目が覚める思い…Utaco.さん・松本佳奈さん@高田馬場 愛とは~星の降る夜に咲いて~11/22 | まるゆいのおと日記(ですよ)

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本業は天気屋の私、まるゆいの'行動記録'的なもの。もっとも、多いのはライブレポ♪、次に旅のはなし(でありたい...)。
どうぞごゆるりとお楽しみください。
※コメントは承認制にしております。ご了承くださいませ。

さて、例によって…なんでしょうか、世間は3連休、当日記筆者まるゆいは1日だけのお休み、という、11月下旬の先週の3連休でありました。

1日だけのお休みは、22日は土曜日。日中は山谷結さんに八木亜由美さん…とほんわかムード 。そして、夜は舞台を高田馬場に移して、こちらのお二人の、ちょいとコミカル、たっぷりとグサリと刺さるライブパフォーマンスを堪能してきました 。 

 


…ということで、当日記ではおなじみの、Utaco.さんのレコ発ライブ。共演の松本佳奈さんは、当日記初登場 ですが、一部の詩友さんからお噂はかねがね…ではあります。

もっとも、筆者がお初…というだけでなく、この日のお二人も、この場所で初対面 
共通項といえば、ともに今年、渋谷はduoでワンマンライブを敢行されたくらい(Utaco.さん→3月15日、松本佳奈さん→5月30日=Utaco.さんの誕生日 )。それまでは、動画サイトでの予習くらい…だったそうですが、いずれにしても、運命的な出会いの結果といえる、このツーマン 。後方の観覧席がお座敷の四谷天窓から、お座敷部分の座卓が消えています。それだけ多くのひとの期待を集めてのステージになりました


まずは、主催者Utaco.さんから、ことの経緯を含めてのご挨拶。詩-uta-さん時代の決め曲ともいえる「東京タワー」を添えて、先攻の松本佳奈さんを迎え入れます。

…ということで、前半は佳奈さんのステージ。基本はかつてのUtaco.さんと同様、ピアノ弾き語りスタイルですが、この日はギターサポートがついています。いくぶんボーイッシュなお姿で登場されると、「How was your day?」「種を蒔く、何もない場所に」と、早速ストレートに心をえぐっていく唄が続きます

ところが、一歩唄から離れると、これが同じ人かと思うくらい、あっけらかんとしています 。曰く「会話がオッサンくさい…」だの、だの、だの(笑)。で、笑わせてから「ばかみたい」「マザコン」とポップな唄を2曲。同じように各曲のテーマとしてはグサリと刺すような中身なのですが、これだけコミカルに言われると、唄に入っても笑わざるを得ない状況に陥ります

しばし笑わせたあとは、再びギアチェンジ。後半3曲「価値」「strings」「パラダイムシフト」と続く曲たちは、すべてが初めてなはずなのに、いちだんと心にグサリグサリと刺さってきます。人となりを改めて見るに、筆者まるゆいがとても足元には及ばないほど、強すぎ…。

筆者も、子供時代の記憶の中には、あまり触れたくないものが多々ありますが(特に、イジメには強く反応します… )、恐らくは、それよりももっと壮絶であろう事柄も、ある種笑い飛ばしてしまう強さがある佳奈さん。だからこそ、ときにコミカルに、ときに重々しい唄で語り掛けてくるのでしょう。あとで音源を一枚お持ち帰りしましたが、グサッときすぎた「価値」と「strings」が入った音源は、この日は選べませんでした… 。しかし、この日最も身を乗り出して聴いたのは、この2曲だったのも、また確かなのです 。そして、この日選んだ音源(最新アルバム)の曲たちも、あとで聴いてもグサッと来るものだったのです。


後攻のUtaco.さん。グサリグサリと刺さるような唄は、すでにこのひとの持ち味の大きなところを占めています。ピアノのモチヅキヤスノリさんと、パーカッションの豊田稔さんとの息もばっちり

Utaco.さんのほうは、当日記筆者にはおなじみなだけに、1曲1曲がどうのというより、全体で響いてくるといったほうが、しっくりときます。やっぱり途中にはコミカルなところも交えつつ(新譜にもある「確かなこと」は、正確には森本真伊子さんに向けて書かれた曲のセルフカバー…)、しかし人生とは何かといったところまでしっかりととらえています

表題曲の「愛とは」がどちらかといえばセットの前半にあり、本編ラストが「いつかすべてが終わる前に」だったのが、何よりの証拠かもしれません。時代が下って(…とは、ちと言いすぎか(笑))、ここの所個人的には種々あった最近だけに、このラストは、やはり身に染みるものであります。生き抜いてやる…というパワーを、思い起こさせる、そんな曲たち

その気持ちを、もっと前から歌っていたのが、アンコールで登場した「ドミノ倒し」。もう、Utaco.さんとしては定番の決め曲ですが、大切に歌っているだけあって、「いつかすべてが…」のあとにくると、いちだんとたまらなくなる筆者まるゆいがそこにはいました


お二人の唄に、即効性があるかどうかといわれると、定かではないかもしれません。
やっぱり、あーだこーだと言っているままかもしれません。
しかし、節目節目で支えてくれるひとであり、うたであることは、確かだろうと思いました。
何かあるたびに、思い出すんだろうなと。

久々に、重たさをかみしめて愉しむステージに巡り逢った気がします。
ありがとうございました