vol.237 「た」現る 第20の巻 大船観音&江ノ島に現る "江ノ島の裏側"へ  大船ブラ付 | 旅ブログ Wo’s別荘

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 「た」シリーズ、今作で第20巻になりました。こんな企画、よく続いてるなぁとw叫び

20作記念という事で、実はもっと大型の企画を計画していたんですが、先般「た」が入院するという非常事態になったため延期し、代替企画として、日帰りで神奈川・江の島へ行ってきました。
ではスタートですあせる

東海道/横須賀/根岸の各線が分岐する主要駅、JR大船駅に現れた↑「た」電車

大船といえば有名なのが、駅からチラッと見える↑大船観音星

駅前からすぐ、小高い丘を登ります右上矢印

大船駅からわずか数分、竹やぶに包まれた坂道を登りきると・霧

大船観音寺です。
拝観料を納め、門をくぐります。

境内に入り、さらに一段坂を登ると見えてくる、
↑白亜の大きな観音像。その名も”大船観音”です。

この大船観音、「た」は以前何回か来た事あるとの事らしいですが、僕は初めて来ました。初めて近くで見ると、駅からよりかなり迫力あります。

この観音さんの持つ独特の経歴を、同寺で頂いたパンフをもとに纏めておきます。昭和期に建立された、比較的新しい観音さんです。

1929(昭和4)年、篤志家らが発起して寄付金の募集を開始、着工されましたが、世界恐慌等の諸情勢悪化のため工事はその後中断、先の大戦を挟んで約23年間、工事途中のまま放置されていたとの事汗

戦後、1957(昭和32)年に工事再開、1960年に落成しました。当初は東急が中心をなす財団法人によって運営されていたそうです。

しかし参詣者から次第に、正式な祈りの場として宗教法人への移行を望む声が多くなり、1981(昭和56)年”大船観音寺”(※曹洞宗)として正式に認可をうけ、お寺として再スタートしたとの事です。『財団法人→宗教法人へ変わった』というのは聞いた事がなく、大変珍しい例だと思いますもみじ

像の中へ入れるそうなので、行ってみます男の子

高さ約25mだそうですが、像の真後ろまで来るとそれ以上の大きさを感じます。↑に写る「た」と見比べて下さい^

内部は、↑な感じです。
もっと高さがある像だと、らせん階段で一番上部まで昇るという形でしょうけど、大船観音の中は”一つの部屋”になっていました。

主要駅からわずか5分で、こんな緑と祈りの丘がある大船です。行けそうでなかなか行けてなかった、大船観音でした^グッド!

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次は、大船駅に戻り、コンコースを通り抜けて、
”もう一つの大船駅”へ^走る人

JR駅に隣接する、湘南モノレール・大船駅です。
後半は、これに乗って江ノ島へ、オッサン2人で行ってみたいと思いますw叫び

この湘南モノレール、何よりの特徴が『懸垂式』である事。

東京/大阪モノレールや、那覇・北九州等、一般的なモノレールはコンクリート軌道に跨る方式(※跨座式)ですが、湘南モノレールでは、軌道が上にあって車両がそれにぶら下がるという、懸垂式ですしっぽフリフリ
我が国ではここと千葉モノレール、それと上野動物園内の3ヵ所だけです(※2023追記:上野は休止となりました)


発車しました!
以前何度か乗った事はあるんですが、久々乗ってみると、乗り心地というか”走り”が面白い乗り物です^
下に線路が無い分、”ぶら下がってる感”満点でw、加減速も独特の感覚。江ノ島へ行くには江ノ電や小田急が定番ですが、たまには乗ってみる値打ちあります星

↑道路を真下にして走る、ホントたまに乗ると楽しい風景です目

「た」はこの独特の走りに、「車酔いした」と言ってましたwガーン

大船~江ノ島間約7km、途中6駅、離合出来る駅もあります。車内でいろいろ観察して驚いたのは、一部の途中駅ではホームで車掌さんが切符を集めていた事。降りてないので詳細わかりませんが、改札機が無い無人駅もあるようです。路線構造は特殊ですが、営業内容的には地方の中小私鉄と似たような感じもしました^(※2016当時)

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大船から約15分、湘南江ノ島駅に到着。
他にない乗り心地に、乗り物酔いして↑壁ドンしている「た」あせる
(※こんなに酔う人はほとんどいません。僕は乗り心地快適で楽しかったです、念のため^)

当別荘恒例の↑”終端部撮影”ですが、勿論線路は無いので”床”だけです。車両は吊り下がった状態なので、かすかにブラ~ンと揺れてます^
端っこに物置が置いてあるのが、なんか面白い^目

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後半は今作のメイン、
「た」プロデュースの江ノ島ブラですうお座

そろそろお昼という事で、↑海岸近くの食堂を物色する「た」
せっかく江ノ島まで来たから海鮮丼にしようと僕は言ったのに、最終的にファミレスに連れて行かれましたwナイフとフォーク
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そんな"昼食大失敗"はさておき、見えてきました!
海の上に浮かぶ緑の丘のような、江ノ島カメ

湘南随一の海の名所、江ノ島です^(※神奈川県藤沢市)波

橋(砂州道)を渡り、江ノ島へ入っていきますカメ

江ノ島は”完全な島”ではなく、砂州で陸地と繋がっている『陸繫島』です。
和歌山・串本の潮岬や、函館市の先端部、福岡・志賀島(※海の中道)等と同様の地形です。

実は「た」が当初考えていた企画は、この砂州道を渡ったところにある船着場から渡し舟に乗り、僕がこれまで行った事のない”江ノ島の裏側”(※太平洋側)へ一気に行こうというものでした。
しかし・

↑船着場には人影なく、ひっそりとしています。
これはひょっとして・船

なんと切符売場には↑"欠航"の文字が!
シュンと落ち込む「た」叫び
掲示の紙に理由が書いてなかったので不明ですが、写真の通り天気は良かったものの、この日は風が強く、波もやや高かったからと思われます汗

気をとり直してw、徒歩で江ノ島の裏側まで行く事になりました^あせる

季節問わず、年中賑やかな江ノ島ねこへび

江ノ島には、有名な神社があります。
『江島神社』ですが、本州側から辺津宮→中津宮→奥津宮の順に3社あります。これらを参りながら、江ノ島の奥深くへ探訪していきますみずがめ座

石段を上り、まずは一番手前側の、辺津宮から。
これまで江ノ島には僕何回も来てますが、これまでは大抵、この辺津宮を参って引き返すというパターンでした。
「た」曰く、「江ノ島は一番奥まで廻らないとダメだ」と言うんですが、はたして何があるのか、これからが本番です^ナゾの人

坂また坂の江ノ島巡り、しかし江ノ島には、有難い”秘密兵器”がありますロボット
↑の建物が”駅舎”なんですが、『エスカー』という有料エスカレーターがあるんです右上矢印

山肌に長大エスカレーターが3段に分かれて設置されていて、一部区間利用も出来ます。
”有料のエスカレーター”って、多分日本唯一ではないでしょうか?

エスカーのおかげで、楽々で↑中津宮へ^

↑元禄年間の刻がある水盤、中津宮境内で見つけました。
同社は古来、”日本三弁天”として信奉を集めたそうです。今はレジャーの島となっている江ノ島も、昔は静かな信仰の島だったようですキラキラ

中津宮あたりまで来ると、↑ヨットハーバーも眼下に見える高さになります宇宙人

エスカーで、さらに昇ります(※↑エスカーの駅です^)

次は、奥津宮です。

この江島神社の祭神は、福岡・宗像大社の三女神を分祀して祀っています。三姉妹と同じ数に、3社から成っているのも宗像大社と同じ様式です。

奥津宮はその3姉妹の中でも一番姉神を祀るとされ、かつては本宮とも呼ばれたので、3社の中では一番格上だと思われます。しかしこの江島神社の”本当の本宮”はここでなく、さらに島の奥にあるんです。さらに歩きますサーチ

奥津宮からつづく、↑"御岩屋道"
江ノ島の一番太平洋側には洞窟があり、そこは”岩屋”と呼ばれています。本日の最終目的地はそこです^

岩屋の直前まで、沿道には沢山お店が並びますプレゼント
なぜか、↑ローマの真実の口が江ノ島に。「た」が手を入れたら、多分噛まれて抜けないと思いますw

奥津宮から先はエスカーも無いので、アップダウンの連続する道をひたすら歩きますあせる
道標の↑”山ふたつ”、というのは~

↑途中に山がパックリと割れた断崖の谷があり、そこを"山ふたつ"というんだそうです。
江ノ島も奥まで来ると、違った光景を見せてくれます。

さいごの下り坂を降りてゆくと・

お~
太平洋の荒波が目の前に波

降りきったところから、海岸べりの遊歩道になります。
しばらく進むと・

「た」おすすめの最終目的地、↑江ノ島岩屋の入口です。
先程の、「た」が乗るつもりだった渡し舟はここのすぐそばの船着場に着くとの事。「た」は、楽してここまで来ようという胸算段だったようですw


入るといきなり、↑”江ノ島No.1パワースポット”の幕が!
これは気合を入れて拝見しないと・

洞窟の壁には、沿革や由緒を解説するパネル展示。

昔は、↑なワイルドな遊歩道だったようです^
料金所でもらったパンフによると、この岩屋、1971(昭和46)年~1993(平成5年)の長期間、閉鎖されていたそうです。
先程歩いてきたコンクリの遊歩道は、再開の時整備されたもので、この岩屋に一般人が再び入れるようになったのは近年の事だったんですさそり座

洞窟は2つあり、第一岩屋と第二岩屋に分かれています。
まずは第一から走る人

だんだん暗くなる洞内、両側に石仏が置かれている場所もあります。

途中から各自に、中にローソクを灯した手持ち灯明が手渡されますメラメラ

第一岩屋の一番奥は↑二股に分かれていて、左側は”さらに富士山まで続いていた”と伝わり、右側には弁財天が鎮座されたという本宮があります。
奥津宮でチラッと予告しましたが、この岩屋の奥が、江島神社の本宮なんですキラキラ
(※奥津宮は、この洞の本宮の御旅所という位置付け)

「た」がなぜ僕にここをすすめたのか?
僕が未訪問だった、”真の江ノ島”を知ってもらうためだったとの事。たまには良い企画も考える「た」w

つづいて、第二岩屋へ走る人

第二岩屋の一番奥には、↑”龍神さん”がいます。
江ノ島は弁財天とともに、龍神信仰の地でもあるとの事。
この龍神さんに向かって手を叩くと、何かがおきる(わかる)というんですが、詳しくは書かない事とします。現地で確かめてみて下さい^パー

初訪問、江ノ島の奥座敷でございました^

帰路は、この後再び奥津宮までの坂を登るんですが、その前に海沿いで休憩ソフトクリーム

暑さでのびてる↑ニャンコを発見した「た」にゃー
江ノ島には、猫が沢山いるそうです(※「た」談)

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ラストに、もう1ヵ所行きます。
↑江ノ島の頂上付近に見えてきた塔、江ノ島展望灯台に昇ってみたいと思います東京タワー

”江ノ島タワー”と呼ぶ人もいますがこれ、正式な灯台だそうですひらめき電球
江ノ電が建てた(!)灯台で、日本初の近代民営灯台でもあるとの事。


EVで一気に展望階へ昇りますアップ

お~
↑展望階では、沢山の人が江ノ島の俯瞰を楽しんでいます^虹

この高さから眺めると、陸繫島の地形がよくわかります。目

先程行った奥津宮~岩屋も、上から見れば↑な感じですロボット

展望階からさらに、階段で昇る”もう1階上”があって、そこはフルオープンエア^

風が爽やかで、気持ちいい場所です晴れ

展示室にあった↑の写真、タワーが2つ写っています。
現タワーは2002(平成14)年に建てられた2代目ですが、初代は1951(昭和26)年、都内の二子玉にあった旧軍隊の落下傘訓練塔を移設してきたものだそうです(驚)
新旧両方のタワーが写る、貴重な写真です。

灯台の周囲は、ミニ植物園になっています黄色い花

「た」は岩屋まで何度か来ているそうですが、これだけフルコースで廻ったのは初めてらしく、満足げに帰路を歩きますあし

帰りにも辺津宮の前で、↑ニャンコもう1匹発見にゃー

夏の終わりの暑い一日でしたが、↑空にはうろこ雲も浮かび、秋の気配も感じますもみじ



帰りは江ノ電に乗り、藤沢経由で帰京します。

最近更新されたと思われる↑駅名標、なかなか機能的な構成です。
駅名、そして路線図・マップ(※周辺図と観光図の2種)・時刻表・注意事項・構内図の"1枚7役"というスグレモノサーチ
さすがは日本屈指の観光鉄道、その上外国人観光客も多く訪れるので、重宝されるつくりです合格

いつ乗っても楽しいレトロな電車、いずれは江ノ電だけの鉄道作もつくりたいと思っていますニコ

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今回の「た」企画も無事終り、横浜市内で寄った”世界の山ちゃん”で、「た」シリーズ恒例の打ち上げロケット
名古屋名物・幻の手羽先、横浜にも進出していました^

今回も、「た」恒例の↑”食う?”でお開きですw
次はいつ、どこへ現れるのか?それは気分屋の「た」次第です^ビール






(※2024.5 文一部修正)