vol.266 ”水の古都” 郡上八幡&九頭竜湖ツーリング 岐阜/福井県境を走る | 旅ブログ Wo’s別荘

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 今秋の都内は天候不順、”秋の長雨”といった空模様ですが、そんな関東を晴れ間をみて脱出し、ツーリングへ行って参りました^DASH!

行先は岐阜県、奥美濃の山中を目指します。早速スタートですグッド!

 

名神一宮JCTから東海北陸道へ、↑白鳥ICで降りますかたつむり

今作では当別荘初登場の、郡上八幡を訪ねてみたいと思います走る人

 

・白鳥ICの南隣には郡上八幡ICもあるんですが、なぜ通り越して白鳥で降りたのか?ですが、間違って降り損ねたのではなくw、せっかくはるばる来たので、ここから近い福井との県境にある九頭竜湖(※九頭竜ダム)も見ていくためです^霧

白鳥ICから西へ少しだけ伸びている中部縦貫道へ入り、終点からそのまま国道158号になります。R158は県境を越え、福井県まで続いています虹

県境の油坂峠を越えると、↑福井県に入ります。

2014年の越前ツーリング以来、Wo号3年ぶりに福井に入りました^

でも今作のメインはこの後行く岐阜・郡上八幡なので、今作での福井県はこの九頭竜ダムのみですあせる

↑既にチラッと湖がみえていますが、県境を越えるとすぐ、九頭竜湖が国道からも見え隠れします目

九頭竜ダムに近づくにつれ、ダム湖もはっきり見えてきますうお座

ダム堤が現れました。↑ロックフィル式のようですカメ

九頭竜ダム/九頭竜湖です(※福井県大野市)

1968(昭和43)年完成、発電と治水を主目的としてつくられ、国土交通省と電源開発㈱が共同管理していますうお座

"あたりは静まり返っています"という日本語の表現、まさにここのためにあるような印象です。

時折国道を通る車の音以外は、無音の世界でしたキラキラ

ダム事務所の1Fに資料室が公開されてるとの事なので、行ってみます目

お、『ダムカードあります』ひらめき電球

もらってみようw

コンパクトながら映像コーナーもあり、当ダムはもとより近隣のダムも紹介、ダム初心者(?笑)にもわかりやすい^ニコニコ

九頭竜湖のある福井県大野市、総面積800㎢余に及び、福井県内の自治体で最大の面積です。大野市の中心部は古街の情緒あふれる城下町で有名ですが、ここ九頭竜ダムから市中心部まで20km以上ありますあせる

広大な大野市のほとんどは森林で、↑掲示の通り、大野市の深い森には8つものダムがあるとの事ですうり坊

↑が、事務所でもらってきた”ダムカード”です。

国土交通省が管轄する全国のダムで配られてるんですが、"現地へ行く"のが唯一のゲット方法で、なかなか入手が難しい『幻のカード』とも言われています。

第一、大抵は深い山中にあるダムへ行くまでが大変だし、配布方法もダムによってまちまち。事務所がダムと離れていたり、人が常駐していない所もあり、当別荘過去作でも全国各地のダムを訪ねてますが、もらったのはこれが初です^^とかげ

ダム堤が道路になっているダムも多いですが、九頭竜ダムは管理用通路になっていて、見学に立ち入ちたい時は事務所に声をかけて許可を得るというルールになってました馬

束の間の”福井県越境”でしたが、折り返して、今作メインの岐阜・郡上八幡へ向かいたいと思います・DASH!

 

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再び東海北陸道に1区間乗り、郡上八幡ICで降ります。

初訪問、郡上八幡の街中へDASH!

その前に鉄道駅訪問、長良川鉄道の郡上八幡駅です電車

旧国鉄・越美南線から転換した第3セクター・長良川鉄道、JR高山線の美濃太田駅から、名の通り長良川を遡るように約70km延び、第3セクターとしては長大な路線です虹

国鉄当時から残る駅舎には、↑国鉄文字のままの駅名標が健在でした星

あちこちに国鉄全盛期からの、かなり年代物の案内板があってステキです^

しかし所々こまめに改修してあり、真新しいコインロッカーやバスターミナル等を、駅舎と調和させるため木造で新造していました。

観光案内所もしっかりとあって、郡上八幡観光の拠点ですクローバー

 

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・駅から市街中心部までは1km程離れています。

バイクを駐車場に停め、↑向かいにあったコンビニで休憩コーヒー

かつて東海地方でコンビニの雄であったサークルKですが、ご存じの通り近年ファミマと経営統合、全国のサークルK店舗は次々とファミマに転換中で、この"マルK看板"もまもなく見納めです・コンビニ

郡上八幡街の中心近くに着きました。昭和を通り越し、明治~大正期の建物も多く残る、歴史的な街です。

メインの場所からはまだ離れてるんですが、古い街並が姿を見せています家

中心部に近づくにつれ、街並はますます古くなってきます^

岐阜県北部といえば、いまや世界の観光地となった飛騨高山がありますが、ここも高山と同じく、"面"としての広がりを感じる街です。

洋館の隣には全くフツ~のつくりの郵便局、郡上八幡はビシッとした街並保存ではなく、住む人の生活感も感じられます。そこがまた魅力ですグッド!

古い街だけに、↑お寺もあちこち見受けられます。

情緒ある街並を通る道路に、↑高速ICを示す通常の標識ひらめき電球

今を生きる古都です^

街の中心部に、旧役場の建物があるとの事で行ってみました。

↑の洋館のようです男の子

重厚なつくりの洋風庁舎、↑玄関には右書きで『八幡町役場』とあります。

郡上八幡は旧"八幡町"でしたが、平成大合併で郡上郡の全7町村が大同合併、郡上市になり、郡の中心だったこの八幡に市役所が置かれていますビル

(※先程バイク停めた、サークルK向かいPの隣に現市役所がある)

現在内部は観光案内所・売店・食堂になっていますが、カウンター等が残っていて役場だった頃の面影も強く感じられます。

この旧庁舎は1936(昭和11)年建築、1994(平成6)年まで、戦前戦後を通して使われてきたそうです男の子

旧役場の前に立つ↑”郡上踊り発祥の地”碑目

全国の盆踊りファン(?)には有名ですが、ここの盆踊りは1カ月近くに亘って開催され、旧盆前後の数日間は夜通し踊り通すという、盛大なものですやや欠け月

旧役場のすぐ横には、市街地にしては大きな川、吉田川が流れていますみずがめ座

この川、実際見てホント驚きました、大自然に恵まれた飛騨にあるとはいえ、街の中心部でありながら↑ご覧の通り、凄い水量の"渓流そのもの"です^キラキラ

渓流釣りをしている人も・

街の真ん中ですよ(驚)うお座

”奥美濃の小京都”とも言われる郡上八幡ですが、僕はここ、『水の都』と称しても過言でないと思います^クマノミ

(※なぜ僕が"水の都"とまで言うのかは、この後も出てきます)

 

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・そして次は・

郡上八幡といえば『八幡城』が有名という事で、行ってみます^グッド!

八幡城は、市街地の北側にある『城山』に建っています。

石垣も残る城山の道を登っていくんですが、お城はなかなか見えませんwあせる

山の頂上近くまでくると・

↑やっとこさ見えてきました目

"山城"感が溢れています^

天守前にある売店&受付で入城券を購入、いよいよお城へ・

天守です(※復元)

郡上八幡・城山のてっぺんに建つ城、八幡城ですいて座

復元天守とはいえ、木造で再建された本格的なもので、しかも1933(昭和8)年復元という、全国で最も古い木造復元天守だそうです。

本物の城は、明治の廃藩置県まで郡上藩庁として機能していましたが、1870(明治3)年、廃藩と共に取り壊されました。

(※復元天守は郡上市指定文化財、城跡は岐阜県史跡)

天守内へ走る人

復元城とはいえ、半世紀以上経った木造なので、本物と何ら変わらないという印象です^

内部は全国の多くの城とかわらず、史料を展示するコーナーになってました。

最上層に上がると~右上矢印

お~

古都・郡上八幡が一望の下目

山の間に広がる街並は言葉にならない程素晴らしかったです。アノ大作家、司馬遼太郎もこの城を訪れ、『日本一の山城だ』と述べたとの事です。

ホント絶景でしたキラキラ

『木が軋みますのでご理解下さい』との看板がありましたが、軋むどころか「大丈夫か?」位の音でした(笑)^^ニコニコ

 

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再び街中へてんとうむし

小京都、水の都、そして城下町、魅力満載の街・郡上八幡です^

なんか↑”昭和色満点”の食堂看板、ついシャッターに手が伸びます。特に"焼"の略字が最高です^カメラ

次に見にいくのは、↑宗祇水(そうぎすい)です。

宗祇水って何ぞやというと・^

京都の↑小路みたいな、風情ある小径を入り・

着きました。

↑の小さな掘割が、宗祇水です(※岐阜県史跡)

地元の方々が古来から生活に用いてきた、湧水の通路です。

この宗祇水、室町時代を代表する漂泊の歌人・飯尾宗祇が当地に一時庵を結んでいたとの縁からこの名があります。

千年の時を経た現在も清らかな水がこんこんと湧き、今も飲用や野菜洗い等に利用されている、現役の湧泉設備として日本最古級のものですキラキラ

宗祇水のすぐ横を流れるのが、↑吉田川の支流・小駄良川です。

支流とはいいながら、ご覧の通り堂々たる流れ、そして豊かな水量ですみずがめ座

(※吉田川は、さらに長良川に合流しています)

ホントに歩き甲斐のある街です^

街ブラを堪能し、そろそろ駐車場に戻ろうと歩いていたら・

↑"いがわ小径"と書かれた路地をみつけましたひらめき電球

入ってみると、木々に囲まれた狭い路地の横には、またもや清水が流れる水路が出現宇宙人

所々に地元の人が洗い物をする場所が設けられ、その下の水路には錦鯉が悠々と泳いでいますクマノミ

洗い場や鯉の管理等、全て地元の人々で自主管理されているそうです。

ここ、先程の旧町役場からわりと近いんですが、観光客の姿は無く、地元のお母さんが赤ちゃんを連れて散歩をしていました。

錦鯉泳ぐ小径で洗濯して、子育ての合間の散歩、なんか羨ましい環境ですキラキラ

 

豊かな自然と水の恵みをそのまま受けて生活している街、郡上八幡です。宗祇水もですが、先程吉田川のところで"水の都"と書いたのは、こういう所からです・虹

長良川鉄道で行くもよし、東海北陸道を飛ばして行くのもよし、奥美濃を旅するなら訪問必須の街です^星

名残惜しいですが、時間となりました汗

 

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高速の人となり、帰京します馬

実はこの日、東名が集中工事していて、足柄(※新東名合流)から東京ICまで大渋滞という情報が入っていました。何時間かかったら帰京できるのかあせる、体力&気力を奮って、しかし安全に帰京の途につきます^虹

 

 

 

 

(※2023.7 文一部修正)