vol.425 愛知にも"高原"がある!東三河・足助ツーリング(※2022ツーリング納め兼) | 旅ブログ Wo’s別荘

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 秋のツーリング作、当別荘久々の東海地方へ行ってきました^虹

 

例年だと年末までにもう1作、近場へ『ツーリング納め』をするところなんですが、私事ですが年内この後、にわかにスケジュールが立て込んできまして、本年下期のツーリング作は今作のみとさせて頂き、ツーリング納めを兼ねる事としますあせる

 

・かつては、『ネタに困ったら名古屋へ行け』というのが家訓(ブログ訓?w)という程、東海地方にお世話になってきた当別荘ですが^^、コロナ禍の影響もあり、しばらくのご無沙汰でした。今作で訪ねるのは、愛知県の東側・三河の山間部をバイクで訪ねます。ではスタート^グッド!

東名豊川ICで降り、JR飯田線/名鉄の豊川駅にやって参りましたDASH!

(※愛知県豊川市)

豊川と言えばご存じ、豊川稲荷が有名ですが、そこはまた名鉄に乗れば手軽に来れますので今作では割愛して、バイクでないと訪問が難しいところを中心に走っていきたいと思いますペンギン

↑豊川市郊外へ出ましたコスモス

朝の通勤時間で、車社会の東海地方、どの道路も交差点付近は渋滞が出来ていました車

そんな中、Wo号は↑どんどん山の中へ・・

そして~

↑深山の中、お寺の門が見えました。

ここは・

財賀寺といいます(※真言宗)

『三河三古刹』の一つとも数えられる、歴史ある寺院です。

どんなお寺なのか、訪ねてみます男の子

財賀寺の入口、↑仁王門です。

室町時代の建造と伝わりますキラキラ

仁王門の中には~

左右に2体の仁王さんが、入門する人に睨みを効かせています目

(※仁王門・仁王像とも国重文)

仁王さんは国重文に指定後、1996(平成8)年から2年かけて解体修理が施され、↑今の威容ある姿に甦ったとの事。

修理落成の記念として、貴乃花関を迎えて奉納土俵入りが行われたとの事です星

門をくぐると、↑野趣豊かな石段が本堂へと誘います右上矢印

石段は、途中で車道と交差して一旦途切れるも、引続き坂道が続きますとかげ

仁王門から登ること約10分、ようやく本堂が・^目

着きました、財賀寺・本堂です(※国有形文化財)

江戸末期の築と伝わります。

本尊は、千手観音さんです(※秘仏)

堂内を覗かせて頂くと~

↑揮毫がある左側、木枠の奥に、本尊千手観音の前立さんがおられます(※謹写)

本堂内は暗くてよく見えないため、お堂の前に↑お姿を写した冊子が置いてありました。なお、本尊は前述の通り秘仏のため、本堂にあるのは前立さんです(※↑写真も前立さんと思われます)

なお、本堂内にある厨子が国重文に指定されています。

また、文殊堂も別にあり、文殊観音の寺として合格祈願のご利益もあるとの事です本

伝によると、同寺開創は724(神亀元)年、聖武天皇の勅願により行基が開いたをいう超古刹です。東三河における真言密教の牙城として隆盛を極めましたが、今は山中にひっそりと佇み、山門で睨む仁王像がその歴史を伝えています・キラキラ

心洗われた、豊川の山奥でのひと時でした・

 

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次は、少し西へ向かいます。↑岡崎東ICから新東名に乗り・・

豊田東JCTから東海環状道へ入り、豊田勘八ICで降ります右下矢印

これから訪ねるのは、豊田市の奥座敷・足助なんですが、せっかくここまで来たので、前々から"名前が気になっていた駅"に寄ってから行きたいと思います^ベル

勘八ICからWo号で15分程で到着、その駅とは~

↑名鉄三河線の終点・猿投(さなげ)駅です家

名鉄本線からだと知立駅で乗換です。また、3駅隣の梅坪駅では名古屋市地下鉄鶴舞線と相互乗入している豊田線と接続し、名古屋市街への通勤も便利な駅です地下鉄

ホームにはおなじみの赤い名鉄電車が停まってます。なお同駅には車庫も併設されています電車

 

しかしこの、『猿投』という独特の地名、一体どういう由来なのか、僕は以前から気になっていました。昔誰かがサルを投げたからか?と僕は思いたくなるんですが^^、後日調べてみると~猿

 

・諸説あるそうです。

一つには『崖』や『渓谷』をあらわす古語が転じたという説ですが、もう一つは、やはり僕の期待通りw、『サルを投げた』故事からきているという説^猿

 

神話の世界ですが、4世紀前後に即位していたといわれる景行天皇がペットとして(?)飼っていた猿が、伊勢へ行幸した際に何かよからぬ行為を起こし、怒った景行天皇が伊勢の海へ猿を投げ捨てたというんですあせる

その猿はなぜか、現在の豊田市/瀬戸市の境にある山へ辿り着いて住み付き、その山が猿投山と名付けられた、という伝説です。勿論真偽は不明ですが、一発で覚えられる珍しい地名が1700年前の神話に基いているというのも面白いです^猿

 

この名鉄三河線、僕まだ未乗車なので、いづれまた名鉄に揺られて来たいと思ってます(※というか、名鉄の支線は未踏破がほとんどなので、まだまだ東海ネタは多く温存してますw)ブーケ1

 

-*-*-

猿投駅を出て、矢作川を渡って国道153号を東へ、足助方面に走りますDASH!

愛知のかたは『猿投』といえば猿投グリーンロードだと思いますが、その東端・力石ICはR153に繋がっています車

国道153号は名古屋市を発し、猿投~足助を経て、さらに峠を越え長野県に入り、飯田市へ続いていますカメ

足助(あすけ)に到着しました!

豊田市の山間部に位置します。2005年までは旧東加茂郡足助町でしたが、平成大合併で豊田市と併合しました。

足助の街を訪ねるには、鉄道がないためほぼ車しか手段がなく(※バスは便数少ない)、駐車場は充実しています車

この足助ですが、香嵐渓というモミジの名所が有名で、その上古い街並も残るという、愛知県内陸部きっての観光名所なんです。僕が行った時にはモミジ刈には少し早かったんですが、これから足助の街を歩いてみたいと思います^走る人

まずは、モミジはまだですが香嵐渓のほうへもみじ

昭和チックなお土産屋さんや食堂が並ぶ光景に癒されますヒツジ

街中を流れる巴川、その河岸から広がるモミジ林が、名勝・香嵐渓ですもみじ

橋を渡り、対岸へ宇宙人

対岸には、香積寺という禅寺があります。行ってみます男の子

朝、財賀寺の石段も相当こたえたのに、また石段か・・wあせる

半日で2つ目の石段を何とか登りきりw、↑ひなびた門をくぐると~

↑本堂がドーンと構えます。曹洞宗・香積寺です。

かつてこの地に、足助・飯盛山城の城主であった足助氏の屋敷があったとの事です。

本堂の横にあった、↑の建物に注目目

この建物、座禅堂です。

江戸末期の築と伝わります。

入れるようなので、おじゃまします・

仏様を中央に、左右に座禅を組む座が並びます。

そして、この座禅堂で特筆すべきが・・

↑ここ、自由に座って『セルフ座禅』していいとの事(驚)

普段無人となっているので、”背中を棒で叩いてくれるお坊さん”はいませんwが、自身が心ゆくまで、静寂の中で精神集中のひと時を過ごす事ができますキラキラ

当別荘ではこれまで沢山、禅宗の寺院を訪ねていますが、座禅堂が開けっ広げで一般公開されている所は初めて見ました。禅寺での体験座禅って大抵、まず寺務所へ予約して、お坊さんの指導の下でやるというのが通例だと思います。禅堂そのものも奥まった所にあって座禅申込者しか入れないという寺が多く、こういうスタイルで開放している所はホント珍しいです合格

香嵐渓にある香積寺なので、ここもモミジの名所です。

↑絵馬もモミジの形ですもみじ

香積寺から巴川をもう少し歩くと、吊橋があるというのでそこまで行って折り返しますリサイクル

↑吊り橋(※香嵐橋)が見えてきました目

渡橋定員は書いてませんでしたが、混雑している時は待ったほうが良さそう^あせる

渡ってみると、そんなには揺れなかったですカエル

禁止されなくても飛び込めませんw

↑日本語とポルトガル語のみの注意標識、ブラジルから働きに来ている人が多い愛知らしいです。

堤防に咲く彼岸花が、季節を感じさせます(※行ったのは10月上旬)コスモス

川沿いには、↑三州足助屋敷という体験型施設もあります。家族連れのかたには楽しめると思います^ロボット

渓流釣りをしている人もいて、のんびりした気持ちになる足助の清流、巴川です天使

(※愛知高原国定公園)

香嵐渓、モミジの季節に是非訪れてみたいですが、シーズン中の土日は車で混雑するそうですもみじ

 

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・場面変わり、次は香嵐渓の北側にある、足助の古い街並を歩きますしっぽフリフリ

足助は古来から、尾張・三河・そして信濃を結ぶ街道筋の中継点として栄えました。昔から交通の要衝だった街です星

(※国重伝建造物群保存地区)

主な交差点には案内標識もあるほか、駐車場ではマップももらえるので歩きやすいですヒヨコ

地域の交流館前にあった↑鶏の像、これ足助でつくられた『蓑曳鶏』という品種で、尾っぽが蓑のようなのでこの名だとの事。害虫駆除、そして産卵、肉質ともに良いというマルチな鶏だそうです(※国天然記念物)

↑風格ある商工会館の建物ですが、これは大正期に警察署として建てられたものだそうです^

街並の南側には、巴川の支流・足助川が流れていますハチ

古い街並の中に、営業してるお店も見受けます。観光客向だけでなく、地元の方々のためのお店も多かったですプレゼント

街中にはお寺もいくつかあります。↑は普光寺、"おびんずるさん"がいるとの事で、入ってみますネコ

当別荘で時々登場する各地のびんずるさんですが、ここのは少し細面な感じ^^

像の横に、↑白布が巻いてある棒がありますが、この棒をまず、自身の具合わるい所にあてます。次に、棒をびんずるさんの同じ所にあてて、良くなるよう願いながら撫でるというのが普光寺流です^

↑某TV番組に出てきそうな"狭小住宅"も^

↑のお堂は"お天王はん"

お堂の中には祠が2つあり、片方には津島神社のスサノオを、もう片方は天神さんを祀っているとの事です。土着信仰が今なお根付いているのが感じられます。

さらに歩くと~

↑の小路が、足助の路地で最も風情あるといわれる『マンリン小路』

街並に挟まれそうな錯覚に陥るw程の、狭い路地です^わんわん

マンリン小路からすぐ、もう一つお寺があります。宗恩寺といいます。眺望がきくとの事なので、今作4ヵ寺目ですが寄りますw

足助の街は、足助川を中心に山に挟まれた谷間にあります。

登ってみると~

鐘楼からは・・

足助の街並が、一望の下目

マンリン小路から真北にあるので、休憩を兼ねて登ってみるのもいいかもです虹

さらに街中探索

山すそにあった広い空地、ここは~

江戸期の陣屋跡です。

明治になると県の支所、そして郡役場が建てられ、その後は1958(昭和33)年まで、ここに旧足助町役場がありました。数百年に亘って行政の中心だった地ですが、現在は空地となっています・

有形文化財指定の民家も数軒あります。

街道筋の昔日を伝える、↑旅館・玉田屋夜の街

↑かつては芸者置屋もあったという事は、かなりの隆盛ぶりだった事が窺えます口紅

足助が交通の要衝たる所以だったのが、『塩』

↑現在も塩屋さんが残っていますが、かつて足助は、全国有数の塩の集積地として知られました。

 

三河湾で採れた塩と、西国(※兵庫・香川等の瀬戸内地方)から運ばれてきた塩をここで一旦降ろし、塩の品質を均等化する為”足助直し”といわれる調合をした上、信州等で”中馬”を呼ばれる運搬馬に積み替え、現在のR153に相当する伊那街道で、信濃方面へ運ばれていました馬

 

”中馬”とは「荷を中継する馬」からきた語で、足助街中の道は今も『中馬街道』と呼ばれます。

さらに話を広げますが、中馬で信州へ入った塩は、現在中央西線と東線が結節している塩尻市へ向かったそうです。”塩尻”の地名由来もそこからきているという説があり、”塩が到着する所”からとも言われます(※諸説あり)

明治に入り、塩専売制度の開始により足助の塩商いは途絶してしまいましたが、近年街おこしとして『調塩の伝統』を引継ぐお店が土日に営業しています星

さらに↑もう一本の”名物路地”をみておきます男の子

↑の小径、『からくり小路』といいます。この道沿いに3つ程の”からくり小屋”があるんです。↑写真の右側には~ロボット

小屋の中には水車や人形等、いろんなミニチュアが並んでるんですが、これらは人が近づくと、センサーが働いて動き出したり光りだしたりするんです。地域のかたの手作りと思われますが、なかなか凝ってます^^ベル

↑のからくり小屋は、人が近づくと富士山からご来光が昇ります^富士山

ただ古いというだけでなく、なんか独特の”味”のようなものも感じる、足助の街並でした^キラキラ

 

・ここで、やや辛口な感想も交えますが、足助の街を歩いた感想を纏めたいと思います。

一口で言えば、飾らない、生活感も感じられる街並が足助の魅力とも言えますが、しかし一方、辛口で申し訳ないんですが、少々雑然とした感もうけました。その「雑然の原因」として、地元の方の用務等での路駐が少し多いという印象でした。慣れない観光客にはやや歩きにくい面もあるかもあせる

 

僕思ったんですが、観光客用の駐車場は10ヵ所近くあり充実していましたが、地元の方向けの駐車場も整備しては?という点。街中には使われていない空地や空駐車場が散見され、それらを有効活用するだけでも相当スッキリすると思いますが・車

 

あと、足助街ブラのスポットとされるマンリン小路とからくり小路、この両方とも入口に標識はなく、マップと照合しながら歩く必要があります。歩行者向けの小さなものがあったほうがいいかもです。

 

香嵐渓をはじめ、三河の奥座敷として観光資源豊富な足助なので、さらに街中をブラッシュアップさせていけば、より魅力的になる事間違いなしです。観光案内所もしっかりしてるし、三州足助屋敷等、観光開発に積極的な姿勢がある街なので、将来的にはもっと注目される観光地になっていくと思いますグッド!

 

-*-*-

スタートした駐車場近くまで戻ってきましたリサイクル

↑豊田市役所・足助支所です(※旧足助町役場、2005年合併)

"世界のトヨタ"の本拠地に、こんな奥座敷があるとは・・

支所の隣は、足助八幡宮です。

そして~

八幡宮の前の三叉路が、バイクを停めた駐車場です。これで1周してきました^フラッグ

足助には城跡もあって紹介したかったんですが、時間となりました!愛知環状道・豊田松平ICから高速の人となり、帰京しますDASH!

 

11月に入り、都内も朝夕冷えてきました。バイク旅はまた来年からという事にしますが、残り少なくなってきた2022年、時間をみつけてまだまだウロウロしようと思っているWoでございます^

香嵐渓、紅葉の見頃は11月末あたりとの事。訪ねてみて下さいしっぽフリフリ

 

 

☆愛知県過去作リンク(抜粋)

vol.196 バスブラ2015⑥ 名古屋・基幹バスでトヨタ博物館へ^ | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)

 

vol.265 またもや新カテゴリー開設w『いまさらですが』① 名古屋のアソコ3題^ | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)

 

vol.306 庶民的&ちょっと昭和チック^ 名古屋・笠寺観音節分祭 | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)

 

vol.307 いまさらですが④ 進化つづける”150年前の世界”『明治村』 | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)