vol.188 微笑の島 インドネシア・ジャワ島旅④ ジョグジャ(2) 王宮~圧巻“炎の寺院”へ | 旅ブログ Wo’s別荘

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インドネシア・ジャワ島旅、第4回です^グッド!

前作から引続き、ジョグジャカルタ(※以下ジョグジャと略)に滞在中ですしっぽフリフリ

 

前作では、仏教遺跡の傑作ともいえる、世界遺産・ボロブドゥール遺跡をご覧頂きました星

 

しかし今作では、そのボロブドゥールに匹敵するような、凄く大感動の寺院を訪ねたいと思います星

その名はプランバナン寺院』、9世紀に建立された、ヒンズー教(※一部仏教)寺院群です。

 

前作のボロブドゥールとともに世界遺産に登録されている、インドネシアが誇る”2大宗教建築”といえますキラキラ

 

今作ですが、前半では、かつてジャワ島の中心であったジョグジャの象徴・『王宮』を訪ね、後半にプランバナン寺院をご覧頂きますDASH!

ではスタートです^馬



宿の廊下に吊ってある、↑鳥かごの鳴き声で目覚めましたベル

↑の廊下、食堂も兼ねていてw、宿のおばさんに朝食のミーゴレン(※食文化もマレーシアと似ています)をつくって頂き、いざ出発!ナイフとフォーク

ジョグジャ2日目、本日もまずは、メインストリート・マリオボロ通りへ男の子

↑マリオボロ通りを歩いて南下していくと、お店ひしめく観光街から、次第にスッキリと整備された街並になっていきます家

 

なお、マリオボロ通の車両は南行き一方通行で、この通りからトランスジョグジャに乗る場合、復路は一本違う通りを走るので注意上下矢印

(※大阪の御堂筋&四ツ橋筋と同じ仕組みです^)

オランダ時代の名残も感じられる、銀行や郵便局などが並ぶオフィス街も車窓から見えますビル

閣僚や国賓が来訪した時に使う、↑国家迎賓館もこの通り沿いにあります(※非公開)

ジョグジャは、バリのデンパサールと並ぶ同国随一の観光都市ですが、なぜ首都でもないのに『迎賓館』まであるのか、その理由は・

ジョグジャは人口約50万、日本でいえば”京都”にあたる古都で、同国の数ある州の中でも、ジョグジャ州は『特別州』となっています。

このジョグジャには、ジャワ島に何人かいた“スルタン”(※君主、国王)が居城を構えていた街で、ジョグジャには今も『王宮』があり、同国では、首都に次ぐ格を持つ街です星

 

現在は一般公開されている王宮、本日午前中はここへ行ってみます走る人

 

マリオボロ通りが途切れると、いくつかの門構えがある小さい通りになります。

王宮は"北区画"と"南区画"に分れていて、南のほうがメインだとの事。まずはそちらへ・

↑王宮南口です^ドア

日本でいえばここ、”京都御所”という位置付けでしょうか・王冠1

昨日のボロブドゥールもそうでしたが、ここも学校の団体見学で大混雑あせる


1756年築、同国語で『クラトン』と呼ばれる王宮王冠1

 

かつてインドネシアは、いくつかの首長(スルタン)国に分かれていました。

 

その後オランダ支配~日本軍政など紆余曲折を経て、統一独立を果たしたインドネシアですが、現在31州ある同国の州で、ここジョグジャカルタ特別州は現在でもスルタンの末裔が現住している、ただひとつの州なんですな。なので、前述の通り"特別州"となっていますクリップ

広い中庭を中心に、スルタンが謁見をしたり行事を行ったりした広い石の床のテラスがあります。

その周囲の建物は、当時の文物を集めた博物館として使われています目

数々の調度品や、当時の王侯貴族の生活ぶりを紹介する展示目

マレーシア同様、オランダ統治時代や日本時代も各地のスルタンは形式的に存続していたので、かなり多数の品物が現存していますプレゼント

王宮の厨房だったという建物、↑紅茶やジャスミン茶などのお茶をたてて貯めていた陶器を撮っていると~

この部屋を守っている↑おじさんが「俺を撮れ」とwカメラ

 

同国伝統の衣装からデザインした制服、王宮内にはこのような高齢の男性が沢山いて、その名も武士』と呼ばれています。

ボランティアで、王宮の警備と保守を奉仕している方々ですグッド!

ステンドグラスが施された野外音楽堂カラオケ

一通り王宮内を廻ったあと、↑入口横にあるステージで、毎朝1回日替わりで伝統芸能を公演しているとの事なので観に行きます演劇

この日は『ジャワ伝統の唄』との事。

10時からだというので開演を待つ椅子

ステージにはガムラン楽器のオーケストラ、そして前列には唄を歌う女性(ご高齢^)が既に並んでいますおひなさま

しかし、開演時刻の10時になっても唄は一向にはじまりません時計

10:15頃、武士が唄のおばちゃん達にお茶を配り始める^お茶

そしてさらに時は流れw、10:30、まずバックのガムラン演奏が始まる♪

10:37、待ちに待った女性たちの唄声が響きはじめました!

たゆたうような、寄せては返す波のような、とてもゆったりしたきれいな唄声でしたキラキラ

 

ジャワ原人の太古に淵源を発す、世界有数の歴史を持つジャワ島そのもののようなゆったりしたテンポと、きれいなメロディーが会場に響き渡ります波

 

日本でも田舎に行くと”○○時間”というのがありますがw、これは“ジャワ時間”なんでしょうかw^

1分単位で開演までの時間を計っていた、日本人の悪癖丸出しの自身を反省した次第ですあせる

 

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王宮を後にします、既にお昼時晴れ

昼食を、地球の歩き方に載ってた"ジョグジャ名物"にしようと思いますナイフとフォーク

↑の伝統的な門をくぐると、その店が集まっている通りですしっぽフリフリ

↑の門について詳細はわからないんですが、相当な年代物で、王宮を守っていた門のひとつではないかと思われます。

そして門の左側の看板、"グドゥッ通りへようこそ"パー

これから食べる料理の名前、グドゥッというんですひらめき電球

門をくぐるとグドゥッ屋さんが沢山並んでいます。

その中の1軒へ適当に入ります^かたつむり

↑が『グドゥッ』、当地の果物をココナツミルクベースで香辛料を加え煮込んだ料理で、スパイシーな味です^

そのグドゥッと、鶏肉+ご飯を一緒の皿にのせたものが、この通りの食堂で出されますヒヨコ

メニューは何種かあり、『鶏肉の、どの部位のどんな調理法のものをのせるか』で値段が違ってきます割り箸

 

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後半、午後の部です^晴れ

これからいよいよ、冒頭前述のヒンズー教寺院・プランバナン寺院へ向かいます走る人

 

前作のボロブドゥールよりも、プランバナンのほうが市街から近く、ボロブドゥールのように郊外バスに乗り換えなくても、トランスジョグジャだけで行けますバス

 

トランスジョグジャは市内を4系統走ってますが(2015)、

その”1系統”の終点がプランバナンです。

王宮の近くのバス停から乗りますバス

バスは快適に、↑郊外へむけて飛ばしてゆきますDASH!

王宮からバスで約50分、プランバナン終点到着フラッグ

旧市街から郊外に出ると道路も広い車

 

なおバス停は、寺院のすぐ前では無く、入口まで徒歩10分程かかりますあし

駐車場の奥に、↑寺院入口(受付)がありますベル

ここでは、前作のボロブドゥールのような腰巻では無くw、ちゃんと入場チケットを受け取って入りますチケット

受付横に休憩スペースがあって、水やお茶のサービスもあるんですが、ここには~

↑なんと日本語の案内図が(驚)

長野県のJAが寄付したものみたいですが、まさかここで日本語を見るとは思いませんでした^ひらめき電球

寺院敷地内に入りますしっぽフリフリ

これからたっぷり見ていきますが、敷地はボロブドゥール以上に広かったです。

 

そしてこのプランバナンですが、一つのお寺(建物)ではなく、複数の寺院群の総称です。寺院というより"群"を付けたほうが正しい呼び方だろうと思います。これから順にみていきます走る人

 

入域してすぐ、スコールが降ってきました雨



↑雨の中、奥へとすすんでいくと~

あれは・

おぉ~

これは凄い、思わず声が出る位偉容の、↑石造寺院が現れます目

 

まるで、天に向けて、巨大な炎が上がっているような姿!

 

まさに『炎の寺院』という一名に偽りなしですメラメラ



世界遺産、世界最大級のヒンズー教寺院群、プランバナンですキラキラ

寺院群の直前にもうひとつゲートがあり、セキュリティが常駐しています(※ここで荷物✕線検査がある)

↑内ゲートをくぐると~

“炎の寺院”が、目の前に・

言葉がありません。凄いの一言です星

メインエリアに7つほど並ぶ寺院の中で、↑ひときわ大きいのが・

『ロロ・ジョングラン寺院』

高さ約50m、同寺院群を代表する伽藍で、四面にはヒンズーの神々のレリーフが彫られています。

この寺院、内部見学出来ます^

謹んで入ってみます男の子

↑ボロブドゥール同様、通常の階段2段分が1段位ある、大づくりな石段で昇っていきます^あせる

内部への入口まで来ましたが、ここで“奇跡”が・

僕が中に入ってすぐ、なぜかそれまで沢山いた団体さんがスーッといなくなり、プランバナンの中心をひとり占め^合格

内部には↑ヒンズー教の神様のお一人が鎮座、じっくりと対峙できました。

寺院内部から、↑外へ向かって写したところカメラ

急な石段と、高低差がおわかり頂けると思います上下矢印

壁一面に彫られている、ヒンズーの神々。

これらを丁寧に見て回れば、敷地が広いし建物数も多いので、丸1日あっても足りませんグッド!

↑現在なお、修復作業が行われていました。

この寺院は9世紀頃、当時のヒンズー王朝『古マラタム朝』が建立したとの事です。

ロロ・ジョンクランの周囲には、無数の部材が散在しているのが目につきます目

実はここには創建当時、もっと沢山の寺院がそそり立っていたそうですが、日本と同じく地震国・火山国である上、15世紀にあった大地震でほとんどが倒壊し、今も徐々に修復している途上だそうです。



スコールが上がってきました^

寺院周囲を回ってみますリサイクル

現在同国でのヒンズー教の中心・バリ島にも、これ程の大規模な寺院はないとの事です。

この偉容、ホント圧巻です星
ガルーダ
ロロ・ジョンクランの周囲にある各寺院にも、勿論各々名が付いています。

↑は『ガルーダ寺院』

インドネシアの象徴・国章に用いられている“神の鳥”・ガルーダの名が付いています。同国の航空会社にもこの名を冠しています飛行機

単一神のムスリム国、インドネシアの真ん中で迎えてくれる、ヒンズーの八百万の神^

近年日本でもよく見かける↑自撮り棒、この国でも人気でしたwカメラ



広い敷地内、さらに奥へ行ってみます走る人

敷地の中にはあと3ヶ所に寺院があり、各々寺院の前には↑の看板も設置されていますが・

奥のほうは目下修復工事中でした注意

敷地の一番奥に、ひとつだけ見学できる寺院がありました。

緑豊かな園道をすすむと・霧

プランバナン寺院群の一番奥にある大規模な寺院、『セウ寺院』です。↑看板の”CANDI”=同国語で”寺院”ですクリップ

この寺院はヒンズーでありながらも、仏教の影響も多く受けていると言われています。

 

前述の、この寺院群を創建した『古マラタム朝』は、前作ボロブドゥールの仏教王朝『シャイレーンドラ朝』と同時期に存在していた時期があり、2王朝でジャワ島を分割支配していた期間があったそうです。

両王朝は姻戚関係も結ぶなど良好な関係にあり、互いの宗教の影響を採り入れたという事です合格

この寺院も、↑周囲に破片が目につきました。

 

『セウ寺院』とは、”千の寺院”という意味だそうで、なんか日本語と通じるものも感じます。かつては数百の伽藍が並ぶ壮観な光景だったといいますが、再々の地震や噴火、イスラム化後の放置等で荒廃していったという事です。


ジャワの激動の歴史を見つめつづけてきた、石の仏たちキラキラ

団体客で溢れるロロ・ジョンクラン周辺に比べ、一番奥にあるセウは人影もほとんど無く、ゆっくりと悠久の歴史を味わうことが出来ます。至福のひとときでした。プランバナンへ行ったら一番奥まで探訪必須ですキラキラ

 

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ロロ・ジョンクランに戻ってきました走る人

スコールもすっかり上がり、きれいな夕焼け空になってきました虹

夕景に映える、見事な”炎の寺院”メラメラ

夕映えのプランバナン、まさに絶景です。

一生に一度は見るべき光景だと思います虹

 

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その後、園内にある付属博物館へカメ

ここもボロブドゥール同様、遺跡の管理修復機能も兼ねた附設博物館があり、ユネスコの指導や日本等の技術協力のもと、貴重な世界遺産を守っていますレンチ



夕暮れの中、後ろ髪ひかれつつ出口へお月様

↑、出口への園路なんですが、出口からロロ・ジョンクランが一直線で見える配置になっています、なかなかの演出です^チョキ

お土産屋さんは、出口付近にちゃんと待ち構えていますwプレゼント

暮れかかるプランバナン停留所から、トランスジョグジャで街へ戻りますリサイクル

↑なお、この『1系統』、途中ジョグジャの空港にも立寄り、飛行機でジョグジャへ着いた場合は直接プランバナンへ行くことも出来ます飛行機

 

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喧騒のマリオボロ通りへ戻ってきました星空

夜になってますます賑やか、馬車やペチャ(※自転車人力車)も昼間以上に多く動いています馬

食事して、ジョグジャさいごの夜を楽しみますナイフとフォーク

もっと滞在したい古都・ジョグジャですが、今夜の夜行列車で次の街へ発つ時がきました汗

↑レトロな駅舎のジョグジャ駅へ(※駅について詳しくは、シリーズ最終回の鉄道編で)

これから乗るのは東部の主要都市・スラバヤ発ジャカルタ行の急行、『トゥランガ号』です電車

ジョグジャは途中駅になるので、到着を見逃さないよう注意深くホームで待つヒツジ


ジョグジャ駅は、”改札外”よりも”改札内”のほうが、待合のイスやお店が沢山ありますひらめき電球

出来る限り改札は早く受けて、改札内に入ったほうが待ちやすいです。↑オサレな“駅ナカのカフェ”までありますコーヒー

ほぼ定刻に、↑トゥランガ号が入線してきました夜の街

インドネシア鉄道、時刻はわりと正確な感じでした時計

 

タイのアユタヤ、マレーシアのマラッカ等と共に、東南アジア有数の古都であるジョグジャ、同国が世界に誇る2大遺跡を訪ねた、貴重な時間がおわりましたキラキラ

思い出をしっかり抱え、トゥランガ号に乗り込みます。

インドネシア旅も後半、次の街へ向かいます流れ星

 

今作ここまでです!

シリーズも後半に入り、僕はますますインドネシアの魅力に取り込まれていきます^ニコニコ

 

 

 

 

 

 

 

(※2023.2 2024.6 文一部修正)