vol.427 "アルプスの鉄路" 未来は? 信州・大糸線に乗る【鉄道150年企画 ②】 | 旅ブログ Wo’s別荘

旅ブログ Wo’s別荘

バイク・鉄道・街ブラ・寺社・ネコ^etc・・
とっ散らかしB級旅ブログ^
~~since 2007.6~~

 今年6月にupした諏訪ツーリングのシリーズで、松本城を取り上げましたが(vol.416  6/13up)、半年経たず又、松本を訪れましたあせる

 

・今作は鉄道150周年企画の第2回ですが、信州松本~新潟県・糸魚川を結ぶJR大糸線を取り上げます電車

 

 前作①では、鉄道が近代日本の成長に大きな役割を果たしてきた歴史を振り返りましたが、そんな鉄道も近年は”大きな曲がり角”にきています。その中でも喫緊の課題なのが、地方ローカル線の存廃問題です叫び

 

 当別荘ではこれまで各地のローカル線に乗り、現状や課題をWo流にみてきましたが、今作の大糸線も、全国各線で抱える問題をほぼ全て揃えているともいえる、ある意味”典型的”な地方交通線ですもみじ

 

  一方では、雄大なアルプスの麓を走り、豪快に山越えをして日本海にまで抜けるというダイナミックな風光が味わえる、ファンも多い路線ですしっぽフリフリ

今作では、そんな大糸線の魅力も垣間見つつ、終点・糸魚川では、市内プチブラと、今糸魚川では必見といわれる『アノ博物館』へもご案内します^。ではスタートですしっぽフリフリ


本年2回目の登場、信州・松本駅です霧

朝の通勤帯だったので、沢山の人が改札から出てきますビル

松本9:20発、南小谷行に乗ります。

後程詳述しますが、大糸線は松本~南小谷の電化区間と、南小谷~糸魚川の非電化区間に運転系統が分かれています。松本から大半の列車は途中の信濃大町駅止で、南小谷駅まで直通する便は日3本しかありませんあせる

いざホームへ・

松本駅は大糸線のほか、長野へ篠ノ井線、甲府・新宿への中央東線、名古屋への中央西線、運転系統的には4線の始発駅となっています。名古屋駅と東京駅の両方へ在来線特急で行けるのは松本駅ならでは左上矢印右上矢印

↑JR東海の車両もここまで乗り入れます電車

都内からは姿を消した211系ですが、長野色はまだまだ健在です^

松本駅には車庫も併設され、特急しなのやあずさが休憩しているのがホームからも見られます^コーヒー

↑大糸線電車が入ってきました!

車両はE127系のワンマン車、↑座席はロング/クロス混在、近年のローカル線車両でよくあるパターンです女の子

定刻に発車、松本の街を離れていきますヒツジ

松本市内の間は駅間距離が短く、郊外客をまめに乗降させますペンギン

 

松本を出て最初に渡る川、↑梓川です宇宙人

やがて車窓西側に、アルプスの山並が現れます目

ここで、同線の概要を簡単に^

JR大糸線、長野県松本~新潟県糸魚川間、約100kmを結んでいます。全線単線、そのうち長野県側の南小谷までが電化、以北、新潟県側の糸魚川までは非電化で、南小谷以北はJR西日本の管轄です。南小谷駅を境に大きく様相が異なるのが同線の特徴ですひらめき電球

 

長野県には飯田線という長大電化ローカル線もありますが、大糸線の電化区間もそれと似たものもあり、両線に共通するのが、元々戦前に私鉄として開業した事(※大糸線は松本~信濃大町間)

そのため駅間距離が短めで、駅の配線等に私鉄風な感じが残っていますチューリップ黄

 

”大糸線”の名ですが、その『信濃大町までは私鉄で開業した』事に由来していて、大町の大と糸魚川の糸からです。信濃大町以北は、国有化以後に国が建設しましたクリップ

(※大糸線の課題や将来への僕の感想は、作ラストに書きます)

 

-*-*-

梓川の次に渡る大きな橋、↑高瀬川を渡ると~

松本を出て以来の↑大き目な駅へ入りますカメ

先程来名前がよく出ている、信濃大町駅です(長野県大町市)

開業以来現在まで、大糸線で一番の途中主要駅です星

ここで8分程時間調整で停車、少しホームに出て撮影カメラ

同駅は、立山黒部アルペンルートへの入口でもあり、地元客・観光客の双方に主要駅であるほか、前述の通り多くの列車がここを起終点としていて、このあとの南小谷駅と共に大糸線の『2大関門』といえますベル

松本からずっと満席状態でしたが、信濃大町で大量に下車、撮影しやすくなりましたwカメラ

大町駅を出ると、勾配やカーブがやや増えてきますとかげ

車窓の風景も一層雄大になり、大糸線の醍醐味が感じられる区間に入っていきます霧

大町以北は駅間距離もやや長くなり、ローカル線色が濃くなります霧

途中、↑木崎湖・青木湖という2つの小さな湖の横も通りますかたつむり

離合停車の時間も、単線ならではの楽しみ^

北へ進むほど、深まっていく緑霧

鉄輪がレールを刻む音が、アルプスの麓に響きます虹

そして、↑大町以来の大き目な駅へ・

白馬駅です。昭和期には各スキー場への玄関口として賑わった駅ですが、今のスキーシーズンってどんな感じなのかな・・

そして、↑白馬の北隣の信濃森上駅ですが、この駅かつて国鉄時代は、新宿や大阪等からの、急行列車終着駅として賑わいました。

各駅では『急行、信濃森上行~』とアナウンスが連呼され、昔は知名度が高かった駅ですが、今では”過去の栄光”になってしまいました・汗

そしてその次の↑白馬大池駅、以上がいわゆる”白馬3駅”ですね・馬

列車はいつしか分水嶺を越え、↑横を流れる川は、日本海へ注ぐ姫川にかわっています宇宙人

松本駅を出て、約2時間、いよいよ・・

終着・南小谷駅が近づいてきました!

姫川を右へ左へ、山をかき分け~

↑駅が現れました!

おつかれさまでした!

松本駅から約2時間、電化区間の終点・南小谷駅到着ですフラッグ

(長野県北安曇郡小谷村)

ここで糸魚川行に乗継ですが、少し時間あるので、改札外に出てみますしっぽフリフリ

↑駅前です。

駅は、姫川と国道148号から見ると斜面の上のような所にあり、駅前は広くはありません。

小さな村の駅ながら、券売機やみどりの窓口もある有人駅で、大糸線の主要駅としての貫禄は保っています黄色い花

時間がきました、ホームへ戻ります時計

 

ホームに待っていたのは、↑JR西のディーゼルカーDASH!

 

ここ南小谷駅は、前述の電化区間終端駅であるとともに、JR東日本と西日本の境界駅でもあります(※駅は東の管轄)

JR西と東が直接接している駅は、現在同駅が全国唯一です。いろんな意味で特別な位置付けの駅です(※Wo大喜び^)ひらめき電球

↑仲良く同一ホームに並ぶ、JR東西の列車。全国でここでしか見られない光景です。以前は直江津駅とかもそうでしたが、北陸線の並行在来線区間が3セク転換されたため、南小谷駅だけになったという訳です・

DCに乗り込みます男の子

JR西の各地ローカル線で使われている、キハ120型ですウサギ

 

・と、その時、隣の線路に・・

日1本だけ同線を走る特急、↑『あずさ5号』が入ってきました馬

このあずさ5号、新宿駅を朝8時ちょうどに発車してきた、アノ名曲”あずさ2号”の流れをくむ列車です^^カラオケ

 

信濃森上駅のところで書きましたが、かつて登山客やスキー客、ハイカーらで賑わった大糸線には、国鉄時代は各地から沢山の急行列車が乗り入れていました。現在はこのあずさが唯一、大糸線へ毎日乗入れている優等列車です(※季節により、名古屋からの特急しなのが延長してくる事あり)

 

-*-*-

・南小谷を発車しました!ここからはいきなり、JR西日本です黄色い花

白馬の手前から並行してきた姫川、↑引続き寄り添って流れますハチ

新潟との県境が近づき、山々は一層険しくなってきます霧

列車は南小谷→中土→北小谷の順に停まっていきます。北小谷で長野県はおわり、県境越えへ右上矢印

 

↑平岩駅から、新潟県に入りました。ここからは日本海へ向かって標高を下げていきます右下矢印

駅名標も勿論、↑JR西のデザインになります目

ダイナミックな山並の中を走る大糸線非電化区間ですが、人家が少ないぶん乗客も少ない区間で、非電化区間は現在1日6本のみの運転です(※平岩~糸魚川の区間運転別途あり)

↑非電化区間で唯一、離合線がある根知駅

その次が↑頸城大野、駅名も”新潟県”っぽくなってきました^

頸城大野を出ると、次第に地形が緩やかになります。峠越えしてきたと感じますてんとうむし

ラスト途中駅、↑姫川駅を過ぎると~

市街地になってきました家

北陸新幹線の高架をくぐって・・

北陸線(※現えちごトキめき鉄道)と合流!

終点・糸魚川駅に入りますグッド!

↑このかわいいDCで、雄大な県境を越えてきました。南小谷から約1時間、松本駅から約3時間半、糸魚川駅に到着しましたフラッグ

(新潟県糸魚川市)

糸魚川駅の在来線(北陸線)は、新幹線開業と同時に3セク『えちごトキめき鉄道』へ転換されましたが、大糸線はJRのままという事で、糸魚川ではいわば『飛び地路線』みたいになってしまってます。こういう例は他にも、東北新幹線が新青森へ延伸した時、野辺地駅からの大湊線が同じく”3セクからの飛び地線”になった例等があります。

改札を出て、↑コンコースへカメ

在来線⇔新幹線は、一旦改札を出て入り直す形になります(※3セクの駅なので、連絡改札はない)

↑に「がんばろう!糸魚川」と掲げられていますが、同市街地で2016年、100棟以上が延焼するという大火があり、今なおその復興途上です。

-*-*-

↑糸魚川駅南口(※アルプス口・新幹線口)です。

駅舎の前に煉瓦のモニュメントがありますが、新幹線口駅舎建設の際に惜しくも取壊しとなったレンガ機関庫の一部を切り取ったものですキラキラ

そして、この新幹線口の1Fには~

↑地域交流施設『ジオパル』がありますグッド!

玄関横にあるSLは、市内の工場引込線で使われていた入替用蒸機です。正式名は『東洋活性白土㈱2号機』で、”くろひめ号”という愛称もありますブーケ1

1982(昭和57)年に同社が貨物輸送をトラックに切り替えるまで使われ、日本で最後まで現役だった貨物用蒸機ですDASH!

メインの部屋は、同市の紹介や観光案内所等です。レンタサイクルもあります自転車

そして必見なのが、↑メイン室の隣の部屋目

もう見えてますが、そこには~

なんと国鉄型DC1両まるまる、室内で保存!

キハ52型、全国のローカル線で広く活躍していた車ですが、全国で最も近年まで使われていた線区の一つが、ここ大糸線です。↑の車は北陸地方の各線で使われた後、大糸線にやってきて最後の奉公をし、2010(平成22)年、廃車となりました。

↑雪の糸魚川駅を走る、ありし日のトワイライト号雪

北海道新幹線開業により青函トンネルが使えなくなり、東京からの北斗星と同時に廃止となりました。

案外鉄分濃厚な街、糸魚川です流れ星

 

-*-*-

・ここからいきなり、話題かわりますが・あせる

糸魚川は、ご存じ”フォッサマグナ”、日本列島を区切る構造線が地底を走る事でも知られています。そのため鉱物の種類が豊富で、中でも同市で産出される「ヒスイ」は”国の石”に指定されているとの事。

美しい色彩と透明感が美しい、神秘の石・ヒスイ。

ジオパルにも↑ドでかいヒスイが置かれていますキラキラ

 

・で、そのヒスイをはじめ、糸魚川の鉱物が存分に味わえるという、全国でも珍しい”鉱石と地質に特化した博物館”が同市にあるので、これから訪ねてみます走る人

これから行く博物館、『フォッサマグナミュージアム』といいます。

駅から約3.5km、バス便もありますが本数少ないため、歩いて行きますあせる

駅から博物館まで、緩い登り坂が続きます右上矢印

↑途中、北陸道の上を跨ぎます車

それにしても糸魚川、高速は北陸道、鉄道はJR西日本、電気は東北電力、一体ここは何地方かと思う程の地域クロスぶりですw^

着きました、フォッサマグナミュージアムです(※糸魚川市立)

1994(平成6)年オープンベル

おじゃまします・走る人

先程のジオパルにもありましたが、同館には糸魚川の”ヒスイ”がこれでもかと多数展示されています目

白亜や青緑等、様々な美しい色をもつヒスイ、糸魚川市の川で産出します。国石・新潟県の石に指定されていますキラキラ

ヒスイに多くのバリエーションがあるのに驚きひらめき電球

しかしなぜ、”糸魚川でヒスイ”なのか、それには悠久の歴史があります。同館で学んできました^^メモ

中国をはじめ、世界各国で宝石として珍重されてきたヒスイですが、5000年前の縄文時代、世界最古でヒスイを採集・加工していたのが、ここ糸魚川といわれています星

爾来、弥生/古墳時代にかけ、宝飾品のほか呪術等にも用いられたほか、海外との交易品にも使われました。

 

しかし、なぜか奈良時代になると、日本では急にヒスイが使われなくなり(※原因は諸説あるが不明)、加工技術が喪失してしまったばかりか、糸魚川で産出していた事さえ忘れ去られていたとの事です(驚)

各地でわずかに伝わっていたヒスイの加工品は、外国からもたらされたものだと思われてた時期もあったそうです。

・時は流れて昭和期、↑2人の人物が『ヒスイの歴史』を呼び覚まします。↑相馬御風(左)・伊藤栄蔵(右)です。

当地出身の作家・相馬御風は、糸魚川に伝わる女王伝説『奴奈川姫』がヒスイを持っていたと伝わる事から、「昔、ヒスイが糸魚川で産出していたのでは?」という仮説を立てました。

(※奴奈川姫については後述)

御風の親戚・伊藤栄蔵が、先程大糸線で通ってきた姫川の支流・小滝川で調査を開始、わずか2日目に緑色に輝くヒスイを発見したとの事。後にその石は東北大学の研究者に送られ、ヒスイである事を確認、御風の見立てが裏付けられ、考古学/地質学の両面で大きな発見になったんです。まさに『忘却された太古』が覚醒した瞬間でしたクラッカー

1200年もの”忘却期間”を越え、再び人々の前に現れた、糸魚川の美しいヒスイ。この歴史を知ると、一層輝きが増して見える気がします・キラキラ

糸魚川市を流れる姫川/青海川の流域で採れるとの事ですが、この両河川から流れ出る水とともに、同市周辺の日本海沿岸にも打ち上げられるとの事で、古代日本で使われた頃は、川での採掘ではなく海岸に打ち上げられたヒスイを拾得して加工していたそうです波

 

-*-*-

そして展示後半は、同館の名「フォッサマグナ」ついての話になってきます。

糸魚川はご存じ・糸魚川-静岡構造線、フォッサマグナ地帯の端に位置します。同線と、柏崎-千葉構造線に挟まれた地帯が、日本列島を東西に分ける”フォッサマグナ”です手裏剣

そのため糸魚川市付近は鉱物の種類が多い事で知られ、ヒスイはそのホンの一部なんですクリップ

大陸と太平洋のプレートに挟まれ、そして大断層も走る、日本の地底のダイナミズムが感じられる展示でした宝石紫

フォッサマグナがある事を発見したのは、↑明治政府から招聘されたドイツの地質学者・ナウマン教授。『ナウマン象』は彼の名からきていますゾウ

構造線付近の動きある地底、糸魚川周辺には日本一の深度を持つ縦型洞窟や、昨年大峠シリーズで訪ねた秋吉台に匹敵するカルスト地形等もあり、まさに『生きている地球の見本市』のような所です。

そして”地底”といえば”化石”、同館の化石コレクションも凄かったです目

地元産出のほか、日本/世界各地から多数蒐集した化石の展示は必見です宝石ブルー

展示品数は2000点以上との事、地質ファン(?)は訪問必須だと思います^グッド!

 

さすがは日本初で世界ジオパーク認定をうけた糸魚川、”地球を実感”した、ひと時でした^

駅への戻りは、下り坂なので楽でしたw

 

-*-*-

駅へ戻ってきました。↑は先程の新幹線口の反対側、北口です。

こちらが昔からのメイン口です。

北口駅前は商店街のアーケードもある市街地ですが、地方都市の御多分に漏れず、夕刻なのに駅前は閑散としています汗

↑を歩いて、海岸まで行ってみます。駅から日本海まで500m程、すぐなんです走る人

海岸べりには、↑新潟市~滋賀県米原市を結ぶ、国道8号が走っています車

↑駅前からの突き当りに、↑海岸展望台があるので昇ってみます右上矢印

(※展望台へは、国道8号の下を地下道でくぐります)

昇ってみると~

お~

日本海・・^^波

朝、信州松本を出て、大糸線でフォッサマグナの淵を辿り、ここ日本海まで来ました男の子

かつてはヒスイが流れついていた糸魚川の海岸、今は『ヒスイ海岸』の愛称が付いています宝石緑

西(※富山方面)へ、夕陽が沈んでいきます晴れ

信州~上越を大糸線で縦断した一日がおわりました・

北口駅前に立つ、↑奴奈川(ぬながわ)姫の像女の子

 

この奴奈川姫、古事記によれば太古、現福井県から新潟県にかけての日本海側を支配していた女王だったとの事。中でも糸魚川周辺には特に姫に関する伝承等が多く伝わるそうで、”姫川”の名もそこからきているという説も。ヒスイ再発見のヒントを与えてくれた姫でもある事は、ミュージアムで前述した通りですブーケ2

そして糸魚川、豊かな海の幸と美酒の郷でもあります。まだまだ紹介したい事あるんですが、容量が限界に近づきましたあせる

ここで今作ゴールとします、↑トキめき鉄道でこの日の宿泊地、長岡市へ移動します(※Wo相変わらずの、新幹線不使用w)電車

 

-*-*-

・ラストに、大糸線の話を纏めて締めますリサイクル

 

前半ご覧の通り、松本市街地からアルプスの麓を縫い、豪快に県境を越えて日本海にまで至る大糸線。郊外から山間部まで沿線の様相は地域ごとに変わり、その上電化と非電化区間、さらには運営会社まで2社に分かれます。そのため、同線の将来展望は”大糸線”と一絡げにせず、地域ごとにみていく必要があると思います。

 

中でも、今一番存廃が懸念されているのが、南小谷~糸魚川の非電化区間。「JR西日本区間」と言ってもいいです。

2022現在、同区間の運転本数は日6本(※他に季節増便/区間運転あり)のみで、しかもご覧頂いた通り1両編成のDCで間に合ってしまってます。乗客数は減少を続けているとの事あせる

 

じゃあ南小谷以南の電化区間は安泰かといえば、そうでもない感じです。特に、信濃大町以北は本数が減り、毎時1本ない時間帯もあります。大町以南は『松本都市圏』に入っており、通勤客も少なからず見受けられますが、大町以北はどうしても閑散の感は否めません。

 

JR西/東とも、同線を「存廃について地元と協議したい」意向があり、2019年からは地元自治体とJR両社、そして長野/新潟両県による活性化協議会が設立され、将来を模索しているとの事です。

 

僕現地で思ったんですが、大糸線はせっかくの雄大な風光と観光資源を、今一つ生かしてないのでは?という気がしました。

 

アルプスの光景を存分に味わえるオープントップの観光列車導入や、白馬地区の観光資源再構築、糸魚川では北陸新幹線との連絡改善、大町駅でのアルペンルートとの連携強化、大町~松本では通勤客誘致にむけパターンダイヤ化等、僕がパッと思いつくだけでも、大糸線の魅力をアップさせる策はいくらでもあります。

 

いま全国の3セクが必死にやっているような対策を、JRももっと見習う必要があると思います、特に大糸線の場合、多様な客層や線形の違いに加え、県も会社も2つに跨る難しい環境ですが、逆にいえば他線の倍の魅力があるともいえます。是非頑張って、アルプスに鉄輪を響き続かせてほしいです・ベル

 

・次作は鉄道150年シリーズ③、最終回です。なんと「た」シリーズとのコラボです(笑)叫び

お楽しみに!

 

(※今作へ頂いたコメント/メッセージへのお返事は、12/11以降となります。ご容赦下さい)

 

☆沿線関連作リンク

vol.73 初夏の信州ツーリング 穂高神社他 | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)

 

vol.416 2022信州旅② いまさらですが⑦ 信州の名城 松本城を訪ねる | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)