ふわりと自由な短編集 … 西山小雨さん@大塚 (小雨日和7 ごちそう新年会 1月19日) | まるゆいのおと日記(ですよ)

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本業は天気屋の私、まるゆいの'行動記録'的なもの。もっとも、多いのはライブレポ♪、次に旅のはなし(でありたい...)。
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1月もこの時期になると、お正月気分は、さすがに…な筆者の周囲ですが、それでも千葉市内で職住近接という環境の筆者には、すべての演者さんが当日記ことし1回目…。
したがって、こんなお題もまぁ間違っちゃいないよねウインク




ということで、当日記ではおよそ8か月ぶりの西山小雨さん。その、小雨さんご自身の企画「小雨日和」です。
普段は”ほぼ”ワンマンになるようですが、この日で7回目という今回は、ゲストの表記が見えます。あとで出てくるように、実際には”ご自身が出ているスタイルをすべて見せます!”といった感じですが、ソロでのお姿も、音源のほうでも、ふわりとした雰囲気がこのひとを特徴づけるものであるだけに、一人何役にもみえるこの日のステージは、バラエティに富んだ短編集を”読む”ような感覚になりましたルンルン

サブタイトル”ごちそう新年会”のネーミングの通り、この日の会場である大塚Welcomebackさんは、いわばライブレストランナイフとフォーク。ドリンクのみならず、おつまみものが充実しています(といいつつ、終盤で”カレーはない”と突っつかれたりますが^^)たこ焼き。アイポイントが幾分高い、カウンター席に陣取り、ワインと生ハムのせピザを手元に用意し終わるころには、ステージ上でもパフォーマンスが始まっていきます。ピアノに向かっているときの小雨さんが見切れてしまう、奥側の壁沿いを除いてびっしりの聴衆で埋まった場内は、熱気というよりも賑やかさにあふれていますチョキ


ステージは、まずバンド「nightmeal」バージョンから。



(静止画はOKとのことでしたので、各バージョンの冒頭の様子をそれぞれ添えていきます)

小雨さんを含めて総勢5人の編成。ここではあくまでも小雨さんはピアニスト時々コーラスという感じです。
たま~にしかやらないらしいのですが、さすがにそこはバンド編成。意表を突く賑やかさで、場を一気に温めていきます上矢印。もっとも、場がある程度温まると、少し賑やかさはトーンダウン。5人のうち、小雨さんを入れて3人が仙台の出だそうで、”上京物語”にそのルーツをもつ楽曲「遠い町」あたりになると、バンドだけど沁みる…といった場面も出てきます。
昨年、小雨さんは当日記では2回登場していますが、そのいずれもゆったりとしたソロスタイルでしたから、バンドの中で激しくピアノに向き合う小雨さん、筆者には実に新鮮に映りましたキラキラ


少々休憩をはさんだあと、続いては小雨さんのソロステージ。前半戦はウクレレ弾き語りバージョンですギター




先程のバンドバージョンとはうってかわって、赤いカーディガンを羽織り、ちょこんとした風情でウクレレをかかえて登場すると、自然と場内がふわっとするんですなラブラブ。この雰囲気こそ、小雨さんらしさの王道といったところ。ふわっとさせる何かを持っているのだろうと思いますし、実際そんな感がありありなのですが、その正体、何なのかはよくわからない…。とにかくそういうことなのですおねがい

昨年後半、映画の主題歌であったり、コンテストでの優勝であったりと、露出度も上がってきたこのひとですが、ソロのステージには、「どうだ、すごいだろう」といった感覚は、一切ありません。「ねごと」に「君は特別」、「こころばたけ」…と、テーマもいろいろ、唄い方も含めて語り掛けるような曲は、さしずめ短編集を読むような感覚であります本。ウクレレソロステージの〆は「ダメミュージシャン」。割と近々に”ほんものの失敗談”もあったらしいですが、ともかくクスッとさせる終わり方ですてへぺろ


再びバンド編成となって、「西山こさみーる」が登場してきます。さきほどの「nightmeal」と同じ編成ですが、こちらは5人全員が座りスタイル。いわば、ピアノに向かう小雨さん+サポートバンドといった位置づけです。




よって、このセクションのセットは、バンドアレンジになった小雨さんの曲。普段は、これらの曲もソロの弾き語りで演じられますので、まぁ小雨さんの自由さが表れるのですが、バンドですとさすがにいくらかの”統制”が必要らしい…。要所要所でためるような曲ですから、結構ドラムが大変なんだそうですが、こちらもまた新鮮な曲の数々に触れることができたようですキラキラ


最後はピアノ弾き語りスタイルでのご登場。




引き続いてちょこんとしたお姿は、ウクレレバージョンに負けず劣らずのふわふわ感を漂わせています。
曲ごとに幾分かのライナーノーツをお話してから本来の曲へと向かうわけですが、ソロだとご自分のペースでやれる!!ということなのか、このお店のメニューに「カレー」はないのに”カレーの歌、やります”(まほうのカレー)だったりと、終盤までくると、一段と自由奔放なステージになっています。あくまでも、どちらのスタイルが良いとか悪いというのではなく、ウクレレとピアノ、2通りのソロステージはともに小雨さんらしい…としたうえでのおはなしグッ


アンコールでは、ことしの抱負を語った後に、「未来へ」(これは小雨さんのオリジナル曲)。先ごろ映画「未来ファンデーション」の主題歌として採用された曲ですが(さすがにまだ”全国公開”ではないので、筆者は映画の方は見ていないのですが…)、曲自体はわりと前からあるそうで、ソロとなってから初めて作った曲だそう。自由奔放といった雰囲気とはちょっと違いますが、このひとの秘めたるパワーを感じる曲でしたチョキ


そして、”自由奔放”なひとの周りには、聴衆という名のひとびとも含めて、少々趣向をこらしたふうな感が混じるみたい^^。突然りんごの差し入れがあったり(麻袋いっぱいのようで、筆者もおすそわけにあずかりました…りんご)、ステージ上では、小雨さんをごはんでいじる?(=先に食べてる^^)バンドメンバーであったり…と、まえも、さなかも、そしてアフターも、ちょこっとずつクスッとする、そんな雰囲気もただよう空間。

久々だったせいもあってか、新年早々癒された感じなのでした^^v。