vol.306 庶民的&ちょっと昭和チック 名古屋・笠寺観音節分祭へ行く | 旅ブログ Wo’s別荘

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 今作と次作、2作連続で東海地方をご覧頂きますニコニコ

まず今作では、先日名古屋へ行った際にちょうど節分で、節分行事をやっていた寺院を訪ねてみました。笠寺観音といいます。

ちょっと小作ですがお楽しみ下さい。早速スタートです^グッド!

 

名鉄名古屋駅から豊橋方面へ7駅目、本笠寺(もとかさでら)駅下車。

普通しか停まらない途中駅ですが、特急通過待等で使う待避線を持っています電車

 

この駅から歩いて10分程のところに、笠寺観音があります。

笠寺観音では毎年2/3に節分祭をしているという事で、この日たまたま名古屋にいたので、行ってみましたチューリップオレンジ

駅から出ると~

早速露店が並んでいます。特徴として干物や落花生を売る店が多かったですが、駅前には↑恵方巻の店や、東海らしく伊勢の赤福もちを売るお店もありました^お団子

駅前から笠寺観音まで、参道をほぼ一直線に歩くと着きます走る人

(※徒歩10分程)

途中に1ヵ所だけ、大きな道路とクロスします左右矢印

環状線と呼ばれている主要道路で、ここを北上すれば今池や大曽根、名古屋ドームの方向です車

環状線の信号を渡ると、参道を歩く人が一気に激増しましたあせる

笠寺観音へ行くのに、バスやタクシー、送迎の車等で環状線まで乗り付ける人も多く、車社会の名古屋らしい人流ですおひなさま

人混みをかきわけ、ようやく見えてきた↑お寺の門目

境内に入っても、両脇に露店の列は続きますお団子

↑『豆まき祈願者入口』の看板がありますが、ここの“豆まき”は各地の節分行事をする寺社でよくある、一般参拝者にむかって無差別に(笑)豆を撒くものではなく、一定の志納金を納めた参拝者が奥の別室に入って服装も着替え、儀式として行うものだそうです。

本殿の脇で、↑巫女さんのような感じのかたがしてくれるお祓いに、沢山の人が列をつくっていました。笠寺観音は寺院(※後述)なんですが、神社風の風習がみられるのが神仏習合の残滓を感じて興味深かったですグッド!

本殿がみえてきました!

↑本殿です。

すぐ横にまで進出しているたこ焼き屋さんwタコ

まずは参拝パー

本殿に置かれていた、↑"おもかる地蔵"さん。

”おもかる”といえば、2017年の作(vol.252)で訪れた大阪・住吉大社近くの祠にあった『おもかる石』を思い出しますが、ここの地蔵さんは大阪のおもかる石のような"運試し"的要素はなくw、ただ手に持ち抱いてお祈りする地蔵さんです^キラキラ

↑の通り、境内の内外に関係なく林立する露店のゴチャゴチャ感が、いかにも地方の祭礼という雰囲気を醸し出していましたソフトクリーム

ここで、この笠寺観音の概要を纏めますクリップ

正式名称は、↑の石柱にありますが、天林山笠覆寺(りゅうふくじ)といいます(※真言宗)

本尊は十一面観音像で、8年に一度公開されるんだそうです(※次回は2022年)

 

元々このお寺、8世紀の創建時には小松寺を呼ばれてましたが、創建した僧侶の死去後衰退。ある日、藤原北家の公卿であった藤原兼平が、雨の日に同寺で、観音像を笠で覆って守っていた娘・玉照姫と出会います。

兼平はその娘を見染め、なんとそのまま京へ連れ帰って結婚(!)、その縁からお寺を現在地へ移設して再興、現在の寺名に改称したとの事。

この故事が現在に至るまで、同寺の名としては勿論、地名や駅名として親しまれている『笠寺』の名の由来です虹

本堂の隣にはその、兼平の妻になった玉姫を祀る小さなお堂があり、↑笠を彫った石柱も立っています。

笠寺観音では2019現在、本堂の修復および本堂以外の諸堂の改築工事が行われていて、↑の縁起品授与所も仮設のプレハブでしたレンチ

なお、授与品は↑ドアに書いてある掲示通りで、節分の福豆のほか、”熊手”や”福笹”もあって、なんか『節分+関東の酉の市+関西のえべっさん』みたいな品揃えでw、これも関東と関西の中間に位置する名古屋ならではかもです^ヒヨコ

ちなみに本堂は名古屋市指定文化財、本尊は愛知県指定文化財です星

 

参拝&取材を終えて出ようとした時、人波は一層凄くなってきて、出口へ出るのが一苦労、ついには境内への入場制限も始まるあせる

なんとか境内から脱出w

お寺の前にある↑放生池、亀が沢山いるのが名物で、普段は同寺で"亀のエサ"も販売してるそうです(※節分等の行事時は中止)カメ

お寺から駅の反対側へは、↑往時の東海道の面影を残す街並がつづいています。今作は東海道53次シリーズでないので歩きませんでしたが、又普段の静かな時に訪ねたい街並です家

笠寺観音に隣接して↑笠寺明王寺というお寺があり、『うすさま明王』という、木曾義仲公の母が持仏として信奉していた仏像を祀っています。(※↑の幟の漢字で『うすさま』と読む)

独特の雰囲気が楽しい、賑やかなローカル節分でございました^ニコニコ

古来より東西がせめぎ合っていた歴史豊かな東海地方、ふと訪ねた小さなお寺にも重厚な歴史が秘められていました。当別荘で東海地方を多く訪れるのは、こういう魅力があふれている地域だからですキラキラ

帰りは、25分程歩いてJR笠寺駅まで歩いてみました。新幹線と在来線が仲良く並行している駅です電車

↑駅の右側に長い行列が出来てますが、市バスが笠寺観音付近まで臨時バスを出していました(※前出の環状線沿いまで行ってくれる)

 

↑は東口ですが、この反対側には日本ガイシホール(※名古屋市体育館)があり、名古屋近辺の方々には有名な場所です。普段は普通しか停まりませんが、同ホールのイベント時には快速も臨時停車する場合があります馬

いつも18切符行では、新快速でビュ~っと通過している同駅ですが、これからは今回知った笠寺の歴史を思い出しながら通過すると思います虹

 

以上、笠寺観音への小トリップ、ゴールですが、今作を機会に、当別荘12番目のカテゴリー『祭礼』を新設しますクラッカー

これに伴い、下記の過去作2作を国内一般から祭礼へ配置換えします。

 

※祭礼へ配置替えする作

◎vol.140  20年に1度!姫路・三ツ山大祭(13.4.29up)

◎vol.224  TVには映せない天下の奇祭 川崎・かなまら祭(16.4.16up)

 

 

 

 

(※2023.9 文一部修正)