カレーと歯周病の関係とは | スパイシー丸山「カレーなる365日」Powered by Ameba

カレーと歯周病の関係とは

『歯周病とカレーの意外な関係!?』という

 

毎日新聞の興味深い記事を見つけたのですが

 

有料記事なので読めなかったんですよね…(涙)

 

 

それならば!と自分なりに調べてみると、

 

記事の元ネタになっているであろう

 

「歯周病とカレー」についての情報がけっこうヒットすることに!

 

興味はあるけど記事が読めない人はそれなりにいると思うので、

 

自分の書ける範囲で

 

「カレーと歯周病」についてまとめてみたいと思います。

 

 

『「歯周病」ウコンに含まれる成分「クルクミン」が効く。カレーで歯周病予防!?自粛明けのスタミナ補給にも。』

 

というこちらの記事によると、

 

歯周病に効果があるのはカレーの重要スパイスの1つ

 

ターメリックという黄色いスパイスに含まれている

 

クルクミンという成分なんだとか!!

 

 

以下、サイトより引用です。

 

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【歯周病に対するクルクミンの主な効果】
1.Pg菌増殖抑制効果
クルクミンは、歯周病菌の中でも最凶の「Pg菌」の増加を抑制する ことが研究でわかっています。5ppmの配合で増殖抑制が認められ、10ppm配合で、Pg菌の増加をほとんど抑える結果に。
口の中には、腸と同じように善玉菌と悪玉菌が共存しています。歯周病を抑えるとされる化学的な殺菌成分の多くは、悪玉菌だけでなく善玉菌も殺してしまうため、口内環境悪化が問題に。しかし、クルクミンは、口内の善玉菌はそのままに、悪玉菌であるPg菌だけを効果的に減らすことがわかっています。

2.バイオフィルムの形成阻害効果

口の中にPg菌が繁殖すると、「バイオフィルム」を形成します。バイオフィルムが口腔内に形成されると、唾液や抗菌物質が跳ね返されてしまい、歯周病や虫歯を引き起こしますが、クルクミンには、そんなバイオフィルムの形成を阻害する効果があることもわかっています。

※歯垢はバイオフィルムの典型例。

 

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上記の情報はクルクミン配合の歯磨き粉を販売する

 

サラヤという会社の商品PRも兼ねた記事からの引用でしたが

 

こちらのサラヤ公式HPには

 

大阪大学歯学研究科との共同研究による

 

クルクミンと歯周病に関する

 

さらに興味深い情報が載っているではありませんか!!

 

以下、サイトより引用です。

 

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研究実績:歯周病原因菌Pg菌の増殖抑制効果を持つクルクミン
クルクミンは黄色のポリフェノール色素で、ウコンなどに含まれる成分としてよく知られています。
その成分には様々な効果があり、抗菌作用や炎症抑制作用、抗酸化作用、抗ガン作用などが報告されています。

大阪大学歯学研究科では、クルクミンの持つ効果に着目し、歯周病予防へ及ぼす影響について研究を開始。その結果、クルクミンは歯周病菌であるPg菌の増殖・バイオフィルム形成を抑えることを発見しました1)。

クルクミンの効果1:歯周病菌(Pg菌)の増殖抑制効果
5ppm以上のクルクミンが、病原性の高いPg菌の増殖を抑制することが研究により判明しました。



クルクミンの効果2:バイオフィルムの形成阻害効果
人の唾液でコーティングしたチャンバーにS. gordoniiを接種し培養した後、クルクミンを30分間作用させ、Pg菌(P. gingivalis)を添加、培養しました。

Pg菌とS. gordoniiにクルクミンを添加して混合バイオフィルムの形成量を確認したところ、Pg菌のバイオフィルム形成量をそれぞれ約50、80、90%阻害しました。

※バイオフィルムは微生物が固相表面に形成した集合体。口腔内のデンタルプラーク(歯垢)はバイオフィルムの典型例。抗菌剤や抗体はバイオフィルムの中へ浸透しにくいため、薬剤の効果を発揮させるには一度バイオフィルムを機械的に破壊する必要がある。
参考:厚生労働省e-ヘルスネット


クルクミンの効果3:歯周組織侵入阻害効果
ヒトの歯肉上皮細胞(Ca9-22)に歯周病菌Pg菌が出す毒素であるベシクルおよびクルクミンを添加して培養しました。 その結果、クルクミンによるベシクルの細胞への付着・進入阻害効果が確認されました4)。

※ベシクルとは歯周病原因菌であるPg菌が恒常的に分泌している外膜小胞。ベシクルにはPg菌が持つ毒性因子が含まれており、細胞内に取り込まれることで歯周組織にダメージを起こすと考えられている。

クルクミンの効果4:細胞修復促進効果
口腔内において、歯肉上皮細胞は歯周組織のバリアとして機能し、有害な物質や細菌の侵入を防ぐ働きをしています。歯肉上皮細胞が損傷を受けると、歯周病原因菌が歯周組織に侵入し組織破壊が引き起り、慢性の炎症が続いたり、損傷の回復が阻害されたりします。
本研究では、培養した歯肉上皮細胞に人工的な創傷面を作り、ベシクルとクルクミンを添加して観察しました。クルクミンを添加すると創傷面積が縮小し、細胞の修復促進効果が得られました。

さらに、最近の研究で、クルクミンは他の成分と比較して、歯周病の原因菌(Pg菌)の増殖を選択的に抑制するという特徴が明らかになりました。
ヒトは、病原菌への免疫力や抵抗力を保つため口腔内に「常在菌」を約100億個有しているといわれていますが、この特徴によって、ヒトの健康上必要とされる菌をそのままに、病原性の高い菌のみを増殖抑制することが期待されます。

クルクミンの効果5:クルクミンとその他植物エキスの菌増殖抑制効果との比較
クルクミンとその他植物エキスの菌増殖抑制効果を比較。
菌培養後に菌が生えなかったときの最小濃度を求めました。


クルクミンの効果6:可溶化したクルクミンのP. gingivalisに対する増殖抑制
また、歯周病の原因菌(Pg菌)に対する高い増殖抑制効果を得るためには、クルクミンが溶けていて、かつ黄色を維持することが大切だということもわかってきました。
サラヤでは、共同研究講座で得たこの技術を口腔ケア剤の開発に応用しています。


クルクミンの効果7:黄色クルクミンのP. gingivalisに対する増殖抑制


Pg菌(P. gingivalis)とは
Pg菌は、「偏性嫌気性細菌」という分類に属する細菌であり、酸素がない環境でしか増殖しません。そのため、歯周ポケットのデンタルプラーク(歯垢)など空気の届かない場所で増殖し毒素を分泌します。さらに、歯周病が進行し歯茎から出血すると、血液に含まれる成分(ヘミン鉄)によってどんどん増殖するため、悪化のリスクが高まります。また、近年ではPg菌はヒトの歯周組織に侵入することもわかってきています3)。

 

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まとめ

 

クルクミンが歯周病にかなり効果的な成分であることは

 

これらをじっくり読むとよくわかりますね!!

 

ただ、最初に引用したこちらの記事に書かれてましたが

 

『カレーはおいしいですが、クルクミンをそのまま食べても歯周病予防にはつながらない ので、注意してください。有効成分をきちんと浸透させることが重要ですので、商品を探すときにはチェックしてください。』

 

↑↑なんだそうです。

 

クルクミンをいかに浸透させるかがキーとなるので

 

カレーを食べまくっても歯周病予防にはならないのでご注意を。

 

クルクミン効果が欲しい場合は

 

サラヤなどで販売されている

 

クルクミン配合の歯磨き粉が今のところベストのようですね。

 

 

ちなみに今回のブログ記事を書くきっかけになった

 

毎日新聞の有料記事ですが

 

読まれた方によると、内容は以下だったとのこと。

 

『ターメリックに歯周病菌の増殖を抑制する作用や、口内の汚れの蓄積を抑える効果があり、歯磨き粉の実用化も進んでいるとのことでした。』

 

今回のブログ記事で紹介している内容と

 

ほぼ変わらない内容なのでかなりスッキリ!!

 

有料会員登録もしなくて済んだようですね(笑)

 

 

歯周病とターメリック(クルクミン)の関係。

 

2015年のものですが日本歯周病学会会誌の

 

「歯周組織の炎症に対するクルクミンの効果」という

 

以下の資料も発見!!

 

専門的な内容なのでちょっと読みづらいですが、

 

興味のある方は併せてご覧になってみてください。

 

 

スパイシ~~♪♪♪

 

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クルクミンの歯周組織に関する研究―in vitroでの検討
クルクミンの歯周組織の炎症に関する研究としてこれまでにいくつか報告がなされている。GUらはヒト単核球細胞を用いてPorphyromonas Gingivalis(P.g.)由来のLPS刺激時のサイトカイン産生について検討したところ,クルクミンの投与によりTNF-α,IL-1β,MCP-1,IL-6,Prostaglandin E2(PGE2),Matrix metalloproteinase(MMP)-9の産生が抑制されたと報告している20)。また,その際にNF-κBリン酸化の抑制が一部認められたことにより,この炎症性サイトカイン産生抑制に,少なくとも一部はNF-κB経路が関与しているのではないかとしている。Chenらも同様に,マウスマクロファージ細胞株を用いて,P.g.由来のLPS刺激時のサイトカイン産生に関して検討しTNF-α,IL-1βの産生抑制に関してNF-κBの抑制を介していたことを報告している21)。Smithらは歯肉線維芽細胞において,epidermal growth factor(EGF)刺激によるurokinase plasminogenの産生に関するクルクミンの作用について検討しており,EGFレセプターのリン酸化抑制,extracellular signal regulated kinases(ERK),c-JUN N-terminal kinase(JNK)の活性化抑制を介してサイトカインの産生を抑制すると報告している22)。また炎症による骨吸収に関しては破骨細胞を活性化させるRANKLと抑制するOsteoprotegerin(OPG)のバランスが重要であることが知られている23)が,Okahashiらは,P.g.感染刺激により促進される骨芽細胞でのRANKLのmRNAの発現がクルクミンの投与により抑制されることを報告している24)。また,SudaらはIL-1α刺激時の歯根膜由来細胞におけるOPGの産生について検討し,AP-1の抑制を介してIL-1α刺激時のOPG産生を促進したと報告しており25),クルクミンが破骨細胞の形成,活性化のコントロールにも関与する可能性が示唆される。

 

クルクミンの歯周組織に関する研究―in vivoでの検討
クルクミンの歯周組織の炎症に対する影響について,実験的歯周炎を用いていくつかの報告がなされている(表2)。Guimarãeらは,Escherichia coli(E. coli)由来のLPSをラットの上顎後臼歯部口蓋側歯肉に1日3回15日注射することで実験的歯周炎をおこし,コーン油で溶解したクルクミンを1日体重あたり30 mg/kg,100 mg/kgで経口投与し観察した。結果としてクルクミン投与群において採取した歯肉中のLPS刺激によるPGE2, TNF-α,IL-6のmRNAの発現の抑制,タンパクレベルでの産生量の抑制が認められた。また,組織レベルでもLPS刺激による歯槽骨周囲の炎症性細胞浸潤のクルクミン投与による抑制が示されている26)。また同グループの類似の実験で30 mg/kgのクルクミンを投与した際には投与しない群と比べてLPS注射によっておこる歯槽骨吸収が抑制されたとしている27)。しかしながら,Guimarãesらは以前の研究でラットに対しリガチャーを用いて惹起させた歯槽骨吸収について同様に検討しており,その際にはμCT上での骨吸収をクルクミンでは抑制できなかったとしており,炎症の惹起する方法により結果も異なることが想像される28)。

 

クルクミンの歯周組織に関する研究―臨床応用
最近では,歯周治療におけるクルクミンの臨床応用に関するRandomized controlled clinical trial(RCT)を用いた研究報告が近年なされるようになってきている(表3)。Bhatiaらは,両側に5 mmをこえる歯周ポケット(PPD)を有する25名の慢性歯周炎患者に対して,SRP後に1%クルクミンゲルを局所投与した際の治癒についてスプリットマウスデザインを用いて臨床的に評価している29)。投与はSRP直後,1か月後,3か月後,6か月後に行っているが,6か月後の評価時にはBleeding on Probing(BOP),PPD,Clinical attachment level(CAL)といった臨床評価項目について,クルクミンゲル投与群では対照群と比較して有意な改善が認められたとしている。また,歯周病原細菌に関しても有意な細菌数の減少が認められたとしている。

Gottumukkalaらは,両側に5 mm以上のPPDを有する60名の患者に対し,SRP直後にクルクミン含有コラーゲンスポンジを応用した際の効果をスプリットマウスデザインにより,クロルヘキシジンチップと比較して検討した。結果として両群においてPlarque Index(PlI),Gingival Index(GI),N-benzoyl-DL-arginine-β-naphthylamide(BANA)test,PPD,CALで術前と比べ有意な改善が認められたが,6か月後の結果は,どの評価項目でもクロルヘキシジンチップが有意な改善であった30)。また,同じくGottumukkalaらはSRPと同時に1%クルクミン溶液でポケット内洗浄を行い,その効果について比較した31)。ポケット内洗浄は7,14,21日後にも行い,6か月間観察した。生理食塩水で洗浄した群と比べ,クロルヘキシジンで洗浄した群,クルクミン溶液で洗浄した群ではBANA testの結果では有意に低い陽性率であったが,PPDの改善はクロルヘキシジンで洗浄した群と比べ,クルクミンで洗浄した群,生理食塩水で洗浄した群では有意に低い値であり,後者の2群間では有意差を認めなかった。

 

結論

クルクミンの抗炎症作用を利用した慢性炎症性疾患に対する効果については近年医科領域で多く発表されるようになってきている。歯科領域においても特に歯周病に関する基礎および臨床研究が盛んにおこなわれるようになってきており,その効果に注目が集まっていると思われる。現在のところin vitro,in vivoの研究ではクルクミンの効果が実証されつつあるようであるが,臨床研究はまだまだ数が少なく,質の高いものが少ないためにその臨床的有用性については明確となってはいない。動物実験や医科領域での研究のように,全身投与での検討を行っている文献は現在までのところないのが現状である32)。耐性菌の発生を考慮すると,抗菌薬を用いて炎症を改善することを全ての歯周炎患者に対して行うことは現実的ではなく,耐性菌の発現など副作用の危惧の少ないサプリメントを利用した炎症のコントロールは有望であると考えられる。今後,大規模な多施設RCTを含む質の高い臨床研究によって歯周治療におけるクルクミンの有用性を明らかにしていくことが望まれる。

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