことと同じように大切なこと。現在絶賛アルバム制作中ということで、そのなかの1曲である「バイバイあまのじゃく」で締めていくソロパート。これを引っさげたレコ発企画がこの日公表解禁となりました。
そして、お二人揃ってのもう1曲は、2人が共作し、かつ2人の弾き語りスタイルで披露された「私を好きになる」。
自己肯定感がどうの…などという前に、こういった感覚がなくなってしまうと、それは大変よろしくないこと。会社勤めの身ですと、時として理不尽な動き方をしないといけない場合もありますが(あ、職場とか仕事自体に不満があるとかではありません。念のため(笑))、こういった唄い手さんとか役者さん等々に、代弁してもらっているような感がしますね。
ところで、秋にかけて、ワンマンやらレコ発やらが続く予定のUtaco.さん。
とりあえず、ソロ名義でのレコ発は、どちらも平日開催のようでして、少々様子見にしていますが、10月下旬に行われる木下直子さんとのユニット「非公開」が日曜日の日中開催ということで、まずはこちらから、チケットを頂いてきました。
“最新の…”や“最近の…”だけでなく、“懐かしの”が入ったこの夜も、また少し気分が若くなったかな?というのが、この日の一番の感想だったかもしれません。これからもフレッシュな麗衣さん、Utaco.さんでいてくださいませ~。
ありがとうございましたぁ。